地区 | 公演日 | 開演 | 会場 |
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静岡 | 11月24日(木) | 18:30 | アクトシティ浜松 |
愛知 | 11月26日(土) | 18:00 | 愛知県勤労会館 |
大阪 | 11月29日(火) | 19:00 | NHK大阪ホール |
広島 | 11月30日(水) | 19:00 | 広島アステールプラザ・中ホール |
福岡 | 12月2日(金) | 19:00 | 宗像ユリックスハーモニーホール |
東京 | 12月4日(日) | 18:00 | NHKホール |
12月5日(月) | 19:00 | ||
宮城 | 12月7日(水) | 18:30 | 仙台電力ホール |
福島 | 12月8日(木) | 18:30 | 郡山市民文化センター・中ホール |
新潟 | 12月10日(土) | 18:00 | 新潟市民芸術文化会館・劇場 |
本編はで紫のドレス。しかし、アンコールでは、パンダに変身(衣装は宇津木えり氏)
矢野さん自ら盟友と呼ぶ清志郎氏が、12/4のNHKホール公演 アンコールにシークレット・ゲストとして出演。1982年の「ヘンタイよいこ白昼堂々秘密の大集会」で矢野さんとのデュエットを初披露し、この度、ついにレコーディングされたあの名曲を熱唱。
* は、忌野清志郎氏と共演
開演前、場内に流れるのはThe Doors。今年のグッズは、糸井重里画伯による犬(ブイヨン)をフィーチャーした携帯クリーナー、クリアホルダー、折りたたみ傘。
黒のシンプルなステージ中央にピアノ。右手に、立花ハジメ氏による蛍光管を使ったオブジェ。そのオブジェが光を放ち始め、BGMがフェードアウトしたところで、紫のドレスに身を包んだ矢野さん登場。先日の銀座でのイベントの延長のような、リラックスした感じで弾き語りが進んでいく。
今回の新たな試みは、完全なアカペラによる「秋の気配」。これはもう、卑怯な演出・選曲で、涙腺を無理矢理こじ開けられるようなものだ。続く、レイ・ハラカミ氏のトラックにのせた「気球にのって」。英訳した歌詞を付けたことで、全く違う印象の曲に生まれ変わっている。最後、再びピアノの前に戻った矢野さんの演奏とハラカミ氏のトラックが絡むあたりが、特に心地よくも格好良い。
「電話線」の演奏あたりから、舞台奥の照明装置が稼働。シンプルなデザインがいかにも立花ハジメ氏らしい。彼のデザイン・コンセプトは、家庭で手に入る普通の材料=ローテク素材を使って、ハイテクなイメージを作り出すことだそうだ。
アンコールで再登場した矢野さんは、驚愕のパンダ衣装。「パンダと言えば…」ということで「ラーメン」を演奏。
声もピアノの調子も良く、素直に楽しめる公演だった。ここのピアノは、矢野さんのお気に入りのようで、「今日はピアノに弾かされている」との発言もあった。
最近の矢野さんは、歌詞への情感の込め方がぐっと増したように感じていたが、今回の歌唱は、情感だけでなく、歌詞の背後のストーリーまで照らし出すような歌い方だと思う。特に、何度も聞いているはずの「ニットキャップマン」や「SUPER FOLK SONG」では、私の頭の中に、今までとは情景が浮かび上がってきた。
福岡市内から車で向かう矢野さんが、今進んでいるのは沖縄方向なのか、ロシア方向なのか聞いたという宗像市での公演。会場の宗像ユリックスに入ると、多数の平均年齢高め女性が集まっていて驚いた。既に販売を始めていたCDコーナーを覗くと、矢野さんのCDの隣で天童よしみのCDが売られていて、さらに訳が分からなくなったが、何のことはない、同じ建物にある隣のホールで天童よしみ公演が行われているのだった。悔しいが、天童よしみが使うホールの方が大きい。
会場のハーモニーホールは、小振りのホールだが、雰囲気は良い。客席も良い感じに埋まっていたようだ。
矢野さんは、今日もリラックスしたトークが冴えていた。漢方薬に起因する異音からリセッシュの話につなげていくところなど絶妙。音楽性だけでなく、話術も着実に向上し続けているようだ。
演奏の調子も良く、特に「青い空」でのピアノの切れ具合が素晴らしい。久しぶりの「達者でナ」が懐かしくも嬉しい。逆に「電話線」や「PRESTO」の演奏は、敢えて軽めのアレンジにしているようで、やや物足りない気がした。
個人的には、「気球にのって」で起こった手拍子には、違和感を覚えた。かなりの人が最初から最後まで打っていたが、私は、レイ・ハラカミのトラックに手拍子は合わないと思う。最後の「ごはんができたよ」でも手拍子にチャレンジした人がいて(さすがに途中で断念されたが)、人それぞれ、感じ方が違うのだから仕方ないとは分かっているのだが、私としては手拍子の音抜きで演奏に集中したかった。
