2025年12月4日発売
Speedstar records NZS-1022
野口聡一宇宙飛行士が作詞を手掛けたプロジェクト「君に会いたいんだ、とても」の製作後、愛する人を宇宙へ送り出す側の人達の気持を野口氏のご家族に取材し、作られた曲。野口氏が搭乗した3種の宇宙船「スペースシャトル」、「ソユーズ」、「スペースドラゴン」が、そのまま歌詞に出てきます。ステージ脇で機材を操作するヒロ・イイダ氏もノリノリ。ラストは、発射したロケットを見送る小芝居付き。
そして、次の曲への前フリ、Will氏が「音楽と美味しい食事とドリンク、ここは楽園のようだ。安全に守られ…」などと語りだし…
夏のブルーノート東京の名物「怪獣大戦争」。例の咆哮と共に、Will氏の絶叫「Godzilla!!」。そして始まる怒濤の演奏。Will氏のベース・ソロも光ります。
なお、2018年に出たライヴ盤では、「ゴジラ vs モスラ」で1曲扱いでしたが、今回のアルバムでは、前半「ゴジラ」と後半「モスラの歌」で分かれてクレジットされています。
ゴジラの演奏が落ち着いたところで、間髪入れず、Chris氏がクリック音用のヘッドフォンを装着し(この動作がカッコ良し)、「モスラの歌」がスタート。Will氏がノリノリで怪獣の咆哮のような効果音を繰り出し、矢野さんのピアノにはゴジラの響きも。まさに、怪獣大戦争。
怪獣から一転、Will氏の叙情的なプレイと矢野さんの熱唱で聴かせる、静かな力強さに満ちた曲。ラストは、Will氏のハーモニカと、Chris氏のドラムスが、遠ざかる汽車の情景を描きます。
The Beatlesのカヴァー。The Fab Faux(The Beatlesのトリビュート・バンド)のメンバーでもあるWill氏が、そのBeatles愛を溢れさせます。
昨年のブルーノート東京公演で、「演るかも」と言っていた、まさかのYMOナンバーが現実に。40年以上前のYMOワールドツアーではメロディーを弾かせてもらえなかった鬱憤を晴らすかのような矢野さんはもちろん、Will氏もChris氏も、ヒロ・イイダ氏のトラックも、本家の演奏をリスペクトしつつ、完璧にこのトリオの音楽に昇華した素晴らしい熱演。
クラブ公演では演奏せず、静岡と高崎のホール公演でのみ披露された曲が、Bonus Trackとして収録。クリックに合わせた演奏とは思えない、3人の奔放なプレイの応酬が熱き、ヒロ氏のトラックも実に良いスパイスになっています。終盤の矢野さんのスキャットに込められた熱量たるや!!(どうせなら、ブルーノート東京初日 1st Showで演奏した「YES-YES-YES」もBonus Track扱いで収録して欲しかった…)。