地区 | 公演日 | 開演 | 会場 |
---|---|---|---|
埼玉 | 12月7日(水) | 19:00 | 戸田市文化会館 |
神奈川 | 12月9日(金) | 18:30 | 小田原 三の丸ホール |
東京 | 12月11日(日) | 18:00 | NHKホール |
大阪 | 12月13日(火) | 19:00 | サンケイホール ブリーゼ |
愛知 | 12月15日(木) | 19:00 | 名古屋市芸術創造センター |
福岡 | 12月19日(月) | 18:30 | キャナルシティ劇場 |
矢野さんの高校の先輩。なのに、呼び捨てにされています。多くのミュージシャンから絶大な信頼を寄せられているドラマーですが、一番信頼しているのは、もちろん矢野さん。
矢野さんが最初に組んだピアノ・トリオ時代からという、最も長い付き合いのベーシスト。ベーシストこそ、バンドの要である、というのが矢野さんの信条だそうです。
所有する202本のギターの中から厳選した楽器を持ち込んでの参戦。多くのミュージシャンから引く手あまたのギタリストですが、一番強いのは、もちろん矢野さん。
この4人編成のバンド「The Yanoakiko」のフロント・パーソンです。
既に盤石のバンドとなったThe Yanoakio。ツアー初日は、戸田市文化会館。キャパ 1,210席の程良い感じのホールである。客入れの音楽は、Gabriel Kahane。ステージ上は、いつもの通り、左から矢野さん(KORG KRONOSとグランドピアノ)、小原さん、林さん、佐橋さんの並び。特に目立った舞台装置は無く、シンプルなステージだ。
まずは「BAKABON」でスタート。聴いた瞬間、あぁ、このバンド・サウンドをまた聴ける季節がやって来たと嬉しくなる。小原さんと佐橋さんのコーラスも効果的だ。続く「春咲小紅」は、どこまでも明朗快活なアレンジ。
最初のMCを挟んで、「わたしのバス(Version 2)」。今日は、矢野さんの喉の調子も絶好調だ。「変わるし」は、ピアノとギターのソロがたっぷり挟まる。そして、佐橋さんのウクレレ&ペダル・スティールが小気味よい「魚肉ソーセージと人」
次の曲を演奏する前に、矢野さんは「今度は、自分のオリジナルじゃ無い曲です。懐かしいと思う人は、一緒に歌ってください」。間髪を入れずに、佐橋さんが「無理だと思う」のツッコミ。そして始まったのは「ちいさい秋みつけた」!!これは嬉しい。凄く嬉しい。CliffとAnthonyの元祖さとがえるトリオが懐かしくなるが、ギターも加えた編成での演奏も、超絶カッコ良し。もう、この演奏は何十分間でも、ずっと聴いていられると思う。本当に天才的なアレンジだと思うが、その後のMCで、これは矢野さんの中学時代、大嫌いな家庭科の授業中に原型が出来たのだという説明。恐るべき中学生だ…
ここで、バンドの皆さんが退場し、矢野さんがソロで、間もなく情報解禁になる新プロジェクトで作られた曲「透き通る世界」。詞は、新進気鋭の作詞家、野口聡一さん。宇宙飛行士の実体験から出た言葉だと思いながら聴くと、実に胸に迫る歌詞である。
今度は、矢野さんが退場し、バンドの3人で「H. O. S.」。図太い音のロック・インストゥルメンタル。
着替えをした矢野さんが舞台に戻り、スタンディング・マイクへ。深田晃司監督の映画化について語った後、「LOVE LIFE」。他のメンバーも舞台前方に出てきて、着席して演奏。林さんは、カホン(箱みたいなパーカション)を演奏し、矢野さんはスタンディング用の、客席側に傾けてセッティングされたキーボード。
皆、元のポジションに戻り、The Bandの「The Weight」を日本語でカヴァー。1番は小原さんがリード・ヴォーカル。そして、4人のコーラス。次は佐橋さんがリード。ピアノ・ソロを挟んで、林さんもリード・ヴォーカルを披露。さとがえるらしい、このバンドらしい、楽しい演奏だ。
名曲「湖のふもとでねこと暮らしている」の後は、小芝居付きの物販コーナー。例年よりは、やや抑え目ということだが、特に、佐橋さん、ノリノリである。
再び、野口聡一さんの作詞作品。夏のブルーノート公演やリサイタルでも披露された「ドラゴンはのぼる」。プログレ好きには刺さりまくる曲だ!ミラーボールを使った照明効果も秀逸。
「音楽はおくりもの」が演奏され、そろそろライヴも終盤戦。ここで、久しぶりの「すばらしい日々」。やはり、矢野さんのアレンジは、実に沁みる。個人的には、この曲と、6曲目の「ちいさい秋」の二つが聴けたことが、とても嬉しい。これら、自分にとって思い入れのある曲が演奏されて、全く違和感なく染みこんでくるところが、このバンドの実力だと思い知る。それにしても、本家・奥田民生のツアー・メンバーでもある小原さんは、このアレンジをどう感じているのか、聞いてみたい気もする。
本編ラストは、鉄板の「ごはんができたよ」と「ひとつだけ」。今回の「ひとつだけ」のアレンジ、私にとっての完璧パターンだ。
