地区 | 公演日 | 開演 | 会場 |
---|---|---|---|
福岡 | 11月16日(日) | 17:00 | 福岡国際会議場メインホール |
鹿児島 | 11月17日(月) | 18:30 | 鹿児島市民文化ホール・第2 |
北海道 | 11月19日(水) | 19:00 | 新得町公民館・大ホール |
11月21日(金) | 18:30 | 札幌コンサートホール Kitara | |
高知 | 11月25日(火) | 19:00 | 高知市文化プラザ・かるぽーと |
広島 | 11月27日(木) | 18:30 | 広島アステールプラザ・大ホール |
山口 | 11月28日(金) | 18:30 | スターピアくだまつ |
宮城 | 12月1日(月) | 18:30 | 仙台電力ホール |
山形 | 12月2日(火) | 18:30 | 山形テルサ |
新潟 | 12月3日(水) | 19:00 | 新潟市民芸術文化会館・劇場 |
愛知 | 12月6日(土) | 18:00 | 愛知県勤労会館 |
大阪 | 12月7日(日) | 17:00 | 松原市文化会館 |
12月9日(火) | 19:00 | フェスティバルホール | |
12月10日(水) | 19:00 | 箕面市メイプルホール | |
静岡 | 12月12日(金) | 19:00 | 焼津市文化センター |
東京 | 12月13日(土) | 18:00 | NHKホール |
12月14日(日) | 15:00 |
黄色に黒の切り返しのワンピース。爆発パーマとでも表現したくなるような髪型。アンコールでは、J.Loを意識したという赤の衣装で登場。新曲では、意外な「みっちゃん」ぶりが明らかに…(みっちゃん=道ちゃん=男性鉄道ファンを指す「鉄ちゃん」の女性版)
「終りの季節」と「David」のアレンジを担当されました。(出演は無し)
京都在住のエレクトロニカ・ミュージックの第一人者。その、歌を解体し再構築する手腕を、矢野さんは、「天才」と評価されています。2002年に開催されたくるり主催のイベント「百鬼夜行2002」に、矢野さんと共に出演されています。
12月13日、アンコールに、ゲストとして登場。6月に大阪城ホールで行われたイベント「Jive the Keys」以来の共演。今回は完璧。
12月14日、アンコールに、ゲストとして登場。矢野さんと二人でユニット「The Menopause」を結成し、来年はロックフェスで暴れるのかも?
* は、小田和正氏と共演
* は、森山良子氏と共演
会場の文化センターは、キャパ1300人。半分ぐらいの入りだろうか。開演前に場内にかかっているのが、XTCというのが、個人的に嬉しい。今年のパンフレットは読み物として大充実で、満足度が非常に高い。しりあがり寿氏の登場も、これまた個人的に嬉しい。私の席は1列19番。矢野さん至近のベストの席だ。
まずは、大貫さんのカバーでスタート。今まで以上に、矢野さん風に消化された演奏だと感じる。喉の調子は万全じゃないかもしれない。歌詞につっかえることも多いが、演奏自体は力強い。PAは秀逸で、とてもクリアな音なのだが、ライティングの色を変えたりするときに照明装置から大きめの音が出てしまうのが残念だ。
中盤の「椰子の実」のキレの良い演奏は、この日のマイ・ベストかな。ここら辺りから、ぐぐっと演奏も歌唱もヒートアップしていった感じだ。京都在住の天才、レイ・ハラカミ氏が作った心地よいテクノサウンドをバックに、「終りの季節」と「David」。矢野さんはスタンディングで、両手にシェイカーを持っての歌唱。そのままピアノを続けて、新曲「Night Train Home」。 去年の11月、青森育ちの矢野さんのとって思い出深い東北本線の寝台特急が全廃されたことから作られた曲だそうだ。
