2006年3月8日発売
YAMAHA MUSIC COMMUNICATIONS YCCW-10021
オリジナルの佐野元春氏の低音とはかなり趣の違う、ハイトーンの槇原氏とのデュエット。こちらが聞き慣れないキーのせいか、少し、苦しそうな感じがあるかも。
小田氏の澄んだボーカルとギター。この曲の雰囲気にぴったりで、アルバム中、最も美しいナンバーに仕上がっていると思います。それにしても、「セルフカバー」を売りにしている記念企画に、宮沢氏作詞・作曲の楽曲が入ってしまうところが、この曲に対する矢野さんの思い入れの深さを物語っているようです。
くるりをバックに録音されたシングル曲も良かったですが、このアコースティック・バージョンのしっとりした感じは格別だと思います。
この曲が、アルバム中、一番のサプライズかもしれません。これまで、矢野さんとの接点をあまり思いつかなかったYUKIさんですが、ヴォーカルの相性が良いのに驚きました。お二人とも、人によっては好き嫌いが分かれそうな程、個性的な声ですが、それが重なると、歌詞の世界が見事に立ち上がってくる力強さを発揮します。
アルバム中、唯一の新作。デュエットにふさわしい楽曲です。陽水氏は、依頼後、一時間半ぐらいで、この個性溢れる詞を書き上げたそうです。
1982年の「ヘンタイよいこ白昼堂々秘密の大集会」以来、ライヴでは何度も披露されてきた「清志郎版ひとつだけ」がついにレコーディング。本当に清志郎氏の声質と歌い方がベスト・マッチで、お馴染みの曲に新たな魅力が詰め込まれた、という感じです。
このアルバムの企画では、他のミュージシャンの多くも、この曲を一緒に演るのを希望したそうですが、矢野さんは、この曲は忌野さんと一緒と決めていたそうです。
上原ひろみ氏との迫力のピアノ共演。オリジナル以上に緊張感溢れる演奏で、アルバム中、いや近作の中でも、最もかっこ良く仕上がった楽曲だと思います。