PAの具合は良好だったが、一部、エコーが深すぎると感じた曲があった。席の関係と、会場の広さもあり、立花ハジメ氏のステージセットを名古屋の時よりも俯瞰することができたのが良かった。
雨の東京。名古屋で買い求めたコンサート・グッズの折りたたみ傘を持ってでかけたが、すいません、あれ、ポーチの品質はともかく、傘自体は、ちょっと安っぽいです…
今日は、TV中継が入るとのことで不安があった。過去、TV中継が入った時は、緊張からか、時間の制約があるためか、演奏は固く、MCは噛み噛みになってしまうことが多かったからだ。しかし、今年は違った。こんなことは今まで無かった。演奏の力強さも、MCのなめらかさもいつも以上なのだ。
特に感じたのが、大ホール向けのアレンジ・演奏・歌唱になっているということだ。名古屋や宗像と違い、細かい歌のニュアンスよりも、ダイナミズムを重視しているという印象を受ける。そして、それが非常に効果的だと感じた。特に、「青い空」の歌唱は絶品。「電話線」も、出だしこそミスったが、その後の展開の力強さがすごい。選曲も、「あんたがたどこさ」あり、「SOMEDAY」ありの、非常に私好みのもので、本編だけで、120%の満足度だ。
本編終了後、ステージ上ではギターのセッティングが始まり、アンコールでゲストが登場することが判明。期待のうちに、アンコールの手拍子もヒートアップ。そして登場したのは、ピンクのスーツに黄緑のブーツを履いた、忌野清志郎! 会場騒然。いつもならここで、矢野さんのパンダ衣装が観客に衝撃を与えるところだが、清志郎氏の存在感と黄緑ブーツのインパクトが圧倒している。
まずは、清志郎氏がギターを弾きつつ、「デイ・ドリーム・ビリーバー」。ロックバンドの鍵盤弾き兼コーラス風の矢野さんを久しぶりに見た気がするが、これが本当に格好いい。さらに「ひとつだけ」のデュエット。矢野さんがおっしゃるように、清志郎氏の声・歌唱に非常にマッチした曲だと言うことを実感する。これまた、歴史に残る名演だろう。
ということで、非常に印象深く、素晴らしく、大満足の公演だった。
平日の公演。仕事を中断して渋谷に向かう。駅に着いたのが7時ジャストだったが、歩行者用信号がことごとく青、という奇跡にも恵まれ、どうにか開始3分前に着席。
そのため、冒頭は、汗だく & 息切れ状態で、冷静に鑑賞できたとは言えないのだが、第一印象は、矢野さんも疲れているのでは?ということだ。昨日に比べると、いまいち、切れの無い演奏という気がする。
是非、聞きたかった「機関車」の頃には、こちらの息も落ち着いてきた。やはり、悪くはないのだが、昨日のテンションと比べると、物足りなさがある。ピアノ演奏の方は素晴らしいと思うのだが、喉の調子があまり良くないように聞こえるし、歌詞が飛ぶのではなく、口がちゃんと回っていないという感じになってしまうことがしばしばあった。昨日で、相当疲労されたのではないだろうか。
それでも、アンコール三曲を含む熱演は十分に楽しめるものだった。というか、私自身が十分にライヴを楽しめるコンディションでなかったために、ネガティブな印象を持ってしまったのかもしれない。いずれにせよ、喉の調子が完璧ではなかったのは確かだと思う。まだまだ、さとがえる、リサイタル、出前、とスケジュールが続くので、是非ともご自愛していただきたいと願う。
「りゅーとぴあ」の愛称を持つ会場は、かなり大きな立派な施設だ。今回は、ハジメちゃんスタンドの正面、矢野さんの足さばきがよく見える席だったが、ここのステージは、客席との距離が近く、高さも低いため、とても身近に観ることができる。
月曜日に感じた喉の不調は、かなり改善されているようで一安心。上吐水を巡る客席とのやり取りなど、MCもリラックスした感じで好調。相変わらず、歌詞は飛び気味だったが、大ホール仕様の熱唱とは違う、良い具合に力の抜けた感じの歌唱で、聴き応えがある。さらに特筆すべきはピアノの音色の良さ。矢野さんも「鍵盤の端から端まで、全てを使い切りたい」と発言されていたが、とても美しく響いていたと思うし、矢野さんの演奏も、切れがあり、創意工夫に富んだものだったように感じた。
演奏を重ねる毎に凄みを増していった「青い空」の演奏が無かったことが残念だったが、最後に満足度の高い公演を観ることができた。
弾き語りのみのシンプルなさとがえるだったが、予想以上に充実した演奏を楽しむことができた。ただ、来年も精力的に行われるであろうリサイタルの存在を考えると、地方での集客という問題があるかもしれないが、次は是非、さとがえるトリオによるさとがえるを観たいところである。
みーのさん、ちはるさん、tentenさん、ありがとうございました。
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