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メンバー |
2023年8月15日(火):ビルボードライブ大阪 |
2023年8月15日(水):ビルボードライブ大阪 |
2023年8月19日(土):ブルーノート東京 |
2023年8月20日(日):ブルーノート東京 |
2023年8月22日(火):ブルーノート東京 |
2023年8月23日(水):ブルーノート東京 |
ドラマーにして画家。とても真面目そうな雰囲気ですが、WillのゴジラTシャツに合わせて(対抗して?)”Catzilla”Tシャツをジャケットの下に着ていましたね(8/19 1st Showにて)。
1970年代から矢野さんをサポートし続けるベーシスト。今年も、ベース以外に、ヴォーカル、シンセ、ハーモニカと大活躍。
東京の初日。今年は週末からスタートなので、1st、2ndともに余裕を持って楽しめるのがありがたい。昨年は、平日のみの公演だったため、1st Showには行きづらかったのだ(コロナ禍前は、開始時刻が遅く、平日の仕事帰りでも1stに間に合っていたのだが…)。
矢野さんの使用楽器は、C. BechsteinとKORG KRONOS。スペシャル・メニューは「洋風ちらし寿司」、デザートに「ピーチメルバ」、そして、「“宇宙を秒速8キロで飛ぶ国際宇宙ステーションのイメージでおねがい」したというアーティスト・カクテル。
演奏開始。まずは、子供の声のSEから「CHILDREN IN THE SUMMER」。この時期のライヴでの鉄板曲だが、中盤に、ぐっとジャズ寄りの間奏を挟むところが新工夫。そして、懐かしの「どんなときも³」。途中、Willが吹くハーモニカの音色が、曲の叙情性を高めている。
3曲目は、Willがリード・ヴォーカルでThe Young Rascalsの名曲。二人の声が重なるところが、実にエモーショナルだ。続く「透き通る世界」は、オリジナルのピアノ弾き語りに対し、リズム隊の二人が加わることで、ダイナミックさが一気に拡がっている。
演奏後、Willが「この曲、本当に好きなんだ」と語りつつ、お馴染みの小芝居モードに。そして、始まった「怪獣大戦争」。やはり、夏の矢野顕子祭りには欠かせない盛り上がりだ(このステージでは、Willは、ジャケットの下に、ゴジラが描かれたTシャツを着用)。
「ラーメンたべたい」は、矢野さんがピアノを離れ、センター・マイクでスタンディングでの歌唱。昨年のブルーノート東京公演でも、この曲は、このジャジーなスタイルだったと記憶しているが、今年は、観客のフィンガー・スナップを入れて、よりお洒落な感じに盛り上げる。
そして、「ここ何年か、ブルーノート東京公演ではYellow Magic Orchestraの曲を採り上げてきた」と語ってから演奏されたのは、「千のナイフ」!!! 坂本龍一を偲んで、みたいな曲紹介では無く、あくまでも「前から演りたかった曲だから(そして、実際に演ってみると、とても難しかった)」というところが矢野さんらしい。出だしこそ、1978年発売の教授のデビューアルバムを思い出させる音色だが、曲が進むに従って演奏の熱量がどんどん高まっていく物凄いアレンジ。会場も大盛り上がりである。その熱をクールダウンするかのように、本編ラストは「ひとつだけ」。
アンコール は、「ごはん」と「Led Zeppelin」という組み合わせで、全編終了。全体を通して、これまでになくエモーショナルな演奏が多かったという印象だ。
そして、2nd Show。セット・リストは1stと同じだが、私の席が、矢野さんの表情が良く見える角度だったせいか、さらにエモーショナルな印象が強まった。特に「怪獣大戦争」での心の底から演奏を楽しんでいるような笑顔。そして、一転して「千のナイフ」での真剣な眼差しが印象的だ。また、「千のナイフ」では、曲の途中までは(クリック音を聞くための)ヘッドフォンを付けていたChris が、終盤、ヘッドフォンを外して、怒濤のドラム・プレイになだれ込むところも、とても熱い。
2nd Showのアンコール2曲目は、1stとは違って「YES-YES-YES」(本編のMC中に、Willが”Yes, Yes”と口走っていたと思ったのだが、これの前フリだったのか?)。Willが、ベースではなく、シンセを弾き、印象的なコーラスを入れる大活躍。これは、1stよりも、さらに盛り上がったと思う。
大阪で2日間、4ステージをこなした後だからか、東京初日から、とてもテンションが高く、熱い演奏だった。それにしても、毎年毎年、このトリオの熱量と向上心には驚かされる。
