矢野顕子 弾き語りコンサート @ 八ヶ岳高原音楽堂


八ヶ岳高原音楽堂で、2011年(ソロ公演)、2017年(石川さゆりさんとの共演)、2019年(ソロ公演)、そして、2022年からは毎年恒例となった弾き語り公演が開催されました。
誤りのご指摘や追加情報等あれば、送って頂けると助かります。


button スケジュール

公演日
2026年8月4日(火)
2026年8月5日(水)

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button セットリスト

8月4日(火)
  1. DO YOU LOVE ME?(愛されたいおれら)
  2. 夏が終る
  3. うちゅうから
  4. THREE ROCKETS
  5. 生きものたちへ
  6. 夕焼けのなかに
  7. LIFETIME BASEBALL
  8. YOU ARE SPECIAL TO ME
  9. THE RIVER
  10. いい日旅立ち
  11. ひとつだけ
アンコール
  1. 炭水化物メドレー:ごはんができたよラーメンたべたい

8月5日(水)
  1. BAKABON
  2. DO YOU LOVE ME?(愛されたいおれら)
  3. ごはんとおかず
  4. 生きものたちへ
  5. THREE ROCKETS
  6. 夢のヒヨコ
  7. 終りの季節
  8. LIFETIME BASEBALL
  9. YOU ARE SPECIAL TO ME
  10. THE RIVER
  11. Rydeen
  12. ひとつだけ
アンコール
  1. 炭水化物メドレー:ラーメンたべたいごはんができたよ

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button レポート

毎年恒例となった八ヶ岳高原音楽堂のライヴ。今年の日程は、夏期休暇とタイミングがピッタリだったので、2日とも参戦することにした。

中央線で小淵沢。そこから小海線に乗り換える。野辺山駅で下車し、送迎バスで八ヶ岳高原ロッジまで15分ほど。ロッジから山の中の遊歩道をてくてく歩いて音楽堂へ。毎年恒例のプチ・ハイキングという趣きだ。標高1,500mの地に建つ八ヶ岳高原音楽堂。木の温もりを活かした六角形の建物で、キャパは250名。

15時、開場。例によって、入場時に、座席番号が書かれた紙を選ぶという抽選制で座席が決まる。今回は右後方。ステージまでは遠いが、矢野さんの姿はしっかり視認出来るポジションだ。客入れの音楽はPunch Brothers。

晴天に恵まれ、ステージ後方のガラス窓から見える緑とガラスの三角屋根から見える青空が綺麗な中、演奏開始。まずは、新アルバム収録曲「DO YOU LOVE ME?(愛されたいおれら)」。そして、この季節、この景色にピッタリの「夏が終る」。最初のMCによれば、矢野さんは、昨日の夕方、羽田に着いて、そのまま車に乗せられ、ここに到着したとのことだが、疲れを感じさせず、素晴らしい音響を誇る音楽堂に、ピアノもヴォーカルも美しく響いている。

「うちゅうから」〜「THREE ROCKETS」。特に前者では、このホールのSteinwayのキラキラした響きが、曲にピッタリ。なお、矢野さん、「宇宙に行く夢を叶えるため、クラウドファンディングをしようか」とのご発言。実現したら、リターンが何になるのか楽しみである。

「生きものたちへ」の演奏後には、NHKの「ねほりんぱほりん」の話をたっぷりと。テーマ曲を依頼されて嬉しかったこと。そして、デモテープを聴いた番組製作者から、自分たちの気持ちを分かってくれてありがとうと言われたことなど。

「LIFETIME BASEBALL」は、インターネットの時代になって目につくようになった、他人の失敗に飛びつく人達へのアンチテーゼとして書いたとの解説に、なるほどと思う。が、なにぶん、これが人前での初演奏。キーが掴めない中、試行錯誤の演奏となった。「完成品はさとがえるコンサートで」

