2016年、春のリサイタルは一本。
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風は強いが、雨が止み、汗ばむ陽気になった知多半島。名鉄の知多武豊駅から歩いて20分ほど(恐らく、来場者の大半は自家用車利用だと思うが…)。ヒバリがさえずる田畑の中、会場のゆめたろうプラザ(矢野さんは「武豊町民会館ゆめたろうプラザ輝きホール」という長い正式名称を覚えて、MC中、連呼されてました)はある。町営の施設にしては、中々立派で、様々な催し物が開催されているようだ。因みに、今回の公演は、来る5月21日に開催される宇崎竜童さんの弾き語りライヴとの「お得なセット割り」が用意されているそうだ。
輝きホールのキャパは678席。舞台に向かって円弧状に配置された座席が3階まであり、雰囲気は、先日まで「二人でジャンボリー」が開催されていた東京グローブ座に、似ていなくも無いような…
ソロ・コーナーまで、かなりの変化球だった「二人でジャンボリー」とは一転、冒頭から、正統派弾き語り、という感じのアレンジが続く。因みに、「そりゃムリだ」を一曲目に持ってくることで、自分自身の緊張が解けるようなことをおっしゃっていた。
たっぷりと清志郎さんの事も語ってくれた「きよしちゃん」、すっかり羽田が国際空港に戻った今、歌われる名曲「塀の上で」、会場一体でコーラスを入れる「リラックマのわたし」、東海地方初出店を祝っての「ISETAN-TAN-TAN」(2016年3月9日、名古屋駅前の大名古屋ビルヂングにISETAN HAUSが開業)など、いずれも、矢野さんの喉もピアノも絶好調の直球勝負という感じだ。
終盤は、地方公演にありがちな、鉄板曲のつるべ打ち。アンコールラストは、震災に見舞われた熊本に思いを寄せた「PRAYER」。
2016年の春は、ゲストを招いた「二人のジャンボリー」、トークイベント「アッコちゃんの“ねぇねぇ、これ聴いてみて”」と、興味深いイベントが続いたが、やはり、最後、正統派の弾き語りでの締めくくりというのは良かったです。