IN/OUT (2007.12.23)

Waitingだった無料マイレージ航空券が、ぎりぎりになってOKになり、年末のスケジュール確定。これが今年最後の更新です。


in最近のIN

"L'Heure zéro"07.12.22

Agatha Christie原作のフランス製ミステリ映画を観てきた。

原作の英語タイトルは、"Towards Zero"。日本では「ゼロ時間へ」のタイトルで翻訳されている作品だ。これは、物語の冒頭で語られる『一般のミステリが、殺人事件を発端としているのは誤りである。様々な人々が様々な事情に引き寄せられていき、ついに、ある場所・ある時間=ゼロ時間、に事件が起こる。事件こそがクライマックスなのだ』という意見に基づいた題名なのだが、映画の方の邦題は「ゼロ時間の謎」。ミステリ映画だから「謎」を付け加えましたという、安直かつ微妙にずれた、最悪の邦題だと、かつてクリスティ・マニアだった私は憤るのである。

この作品には、ポワロもミス・マープルも出てこない。探偵役は、バトル警視。ポワロと同じ作品に登場したこともあるが、クリスティの世界では、変化球的な作品に登場することが多い、やや地味な探偵だ。そういえば、同じくPascal Thomasが監督した「親指のうずき」の映画化作品も、どちらかと言えば影の薄い(しかし、熱心なファンも多い)トミーとタペンスが主人公だった。フランスで映画化するには、ミス・マープルはあまりにもイギリス的だし、会話の端々にフランス語を交えるポワロは戯画的すぎるのかもしれない。

舞台がフランスになっているが、原作の雰囲気はよく出ていると思う。ただ、登場人物達の演技が、オーバーすぎるようで、興ざめである。寒いギャグにも疲れる。映画としては、あまり評価できないのが正直なところだ。この監督、なぜ、21世紀になってクリスティの原作物の映画化に拘るのだろう?

とはいえ、(最近はすっかりご無沙汰だが)クリスティの全作品(別名義のロマンス作品は除く)を読破したファンとしては、原作の雰囲気を残した映画化というだけで、とりあえず点が甘くなるのである。



2007年を振り返ると、新しいPCを組み立て、それに伴って作業環境やら家の中の収納やらを見直したのが大きな出来事だった。最近、ちょっと、システムが不安定気味なのが困るが、Eclipseスピーカーは良い買い物だった。

映画では、"Shooting Dogs" 、"Blood Diamond"、"Grindhouse"、"El Laberinto del fauno"辺りが印象深い。ベストは"El Laberinto del fauno"かなぁ。

矢野顕子以外のコンサートでは、"ADRIAN BELEW of KING CRIMSON"、上原ひろみ 〜 Hiromi's Sonicbloom "タイム・コントロール 日本ツアー"に興奮。

本では、やはり、「長いお別れ」の村上春樹訳と、P. D. ジェイムズの全長編読了が、大きなトピックだった。

矢野顕子のコンサートで、山口米沢を訪れたのも良い思い出だが、海外旅行に行けなかったのが残念。

今年になって、アルコールに弱くなったようなのが、困ったところ。来年はちゃんとした飲み方をしようと思いつつ、今年は終わりである。