IN/OUT (2007.7.22)

Second Lifeなるオンライン・サービスがマスメディアを賑わせています。一応、私もインストールして試してみましたが、これ、本当に流行っているのでしょうか?オープニング画面で表示されるユーザー数、合計でもたったの8百万ちょっと。ちなみに、今、覗いてみると、オンライン中の人が28,670人。全世界でこれだけの人数って、少なすぎでしょう。

しかも、中に入ってみると、少なくとも私には全く面白くない。最初の数分は、3Dで表示される風景やらが物珍しくて歩き回ったりするものの、それ以上は別に楽しいことは無し。ある種の人がハマるのは理解できますが、それって、世間の多数派じゃないことは、オンライン人数の少なさが物語っているような。

結局、煽るだけ煽って、化けの皮がはがれる前に儲けようという、ギョーカイの人達の思惑が加熱しているだけだと判断しました。


in最近のIN

"ADRIAN BELEW of KING CRIMSON" at Blue Note Tokyo07.07.21

Adrian Belewの演奏を聴きに、ブルーノート東京に行ってきた。

Adrian Belewは、"Discipline"以降のKing Crimsonのメンバーとして有名で、今回の公演でも、その名前が惹句に使われている。1981年に"Discipline"が出た時は、古くからのKing Crimsonファンには不評だったが、私は、この時期の三部作、かなり、好きである。さらに、Aridan Belewと言えば、1990年、David Bowieの"Sound + Vision Tour"に参加。私は東京ドームに見に行ったのだが、残念なことにその日は、Bowie様のご機嫌が最悪で、お世辞にも良いコンサートとは言えなかった。しかし、そんな中、Adrianのギター・プレイだけが輝きまくっていた印象がある。その独特の音色で、私の贔屓のギタリストだ。

土曜日の2nd Show。会場の入りは7割ぐらいだろうか。ベースのJulieと、ドラムスのEric。21歳と20歳というSlick姉弟を従えて、真っ赤なスーツで登場したAdrian。1949年生まれだから、赤いのがチャンチャンコでもおかしくない年齢も近いのだが、演奏が始まると、全く衰えのないテクニックが爆音で炸裂。ブルーノートという小洒落たハコが似合わない硬質のサウンドだ。

彼の特徴である、変幻自在のギターの音色(時には椅子に座って、足下に並ぶペダルを操作しまくっていた)と、Slick姉弟の若さ溢れるプレイが良い感じに噛み合っている。MCはメンバー紹介ぐらいで、曲間のしゃべりはほとんど無かったが、演奏している表情はとても楽しそうだ。彼のソロ作品の中で私が一番好きな"Young Lions"を演ってくれたのも嬉しい。

ライヴの終盤は、やはりCrimsonナンバー。それも、私が偏愛している"Three of a Perfect Pair"。座っていたのが一番後ろのスツールだったので、ここからは誰にも気兼ねせず、立ち上がって、体揺らしっぱなしである。本編ラストは"Frame by Frame"、アンコールは"Thela Hun Ginjeet"。もちろん、King Crimsonの演奏と違い、Fripp卿のギターが足りないし、Tony Levin & Bill BrufordとSlick姉弟のテクニックを比べるのは酷だが、そこは勢いでカバー。全く物足りなさを感じることのない演奏だ。さらに、前列に熱烈なお客さんがいたようで、アンコール終了で舞台を降りかけたところでUターン。「そこの彼のために、もう一曲演るよ」と、"Elephant Talk"もプレイしてくれるサプライズ付き。

実のところ、今更それほど期待できないかも、という心配があったし、客の入りを見てさらに心配が募ったのだが、蓋を開けてみると、熱く、そしてハッピーな、実に素晴らしいライヴだった。



えー、さらに因みに、操作を誤って、公衆の面前(もちろんSecond Life内ですが)で全裸になってしまったのは、私(のアバター)っす。