地区 | 公演日 | 開演 | 会場 |
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愛知 | 11月24日(金) | 18:30 | 穂の国とよはし芸術劇場PLAT |
大阪 | 11月27日(月) | 19:00 | サンケイホールブリーゼ |
愛知 | 11月29日(水) | 19:00 | 名古屋ダイアモンドホール |
兵庫 | 12月1日(金) | 18:30 | 神戸新聞松方ホール |
東京 | 12月3日(日) | 18:00 | NHKホール |
矢野さんの高校の先輩(でありながら、矢野さん曰く、一度も敬語を使ったことが無い…)。小原さんとは中学2年からの付き合い。
矢野さんが最初に組んだピアノ・トリオ時代からという、最も長い付き合いのベーシスト。林さんとは中学2年からの付き合い。
バンド「The YANOAKIKO」の影のバンマス。毎年、スケジュールを押さえるために、矢野さんは山下達郎氏と死闘を繰り広げていたとのこと(山下達郎氏のバック・バンドはご卒業されたそうです)
この4人編成のバンド「The YANOAKIKO」のフロント・パーソンです。
例年より、やや早めのスタートとなったさとがえる。メンバーは、安定のThe YANOAKIKO。ツアー初日は、愛知県豊橋市、穂の国とよはし芸術劇場PLAT。座席数778席のホールである。客入れの音楽は、冬のソロ公演と同じく(私の大好物)Steve Winwoodのライヴ盤。ステージ上は、いつもの通り、左から矢野さん(SteinwayとKORG KRONOS。ピアノ椅子は、コクヨのingLIFEピアノ演奏用特注バージョン)、小原さん、林さん、佐橋さんの並び。特に目立った舞台装置は無く、シンプルなステージなのは例年通り。私の席は、前方、かなり矢野さんに近いが、譜面台で演奏中の表情が全く見えないのが残念。
まず、バンドの3人が登場し、ヘヴィーな前奏を演奏し始めたタイミングで矢野さん登場。「The Girl of Integrity」。この、ゴリゴリにカッコ良いプレイは、客入れのSteve Winwoodに引っ張られているに違いない!続く「PRESTO」は、一転して軽やかな演奏。さすがに、引き出しの多いバンドである。
最初のMCでメンバー紹介の後も、懐かしめ&軽やかな演奏が続く。特に、弾き語りで披露されることが多い「ニットキャップマン」のバンド・アレンジ、中でも、佐橋さんのマンドリンが印象的で、これも、スーパーなフォーク・ソングという気がする。
宇宙の話をした後、本邦初演、宇宙へ送り出す側からの気持ちを歌った曲「宇宙から」。作詞は、野口宇宙飛行士の娘さんの一人(当時、小5)。子供の詩&宇宙、まさに矢野さんの超得意分野らしい作品だ。そして、(製作順序は逆かもしれないが)そのアンサー・ソング「雲を見降ろす」。地上と宇宙で紡がれた親子の言葉。何とも胸に迫るものがある。小原さん&佐橋さんのコーラスも効果的だ。
そして、夏のブルーノート東京公演で大衝撃だった「千のナイフ」!!スキャットを取り入れ、原曲に近い音からどんどん熱量が高まっていき、聴く者の感情を根っこから揺さぶるような怒濤の展開になるのは、AKIKO YANO TRIO版と同じだが、ギターが入った事でさらに彩りが重なっている。このメンバーならではと言える、素晴らしいパフォーマンスだ(逆に、三人だけであの演奏をやったAKIKO YANO TRIOの凄さも再認識する)
ここで、バンドの皆さんが退場し、矢野さんがソロで、夏のソロ公演でも披露した「潮騒のメモリー」。見事に完成度が上がっているのが嬉しいが、どうせなら、バンド・アレンジでも聴いてみたかったかな。
今度は、矢野さんが退場し、バンドの3人で、矢野さん書き下ろしの新曲「Love is all you get」。皆のテクニックを堪能できるロック・インストゥルメンタル。
着替えをした矢野さんが舞台に戻り、全員、舞台前方に出てきての演奏。林さんは、カホン(箱みたいなパーカション)を演奏し、矢野さんはスタンディング用の、客席側に傾けてセッティングされたキーボード。まずは、The Beatlesの「I Will」。そして「終りの季節」。矢野さん曰く、Paulと細野さんで「世界の偉人シリーズ」。
皆、定位置に戻り、「PRAYER」(以前より、少し、キーを下げたかな?)、「David」の後は、このバンドの代表曲と言えそうな「わたしのバス(Version 2)」。ここから、皆さんの小芝居が始まって、ツアー・グッズ紹介のコーナー。そして、また、このバンドのド定番「津軽海峡・冬景色」。演歌をブルーズに換骨奪胎したようなたっぷりの間奏が、いつもの通り、カッコ良し。
この季節に聴きたくなる「クリームシチュー」の後、鉄板「ひとつだけ」で本編終了。このバンドによる「ひとつだけ」のアレンジ、私にとっての完璧パターンなのだよなぁ。嬉しい。
アンコールは、佐橋さんと小原さんがツアーTシャツに着替えて登場。そして、怒濤の炭水化物攻め2曲で締め。
新旧幅広い、満漢全席のようなセットリスト。ド定番曲を直球勝負で演奏するこのバンドの凄みを、ツアー初日から堪能した。もちろん、これで大満足なのだが、この雰囲気だと、ライヴを重ねる毎に、さらに凄くなっていくのは必然と思われる。他のライヴ会場にも全て参戦したくなってしまうのが、困ったところだ。