さらに、2曲、新アルバムからの曲。今日は、発売後、初ライヴなのだ。結局、細野さんとのデュエット曲以外の全曲が演奏された。佳曲揃いのアルバムだと改めて思うし、バンド・サウンドや北村蕗氏のシンセ・アレンジから一転、ピアノ弾き語りでも(発展途上の曲もあったが)魅力的な曲ばかりだ。

「いい日旅立ち」で弾けて、「ひとつだけ」で締めて、本編終了。

アンコールは、この会場が発祥の地である「炭水化物メドレー」。ただ、「ごはん」の冒頭から歌詞が飛びまくり…。来日直後にも関わらず、本編ではしっかりクオリティの高い演奏&歌唱を続けていたが、さすがに疲労が出てきたのか? しかし、そこから強引に「ラーメン」に持ちこみ、力技で「ごはん」に着地させ、大団円。さすが、百戦錬磨の強者だ。結果的に、テンションの高いパフォーマンスを見せていただき、大満足である。

夜は星空が美しく、翌朝は、さらに気持ちの良い晴天。近隣を散策し、午後の公演に備える。

2日目の私の席は、やや右寄りの真ん中当たり。このホールは、床が傾斜していないので、後方の一段高くなっている所以外は、前に座る人の座高次第で、ステージの見え方の良し悪しが左右されるのだが、今日は、まずまずだ(音響は、どの席でも素晴らしい)。客入れの音楽はPunch Brothers。

「BAKABON」で演奏開始。続く「DO YOU LOVE ME?(愛されたいおれら)」、昨日より、適度に力が抜けた感じのする好演だ。今日は、ステージ後方のガラス窓から富士山が見え隠れしているということで、ご機嫌の矢野さん(リハーサル中の事だろう。本番時は、かなり雲が増えていた)。

”40周年の頃に作った曲”ということで、久しぶりの「ごはんとおかず(2014年の「飛ばしていくよ」収録)」。そして、新アルバムから2曲。

”会場にお子さんも来ているのが嬉しい”と語って「夢のヒヨコ」。そして、個人的には今日の公演で一番グッと来た「終りの季節」。細野さんは、今年、米国での公演が控えているなど、いまだに大忙しらしいが、年末のさとがえるにゲスト出演してくれないかなぁと思ってしまう。

そして、新アルバムから3曲。昨日は試行錯誤の沼にはまった「LIFETIME BASEBALL」、今日も、サビの所でキーを見失ってしまったが、やり直しで演奏で、大成功(会場からは、手拍子のサポートも)。結局、新アルバムからの演奏は、昨日より1曲減って、全収録曲8曲中6曲。

ラスト前には、「Rydeen」! 叙情性を強く感じるピアノ・ソロ・アレンジ。そして、「ひとつだけ」で本編終了。

アンコールは、「炭水化物メドレー」。昨日は、”メドレー”と言うより”マッシュアップ”だったとご本人は仰っていたが、今日は趣向を変えて「ラーメン」からスタートし、昨日以上に即興性重視の自由奔放な演奏。それに流される感じで「ごはん」は原曲のメロディーから大きく逸脱(ごはんの前、学校帰りにラーメンを食べちゃったという設定らしい)。そのまま、即興性の高い自由な演奏で押し切りつつ、最後の最後は”正統派ごはん”に回帰。やはり、”マッシュアップ”だな。これで全編終了。

2日間、それぞれ、魅力あるパフォーマンスだった。すっかり恒例行事となった八ヶ岳高原音楽堂公演は、矢野さんにとって”ホーム試合”のような気の置けないものになっているのだと感じる。一方で、一定数いると思われる”別荘に避暑で滞在していてたまたま観に来た一見さん”への配慮も感じられ、それらが醸し出す独特の雰囲気が、ここでの公演の魅力だと思う。今後も是非、続けていただきたいと切望すると同時に、来年の7月までの公演は、”50周年記念”にカウントされるということを事務所から言われているそうなので、弾き語り、トリオ、バンド編成などなど、様々なパターンでの"50周年記念公演"がさらに実施されることも期待するのである。

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