地区 | 公演日 | 開演時間 | 会場 |
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広島 | 11月19日(金) | 18:30 | 広島アステールプラザ |
相模原 | 11月20日(土) | 19:00 | グリーンホール 相模大野 |
仙台 | 11月23日(火) | 18:00 | 宮城県民会館 |
札幌 | 11月25日(木) | 19:00 | 北海道厚生年金会館 |
大阪 | 11月28日(日) | 18:00 | フェスティバルホール |
11月29日(月) | 19:00 | 芸術ホール | |
福岡 | 11月30日(火) | 19:00 | 福岡市民会館 |
名古屋 | 12月2日(木) | 19:00 | 愛知厚生年金会館 |
東京 | 12月4日(土) | 19:00 | NHKホール |
12月5日(日) | 15:00 | ||
12月7日(火) | 20:00 | 渋谷 クラブ・クアトロ | |
12月8日(水) | 20:00 |
体調はすっかり良くなられたように見受けられました。相変わらずの控えめで誠実な人柄と、その求道者的なプレイの追求ぶりが伝わってくるステージです。日本語勉強中。既にカタカナはOKらしい。
あまりの音量に、ツアー途中から透明アクリルの遮音板が設置されたほどのパワフルかつ正確なプレイ。年々、充実してくるその演奏は、天井知らずという言葉がぴったり。クアトロでの演奏中の笑顔が印象的でした。
今年、さとがえるバンドに新加入した、さとがえる史上初のギタリスト。アコースティックギターもエレキギターも、静かなメロディーもカントリー調のプレイも、そしてハードなギターソロも、見事にこなして驚かせてくれました。クアトロで見せた"Wayne's Show"から、その愉快な人柄が忍ばれます。
今年は、ピアノとハモンド、そしてシンセの3台を使用。特に歌唱面での力強さが今まで以上に増したように感じました。「MOON OVER SAN DIEGO」のラスト、バンドのメンバーに左手を突き上げて合図するところが、かっこよすぎ。スタンディングで歌った「ISETAN-TAN」など、踊りの方も年々上達されているような気もします。
自分が行ったNHKホール以外は、メールで送っていただいたものです。
先ずステージのセッティングですが、一番気になるGuitarのWayne Johnsonはステージ向かって一番右端でDrumsのCliff Almondが何時もより左に寄った形でした。後は何時もの定位置でつまり左から、Keyboards:矢野 顕子、Bass:Anthony Jackson、Drums:Cliff Almond、Guitar:Wayne Johnsonの順です。
でPLAYですが、やはりツアー初日というう事で矢野さんは緊張しているように思えました。歌詞が出てこない(笑)場面が結構有りました。が、そこはやはり矢野さんのすごいとこ。うまくフォローしていましたし、他のメンバーからのフォローもあって逆にこちらとしては楽しめました。
選曲はやはり「GO GIRL」からのものが多かったようですが、さとがえる定番の物もありました。しょっぱなの1曲目は「GO GIRL」の1曲目の「WHY THIS」でした。私が一番聞きたかった「ゆうぐれ」もたしか3曲目に聞かせてもらいました。期待していたとおりCliffのパンチの効いたスネアの小気味いいリズムで素晴らしいものでした。
あと、「GO GIRL」の中で「AI−TAI」を全て英語で歌ってました。と云うのも矢野さん曰く「コーラスをやってもらう方が日本語を母国語としていない方なので」だそうです。あ、ちなみにコーラスはWayne Johnsonです。
「GO GIRL」以外で印象に残ったのは、
「終わりの季節」
「えりめきとにぎりめし」
「ちいさい秋みつけた」
「ひとつだけ」
「WATER WAYS FLOW BACKWARD AGAIN」
「わたしのにゃんこ」
「ふりむけばカエル」
etc...
アンコールで驚かされたのは矢野さんのメンバー紹介で
On Guitar Cliff Almond
とアナウンスされ一瞬間違い?と思ったのがステージが明るくなると3つの椅子が中央に並べられて左からCliff Almond,Anthony Jackson,Wayne Johnsonです。この3人に囲まれるようにして中央にスタンドマイクで矢野さんが一曲と云うものでした。演奏が無事終了するとCliffがAnthonyに「やるじゃないか!」と肘でこずかれていました。(笑)この時の曲は一寸失念しまして申し訳無しです。
以上、何時ものようにとりとめない冗長な文章になりましたがお許しください。
reported by 根本@松山さん
みなさまー!!行ってまいりましたぁ!! さとがえる’99初日です。
ご本人も言っていましたが、ギターと一緒にやるということで あれも、これもやりたい!!というんで たぶん、20曲近くやったんじゃないかな?と思うんですよ。全体的にジャジーなアレンジでドラムスも一本切れてる感じだったし、あっこちゃんもなんて表現したらいいんでしょう、即興的な感じで、あまりの激しさに椅子から落ちるんじゃない??と心配してしまうほどでした。(今日も連チャンでライブがあるのにスタミナは大丈夫なんだろうか? とも心配するほどです。)
パーカッションがないのがどのような感じになるんだろう? と思ってたら、Rさん曰く:
「去年はパーカッションの音量に合わせてあってちょっと繊細な感じの音のバランスだったけど、パーカッションがないことで、みんな持ち味を12分に出せた。って感じ。」
と評してくれました。まさにその通りかも。私も感じましたよ。パーカッションがあるのとは一味も二味も違う仕上がりでした。とにかくカッコヨカッターー!!