さとがえる、最終公演はNHKホール。先週金曜の豊橋の後、ウィーク・デイの大阪・名古屋・神戸公演は、さすがに都合がつかず、初日と千秋楽に参戦という事になった。メンバーは、安定のThe YANOAKIKO。客入れの音楽は、Steve Winwoodのライヴ盤。ステージ上は、いつもの通り、左から矢野さん(C. BECHSTEINとKORG KRONOS。ピアノ椅子は、コクヨのingLIFEピアノ演奏用特注バージョン)、小原さん、林さん、佐橋さんの並び。特に目立った舞台装置は無く、シンプルなステージなのは例年通り。私の席は、左右中央のバランスの良い場所で、嬉しい。
まず、バンドの3人が登場し、ヘヴィーな前奏を演奏し始めたタイミングで矢野さん登場。「The Girl of Integrity」。客入れのSteve Winwoodに負けないガツンとしたロック・サウンド。特に、佐橋さんの歪みを効かせたギターが轟く。ヴォーカルのPAは、かなり固めのセッティングになっているようだ。続く「PRESTO」の、一転して軽やかな演奏。このメリハリが、素晴らしい。
最初のMCでメンバー紹介の後は、糸井重里作詞作品3連発。どの演奏も、ツアーの間に熟成度が高まっていると感じる。
3月に発売した「君に会いたいんだ、とても」の話の後、野口宇宙飛行士の娘さんの一人(当時、小5)の作文を元に、宇宙へ送り出す側からの気持ちを歌った曲「宇宙から」。そして、(製作順序は逆かもしれないが)そのアンサー・ソング「雲を見降ろす」。地上と宇宙で紡がれた親子の言葉が胸を打つ。小原さん&佐橋さんのコーラスも効果的だ。
そして、夏のブルーノート東京公演で大衝撃だった「千のナイフ」!!スキャットを取り入れ、原曲に近い音からどんどん熱量が高まっていき、小原さん → 佐橋さんとソロをつなげ、矢野さんのピアノとスキャットが一体化したような超高熱のインプロヴィゼイションからの大団円。その間、各自のソロ・プレイをしっかり支え続ける林さんのドラムスもまた、熱い。まさに、聴く者の感情を根っこから揺さぶるような怒濤の演奏だ。2023年の矢野さんのライヴ・パフォーマンスの中でも、白眉と呼んで過言ではないだろう。演奏終了後、舞台奥で佐橋さんと小原さんがグータッチを交わしていたのも胸熱。なお、矢野さん曰く「来年は、”RYDEEN”かも?」
ここで、バンドの皆さんが退場し、矢野さんがソロで、夏のソロ公演でも披露した「潮騒のメモリー」。初披露時には試行錯誤感もあったが、ここに来て、ついに完成形に到達したと思える、充実のパフォーマンスだ。
今度は、矢野さんが退場し、バンドの3人で、矢野さん書き下ろしの新曲「Love is all you get」。皆のテクニックを堪能できるロック・インストゥルメンタル。豊橋での演奏に対し、小原さんのヴォーカルが加わり、カッコ良さ3割増し、という印象だ。
着替えをした矢野さんが舞台に戻り、全員、舞台前方に出てきての演奏。林さんは、カホン(箱みたいなパーカション)を演奏し、矢野さんはスタンディング用の、客席側に傾けてセッティングされたキーボード。まずは、The Beatlesの「I Will」。小原さんと佐橋さんがメイン・ヴォーカルで、矢野さんがコーラスに回る布陣。皆、バンド少年に戻ったかのような楽しそうな演奏だ。イギリスのPaul McCartneyに続いては、日本の細野さん。「終りの季節」を、抒情的な雰囲気で演奏。矢野さん曰く、Paulと細野さん、ともに「お元気が一番」。
皆、定位置に戻り、「PRAYER」(以前より、少し、キーを下げたかな?)。そして、このバンドの代表曲と言えそうな「わたしのバス(Version 2)」。矢野さんの熱唱ぶりが超迫力。演奏後は、皆さんの小芝居が始まって、ツアー・グッズ紹介のコーナー。そして、また、このバンドのド定番「津軽海峡・冬景色」。演歌をブルーズに換骨奪胎したようなカッコ良いアレンジ。その一方で、ツアー・グッズのパフパフを、小原さんと佐橋さんはベース/ギターのペグに、林さんはマイク・スタンドに、それぞれぶら下げたまま演奏しているというギャップも楽しい。
この季節の定番「クリームシチュー」の後、鉄板「ひとつだけ」で本編終了。やはり、The YANOAKIKO版の「ひとつだけ」は、私にとっての完璧パターンのアレンジだ。
アンコール。佐橋さんと小原さんはツアーTシャツに着替えている。まずは、演奏前に、観客席をバックに記念撮影。そして、ツアー・スタッフに感謝の拍手をした後、怒濤の炭水化物攻め2曲で締め。今日のラーメンは、特に熱かった。
超手練れ揃いのThe YANOAKIKOが凄いのは十分に分かっているつもりだったが、今回の凄さには度肝を抜かれた。ツアーを通しての熟成度の高まり。最終公演独特の熱気。さらには、今年のソロ公演やブルーノート東京公演で初披露された曲の進化、などが見事に絡み合い、とんでもない高みに達したという感じだ。豊橋の時からは「David」が割愛されたが、ショーの流れとしては、これで正解だったようにも思う。
これで、私の2023年の矢野さんライヴは最後だが、本当に素晴らしい締めくくりとなって、大感謝である。