新シングル「あたしンち」はラスカルズの曲と一体化したバージョン。この組み合わせが絶妙で、CD以上に格好良い。たまに披露されるThe Smashing Pumpkinsの"Bullet with Butterfly Wings"と合体した「椰子の実」を思い出させる。「電話線」で本編終了
客の入りが寂しかったものの、PAの良さ、ソロだけにリラックスしたMC、パンフレットの充実、と嬉しいことが多かった。そして、演奏の方は、ダイナミズム溢れるもので、「ホール公演」として、ちゃんと成り立っていたと思う。
NHKホールはほぼ満席。私は、一階・L10列。やや後ろだが、矢野さんの手元がなんとか見える。
昨日と同じ曲もあるが、歌い方が変わっているような気がする。言葉をしっかり届けようとしているように感じられたのだが、ここぞという時に歌詞をとちったりするケースが多い。力が入り過ぎで空回りしているような印象を受けてしまい、やや物足りない。
それでも後半は盛り返し、本編ラスト「電話線」はとても良かった!そして、 アンコール。ゲストにアコースティック・ギターを持った小田和正氏(普段着)登場。 この夏、大阪城ホールで行われたイベント「Jive the Keys」 の再演だ。その時は、いまいち噛み合わず、失敗→やり直しがあったという話を、見に行った人から聞いていたのだが、今回は、素晴らしい出来だ。いかにも「ザ・ニューミュージック」という趣の小田氏の歌い方と、奔放な矢野さんのスタイルは、相当異質なものだと思う。しかし、異なる個性の歌声、ピアノとギターが、しっとりと寄り添っているようなパフォーマンスは、とても美しかった。小田氏退場後、「また会おね」。緊張が取れたせいだろうか、とても良い演奏だった。
前半、やや力みすぎで、ホールの大きさに抗しきれていないような印象を持ったのだが、後半はしっかり挽回。そして、小田和正氏登場というサプライズ(ちょうどこの秋、小田氏のシンガポール公演を見に行ったところだったので、なおさら嬉しかった)とラストの「また会おね」。終わってみれば、とても満足度の高い公演だった。天井の高いNHKホールだけに、照明の効果も素晴らしい。また、曲と曲の間の、ピアノを爪弾きながらの喋りが長いのも、楽しい。この(悪く言えば、だらだらした)曲間は、私の大好きな時間帯だし、これぞ弾き語り公演の醍醐味だと思う。
最終日は、2階中央5列目。全体が見渡せる席だ。一曲目から、昨日とは全く違う、大充実の演奏。とても集中しているのに、余分な力が入っていないという感じだ。4曲目の「それだけでうれしい」は、初めて聴くバラードっぽいバージョン。そして、懐かしい「たいようのおなら」。演奏後のMCの中で「ぼくがおとなになったら」と「もし一億円あったら」も披露。会場から、かなり笑い声が上がったということは、この曲を知らない若いファンも多いということか。
途中、長めの「みっちゃん」話を織り込みつつも、演奏のクオリティは全く落ちることなく、あっというまに本編ラスト「電話線」。これまた、最高!!そして、 アンコールでゲストに森山良子さん登場。とても気の合った仲良し会話が弾む。お二人で、春夏秋冬の唱歌メドレー。特に、「(正調)ちいさい秋みつけた」は貴重だったかも。さらに、「矢野版ちいさい秋」のアレンジは、高校生の時だったという話を聞いてびっくり。
森山さんが退場し、「また会おね」で、2003年さとがえるツアーすべて終了。今日の演奏は最初から最後まで、本当に良かった。 唯一気になるのは、MCの語りの端々から、さとがえるコンサートはこれが最後なのかもという印象を受けてしまったことだ。果たして、来年の矢野さんの活動がどうなるのか、ファンとしては期待しつつ待つしかないのだが、新アルバムのレコーディングは、もうすぐ始まるようだし、きっと、我々の期待を裏切らない2004年になることを信じている。
中條さん、ちはるさん、久保さん、ゆうこさん、横溝さん、酒井さん、ありがとうございました。