reported by みどりさん
開場後、時間までグッズをチェック。今年のパンフは絵本(上田三根子さんの絵)にCDつき。内容は矢野さんが考えたようですよ。さとガエルくんは青色。Tシャツもかわいかったです。
予定より15分くらいおしてスタート。まずはバックの3人がスタンバイ。舞台右側から、ギター→ドラムス→ベース→ピアノとセットされています。緊張した空気感じます。それから矢野さん登場!オレンジの、ラインはチャイナドレス風のワンピース。スパンコール??がキラキラまぶしい。髪型もくしゅくしゅっとまとめてあってカワイイ!
MCの間にもちょこちょこピアノを弾きつつ話す矢野さんが好きなんです。矢野さんより「パンフの最後にもありますけど、私のバッキングメンバーを選ぶ基準に動物が好きかどうかっていうのあります。」と言ってから。「わたしのにゃんこ」。
ギターのウエインさん(デビッドボウイ風の、渋い顔でかっこいい!)が伴奏で矢野さんスタンディングボーカルの「Prayer」聴いている人の心それぞれに浮かぶ想いは違うだろうけど、涙あふれてくる曲のひとつです。
ギターをいれると、やりたい曲が増えてしまって。今年のさとがえるは、曲数が多いのが特徴かも」といったこと言われてました。
アンコール
矢野さんはピンクのノースリーヴワンピース(裾は軽くフレアー)でした。ピンク色似合うなあ、矢野さん。色白だし。
永遠のともだち
アンソニー、ウエインさんだけでなく、クリフもギターで演奏。CDで聴くよりあたたかく、手作り風のアレンジでした。(天国の憲司さんは聴いているのかなあ?)
初日ということもあるのか、演奏を確認しながら進んでいた気が少しします。きっと東京に戻る頃にはもっと進んだ演奏になることでしょう!!今年はMCが少なく、しっかり曲を聴いてほしいということなのかな?と感じました。
reported by 千春さん
行ってきました〜。今年は、ばりばりにかっこよくて「オットナ〜」という印象のコンサートでした。照明がすっごくよかった!
「ニットキャップマン」(ムーンライダーズの曲)が一番スキだったかな。初めて聞いたけど、涙が出てほろりと悲しく、不思議と明るく、不思議な曲でした。レコーディングするそうで、たしかに、これは、残して欲しい名曲だとおもいました!
「ぼくいかなくちゃ」(谷川親子作)という曲もよかった。どうしてこんな歌を歌えるのでしょう?
矢野さんのコンサートに行くと、いつも、「インストゥメンタル」というのもおもしろいものだなあと思います。ずっと聞いていたい。それぞれのソロ、おもしろいです。 どんどんブッとばすところと、やさしくゆるめるところのバランスが絶妙。
心に残ったのはアンコール1曲目、「永遠のともだち」。ベースとギター2台(クリフさんはギターも弾けるのだ,多才。)のなかで矢野さんが歌う。ライトの加減のせいもあるのか、すごーく、天気の良い日の日曜日、春の日、友達同士で歌っているみたいな、という音でした。なんというか、かわいかった。あたたかーい気持ちになって帰りました。
いま、みなさんが「おどる」「手拍子」というノリについて話してらっしゃいますが、わたしも、4〜5年前はじめて矢野さんのコンサートに行ったとき、「・・どうしてこんなに静かに聞いてるんだろう?」とびっくりしてしまいました。「矢野さんはさみしくないのかな〜ひょっとしてこんな静かなのは福岡だけなんじゃあ・・」と思ってました。一緒に行っていた友人が、「手拍子があわないような気がしてしまうのでは」といっていて、そんなもんかなと思っていましたが、だんだん、毎年、静かにリズムを聴いていたいと思う瞬間も多くなってきました。でも、ノリのイイ曲だと、自然にカラダがむずむずしてきて揺れてしまいます。足でリズムをとったりしてしまいます。本当は踊りたいのかもしれませんが。手拍子をしたり、リズムをとっていたり、本能のおもむくままにしています。しかし、いつの日か、会場中ノリのいい人だらけで、ハジけてみたいですね!やのコレにあらわれている人々総出演のコンサートだったら、会場中すばらしいことになっているかもしれません。
reported by みみ@福岡さん
ステージに向かって左に矢野さん。グランドピアノとシンセ。一段高い位置にハモンドオルガン。中央にAnthonyさん。右に透明のアクリル板で囲まれたCliffさん。右端のかなり前寄りにWayneさん、という配置。矢野さんはオレンジ系のラメがきらきらしたノースリーブのワンピース着用。
