IN/OUT (2008.1.6)

年末に大移動した分、年始は何もせず。いくつか大部の小説を準備したものの、ほとんどページも繰らずの寝正月でした。


in最近のIN

今年も帰省前に帰星07.12.27-31

今年もまた、期限切れになりそうなマイルを消化すべく、シンガポールに行ってきた。

数日前からウィルス性胃腸炎にやられ、不安を抱いての搭乗だったが、なんとか機内食完食できるところまで回復。無料で乗るからには飲食は無駄に出来ないのである。

マーライオン vs 大観覧車一年ぶりのシンガポールだが、好景気はさらに加速しているようだ。高級コンドミニアムが続々と建築されているし、ショッピング・モールも一層賑わっているようだ。多くのモールが改装されていて、店舗密度が高まっているように感じる。新しい外食チェーンも色々と誕生しているようで、ドーナッツや日本風パスタが流行っているように見える。派手だけど政府機関のビル

シンガポール訪問に特別な目的は無かったのだが、できれば見たいと思っていたのがASUSのEee PC。もうすぐ日本でも発売されるはずなので焦ることも無いのだが、シンガポールの電脳中心、Funan CentreとSim Lim Squareで捜索。残念ながら、実機を展示している店は非常に少なく、衝動買いの危機は免れた。

夜景後は、久々に路線バスに乗って懐かしい場所を巡り、Singapore River沿いやLittle Indiaを散策し、足裏マッサージに行き、カヤ・トーストを食べ、紀伊國屋で立ち読み。予約がConfirmしたのがギリギリだったことと、ちょうど週末に当たったため、旧職場を訪れることも無く、駆け足の滞在だったが、しがらみから解放されリラックスできる空間で、良い時間を過ごすことが出来た。ただ、二年半のうちに連絡が取れなくなった人、音信不通となった知人も増えたことを実感し、ちょっとした喪失感も味わう。


宝塚大劇場に入る08.1.4

物心ついてからは初めて、宝塚大劇場に入る機会があった。

汎用の貸しホールではなく、さすが歌劇専用ホール。ミラーボールや回り舞台といった装置が完備。照明や音響設備も無駄なく組み込まれている感じだ。そして、名物の大階段。実際に見ると、かなりの急角度でありながら踏み面の幅が狭く、足元を見ずに上り下りするのは相当怖そうだ。

運営面も巧みにシステム化されているようで、さすがに歴史のある大劇場という印象だが、歌劇場周囲の開発に、今一歩、総合的なコーディネートが足りないように感じるのが残念なところである。

なお、観覧したのは歌劇ではなく、小中高生による合唱や吹奏楽などのイベントだった。私の不案内な領域だが、一つの確立した(そして、かなりの人口を抱える)世界があるのだなと感じた。



シンガポールのホテルで、オン・デマンド・ビデオ・サービスのメニューを見ていると、"Adult Movie"なる項目を発見。こういうことに厳しいシンガポール政府もついに柔軟路線に転換か? という純粋に社会学的関心からメニューの中を辿っていくと、やはり、アダルト・ビデオが解禁されたわけではなく、お色気度の高い映画という感じです。各国の作品が並ぶ中、日本からは、神代辰巳が監督した永井荷風の原作とされる「四畳半襖の裏張り」(これはまぁ、日活ロマンポルノとして製作されたのだから分からなくもない)と、つげ義春原作・石井輝男監督の「ねじ式」(何も知らずにスケベ映画と勘違いして見た人は怒るに違いない)。あまりにも渋い選択に、シンガポールの奥深さを改めて知りました。