1st Show & 2nd Showともに、本編・アンコールどちらも 19日と同じ。
東京の2日目。
矢野さんの使用楽器は、C. BechsteinとKORG KRONOS。スペシャル・メニューは「洋風ちらし寿司」、デザートに「ピーチメルバ」、そして、アーティスト・カクテルは「ずっと、いっしょだよ。」という名前でした。
セットリストは前日と同じ。まずは、子供の声のSEから「CHILDREN IN THE SUMMER」。中盤のジャズ展開が挟まるところ、そして演奏終盤の熱量、前日以上に素晴らしいと感じる。「どんなときも³」は、改めて、教授らしさが感じられるアレンジだなぁと、しみじみ。途中のWillが吹くハーモニカの叙情性も、やはり効果的だ。
3曲目、Willがリード・ヴォーカルでThe Young Rascalsの名曲。二人の声が重なるシャウト、本当にエモーショナルだ。続く「透き通る世界」、リズム隊の二人が加わることによるダイナミックさの拡大が、つくづくカッコ良し。「君に会いたいんだ、とても」は、私的には「弾き語りプログレ・アルバム」だと捉えているのだが、音の厚みが増したヴァージョンも、素晴らしいな。
そして、毎度お馴染み、Willが「この曲、本当に好きなんだ」と語りつつの小芝居の後、「怪獣大戦争」。夏の矢野顕子祭りには欠かせない盛り上がりだ。(このステージでも、Willは、ジャケットの下に、ゴジラが描かれたTシャツを着用)。
「ラーメンたべたい」は、矢野さんがピアノを離れ、センター・マイクでスタンディングでの歌唱。昨年のブルーノート東京公演でも、この曲は、このジャジーなスタイルだったと記憶しているが、今年は、観客のフィンガー・スナップを入れて、よりお洒落な感じに盛り上げる。
そして、今年のセットリスト中の白眉と言える「千のナイフ」。曲紹介で、坂本龍一の名前は、一切、出さず(YMOにはもう一人、キーボーディストがいたのに、今回は全部自分で演るので大変、という発言はあったが)、あくまでも「前から演りたかった曲だから」というところが矢野さんらしい。1978年発売の教授のデビューアルバムを思い出させる出だしから、曲が進むに従って演奏の熱量がどんどん高まっていく様は、昨日以上。会場も大盛り上がりである。その熱をクールダウンするかのように、本編ラストは「ひとつだけ」。
1st Showのアンコール は、「ごはん」と「Led Zeppelin」という組み合わせ。特に、「Whole Lotta Love」の演奏の迫力と決まり具合が、昨日の数割増しという感じ。見事なロックだが、これ、曲紹介をやらずに演奏して、大丈夫なのか?という気もする。まぁ、集まっているお客様は皆、筋金入りの音楽好きだろうから、問題ないか。それにしても、徹頭徹尾、カッコ良さに満ちたライヴだ。
2nd Show。Willは、ラーメンと猫、という矢野さんの好物2つがプリントされたTシャツをジャケットの下に着ている。Chrisも(負けじと?)カタカナで「ラーメン」と書かれたTシャツを着用。演奏の方は、1stで十二分に盛り上がったと思っていたが、やはり、2ndは凄い。「怪獣大戦争」は、Willの跳ねっぷりのギアが上がっていて、それに応じた矢野さんとChrisも、テンション・マックスのパフォーマンス。「ラーメン」の終盤、矢野さんの奔放なスキャットも楽しい。
そして、「千のナイフ」。中盤あたりからの矢野さんのパフォーマンスがとんでもない。全集中の表情で、髪を振り乱し、腰を浮かせての大熱演。終盤、怒濤のドラム・プレイを見せるChrisも、他の演奏では見られないほど真剣な視線を矢野さんに向けている。バックの2人とも、矢野さんがこの曲に込めている思いを、しっかり受け止め、支えているのだろう。見ているこちらも、涙ぐんでしまう。
2nd Showのアンコール2曲目は、今日も「YES-YES-YES」。ベースではなくシンセを弾き、印象的なコーラスを入れるWillの大活躍が楽しい。今日の白熱のステージを締めくくるのにふさわしい熱演で、全編終了。
明日が1日、休養日だからだろうか。3人とも飛ばしまくった感じのパフォーマンスだった。
(8/22 追記)平日2日間も、2nd Showは行く気満々で予約していたのだが、いかんともしがたい事情で、断念。今年のセットリストだと、最終日 2nd Showの盛り上がりが凄いことになるのは間違い無いのに…(特に「千のナイフ」は、とんでもない演奏になりそうだ)。悔しいが、週末の4 Stageの記憶だけでも十分だと思うしか無いな。早くも、来年に期待である。