今回のさとがえるは、やはり初参加のWayne Johnsonさんのプレイに注目が集まった訳だが、実にはまっている。ギターテクニックに加え、コーラスも披露。ギター、ドラムス、ベース、そしてキーボード&ボーカル、と、オーソドックスな編成のバンドになったためか、これまで以上によくまとまった音になっている。「ちいさい秋みつけた」の前奏でのCliffさんのドラムソロを暖かく見つめる三人のベテラン凄腕ミュージシャン、という図が、このバンドのまとまりの良さを象徴するシーンだったような気がした。
バンドとしてのまとまり、ということで言えば、今年は、アクリル版で囲われたせいもあってか、Cliffさんのドラムスの傾向も、少し変わったような気がする。昨年までの、とにかく手数の多い、激しいドラミングから、やや手数を減らして、一音一音の力強さを追求した演奏になったように感じた。また、打ち込みやテープの使用も、昨年と比べて、よりスムーズにバンドの生音と溶け合っている印象である。
具体的な曲で言えば、さとがえるトリオで演奏した「WATER WAYS FLOW BACKWARD AGAIN」の、Anthonyさんの長いソロから矢野さんが絡み出すあたり、そして「GO GIRL」での矢野さんの伸びやかな歌唱などが、鳥肌&涙腺刺激ポイントだった。
他の会場にも足を運んでいる友人に聞いても、今日の演奏が一番素晴らしかったということである。PAも、4人の音のバランスという点では、かなり良かったのだが、ノイズを拾う場面が何度もあり、これが惜しい。
基本的な構成などは、たぶん、これまでの公演と同じだと思う。矢野さんのMCなどがかなり堅め印象だったので、過去の例から考えると、録音か録画がされていたのかもしれない。
矢野さんの喉の調子はかなり良かったようだが、バンドの演奏としては可もなく不可もなく、と言う感じで、ややインパクトに欠けたかもしれない。考えるに、「GO GIRL」からの曲では、打ち込みやテープを使って、かなりCDに近いアレンジにしてしまっていることが、自由度をうち消してしまっているような気がする。そういう意味では、たとえば、これまでにも何度もさとがえるで披露してきた「ちいさい秋みつけた」と、新曲「MOON OVER SAN DIEGO」では前者の方が、遙かにライブとしては勢いが感じられる演奏だったように思う。
PAに関しても、過去に例がないほどヴォーカルがしっかりと前面に出ていたのだが、そのことが逆に「歌手のコンサート」という印象になってしまい、「バンドのライブ」という感じが減ってしまったような気がする。まぁ、この辺は、わがままなファンの無い物ねだりだとは思うけど。
矢野さんは、とても気合いが入っていたようにお見受けしたが、ご本人のコンディションは、もしかしたら、万全で無かったのかもしれない。歌詞の危なっかしいところや、気合いが空回りしているような気がしたところも多かったし、特に「Prayer」では、喉の調子がついていっていなかったりした。しかし、それらを全て、気合いでねじ伏せ、特に後半は、もう、完全に力ずくで押し切った、「剛腕矢野顕子」という感じの演奏だった。バンドの面々もその気合いに応え、特に、Cliff氏のドラムの切れは、すさまじいものがあったと感じた。ホールコンサート最終日にふさわしい、迫力あるライブだったと思う。やはり、「WATER WAYS FLOW BACKWARD AGAIN」の、Anthony氏のソロの後に三人が絡み始めるあたりや、「ちいさい秋みつけた」のプレイは、鳥肌モノだし、「ISETAN-TAN」や「GO GIRL」の力強いボーカルはとても印象的だった。
惜しむらくは、PAの音質がいまいちと感じたこと。聴く場所によるのかもしれないが、各パートの音質が、どうも不揃いで、せっかくのCliff氏やAnthony氏の熱演が、ずいぶんと割り引かれてしまったような気がする。
大熱演。一曲目「WHY THIS」から、ものすごいテンション。私の位置は、最前列左、矢野さんに最も近い場所を確保できたのだが、Anthonyさんがピアノの陰になってしまって見えないのが残念。また、正面に置かれたキーボードのため、ピアノを弾く矢野さんの手元が見えないのもちょっと悔しかったが、矢野さん、Cliffさん、Wayneさんの表情を見ていると、本当にクラブ・ギグを楽しんでいるのが伝わってくる。そして、こちらも演奏にぐいぐい引き込まれていく。この雰囲気はホールコンサートじゃ体験できないものだ。とにかく一曲目で、もう完全にペースに乗せられてしまった。その後も、楽しそうに、のびのびと、そして力強く、演奏が続いていく。
ソロは一曲のみだったが、「GREENFIELDS」。かなり、自由な歌い方をされていたが、涙腺全開モードになった。「ISETAN-TAN」と「SHE DRIVES」は、まさにクラブ向けの曲。今まで以上にノリノリに。そして、終盤の「MOON OVER SAN DIEGO」から「ちいさい秋みつけた」は、もう絶品。すさまじい気迫でピアノを弾きまくる矢野さんと、それに絶妙に絡みながら、それぞれの強力なテクニックを繰り出してくる三人。ただただ凄い。
アンコールは、二回。二回目は矢野さんだけが登場し「さようなら」。うまい構成である。
PAに関しては、かなりひどい出来だった。アクリル板が有るとはいえ、狭い会場でCliffさんのドラムスの音量とボーカルの音量のバランスを取るのは難しいのだろう。まぁ、クラブの場合、迫力がその辺の不満を帳消しにしてくれるので、個人的にはOKである。
矢野顕子「さとがえるコンサート1999@クアトロ」へ行ってきました.大きめの会場へは何度か行ってるのですが,ライブハウスは初めてなので,念願叶い感無量です.
バックは以下の3人.
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bass:Anthony Jackson
drums:Cliff Almond
guitar:Wayne Johnson
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会場左手,矢野さんの後ろに陣取り,真正面にCliff Almond,やや左に矢野さんの手先が来るという,僕にとって最高のポジション.Cliffのパワーヒットは相変わらずで,オープニングから鳥肌が立ちました.
プレイ中は4人全員がそれぞれに楽しそうで,瞬間瞬間に4人の目がぱっと合い,あうんの呼吸.後半,楽しみにしていたCliff Almondのソロプレイは僕の琴線を弾く絶妙の間の取りようで,気が狂いそうになるくらいに変拍子を連発.「本当に来た甲斐があった」と唸らせる内容で,ここからテンションが徐々に上がっていきます.
この日の圧巻は矢野さんとCliffの間で何度も繰り広げられたピアノとドラムの掛け合い.正面から迫りくるCliffの表情,動作,打音に対し,押されつつも飄々と矢野さんがピアノでさばくという様子で,僕の体はただただ揺れるばかりでした.
「奏者が楽しむ」というのは,最高のプレイに必須な条件だと改めて認識させられた師走の夜でした.
reported by 田鍬さん
やはり、今年は、ギタリストWayne Johnson氏の参加に尽きる。演奏曲のバラエティが一気に広がり、昨年の編成では、やや消化不良の感があった打ち込みの使用も、違和感無く溶け込んでいたように思う。逆に言えば、それだけ「普通のバンド」っぽくなったとも言える訳で、1,2年目のさとがえるで受けた衝撃、というものが薄れたようにも感じられるが、Wayne氏の演奏の充実ぶりは、そうした不満を補って余りあるものだった。
私が聴いた中でのベスト・プレイは、やはりクアトロの「ちいさい秋みつけた」。ここでの、Cliff氏、Wayne氏のソロとそれを受ける矢野さん、そして、全体を支えるAnthony氏。彼らのテクニック、緊張感、相互の信頼感は、本当に気持ちが良い。また、昨年、Anthony氏と二人の演奏で驚かされた「WATER WAYS FLOW BACKWARD AGAIN」が、今年はCliff氏も加え、さらに深い演奏になっていたことに、「矢野顕子と愉快な仲間達」の、さとがえるにかける真摯な姿勢が感じられる。
個人的には、最終日のクアトロに行けなかったことが悔やまれる。やはり、ライブハウスの雰囲気は独特で、バンドのノリもホールとは全然違う。恐らく、彼ら自身、それを楽しみにして、今年はツアーの最後に二日間設定したのだろう。
来年も、このままの編成で見てみたい、という気もするし、それでも、オリジナルさとがえるトリオだけの演奏曲を増やしてもらいたい、という気もする。あるいは、全然違うメンバーになったとしても、今の矢野さんなら、我々が知らない、とてつもない凄腕ミュージシャンを見つけてきそうで、それはそれで楽しみ。結局、とにかく、早く次のさとがえるが見たい、ということだ。
こけつさん、池田さん、千春さん、森村さん、おかっぴさん、あいもとさん、久保さん、とこぼさん、Fujimotoさん、ありがとうございました。