アンコールは、全員、ツアーTシャツに着替えて登場。矢野さんは、他のミュージシャンのライヴにゲスト出演した時などに、このような演出に出会い、ご自身でもやってみたかったそうだ。そして、食べ物2曲で締め。
今日は、ツアー初日のせいか、歌い出しのタイミングが怪しくなったり、ミスしたところもあったが、喉の調子も良く、多少のエラーは見事にねじ伏せていくという感じの演奏だった。超満足のセット・リストを、たっぷりと堪能させていただき、大満足である。
The Yanoakio、ツアー2日目は、小田原 三の丸ホール(これは愛称で、正式名称は「小田原市民ホール」)。小田原城の向かいに建つキャパ 1,105席のホールである。客席は、単純な長方形ではなく、ステージを囲むような角度で並び、傾斜も強め。どの席からでも見やすい造りだと思う。客入れの音楽は、Gabriel Kahane。ステージ上は、いつもの通り、左から矢野さん(KORG KRONOSとSteinwayのグランドピアノ)、小原さん、林さん、佐橋さんの並び。私は、かなり右寄りの席だ。
まずは「BAKABON」でスタート。今日の音響は、楽器の音が強めに出ている印象。私のポジションのせいか、特に、佐橋さんのギターが凄く目立つ。一方、矢野さんのピアノとヴォーカルは、ちょっと遠く感じる。そして、明朗快活アレンジの「春咲小紅」。
最初のMCでは、佐橋さんが持ち込んだギターがヴィンテージ品というところから、メンバー自体もヴィンテージだと冗談が飛び交う。続く曲紹介で、矢野さんは「変わるし」と発言。「いや、『わたしのバス』を飛ばしてるよ。やはりヴィンテージだ…。」というメンバーのツッコミ。で、予定通りの順番で、「わたしのバス(Version 2)」、「変わるし」、「魚肉ソーセージと人」。佐橋さんに近い席だった私は、間奏で、ウクレレからペダル・スティールに切り替える際、スライドバーを落としてしまい、演奏がバタついたのを目撃。もちろん、そのリカバリーは見事でした。
ここで林さんがドラム・セットを離れ、舞台袖に行こうとする。矢野さんのソロのタイミングを勘違いされたようだ。ヴィンテージである(失礼)。で、今回も、次の曲の演奏前に、矢野さんは「今度は、自分のオリジナルじゃ無い曲です。懐かしいと思う人は、一緒に歌ってください」。間髪を入れずに、佐橋さんが「無理だと思う」のツッコミ。そして始まる「ちいさい秋みつけた」。本当に、カッコ良いアレンジだ。コンサートの中盤よりも、ラスト近く、あるいは、アンコールで盛り上がるのでも良いのに、と思う。
ここで、バンドの皆さんが退場。矢野さんがソロで、間もなく情報解禁になる新プロジェクトで作られた曲「透き通る世界」。詞は、新進気鋭の作詞家、野口聡一さん。宇宙飛行士の実体験から出た言葉が胸に迫る。
今度は、矢野さんが退場し、バンドの3人で「H. O. S.」。図太い音のロック・インストゥルメンタル。
着替えをした矢野さんが舞台に戻り、スタンディング・マイクへ。手元には、立ったままで演奏するための、客席側に傾けてセッティングされたキーボード。他のメンバーも舞台前方に出て来て着席しての演奏。林さんは、カホンと、足に付けた鈴、そしてシンバルでリズムを刻む。しみじみとしたアコースティック・サウンドの「LOVE LIFE」。
皆、元のポジションに戻り、The Bandの「The Weight」を日本語でカヴァー。ワン・コーラスずつ、日本語訳を書いた人がリード・ヴォーカルを務めるという趣向。1番は小原さん、2番が佐橋さん、3番が林さん。洋楽カヴァーを楽しみ尽くすベテラン。微笑ましい印象も受ける。
名曲「湖のふもとでねこと暮らしている」の後は、小芝居付きのショップ・チャンネル・コーナー。戸田の時よりも、ノリノリ。それも、矢野さんよりもバンドの3人が、弾けている。
再び、野口聡一さんの作詞作品「ドラゴンはのぼる」。やっぱり、プログレだよなぁ。この会場でも、ミラーボールを使った秀逸な照明効果。
「音楽はおくりもの」が演奏され、ライヴも終盤戦。久しぶりの「すばらしい日々」。しみじみとしたアレンジと、終盤の激しいピアノとリズムのぶつかり合い。素晴らしい。
本編ラストは「ひとつだけ」。戸田で演奏された「ごはんができたよ」は、カットになっていた。そして、全員、ツアーTシャツに着替えてアンコール。食べ物2曲で締め。個人的には、最後の最後は、ラーメン・ライスにしてくださっても嬉しいのに、と思ってしまった。
戸田よりもリラックスした印象もありつつ、バンド・サウンドの熟成も感じられる、2日目の公演だった。それにしても、今回のセットリスト、とても嬉しい。
The Yanoakio、ツアー3日目は、NHKホール。昨年は、大規模改修工事による休館中で、東京国際フォーラムホールCでの開催となったので、2年ぶりの古巣への帰還である。ただ、改修と言っても、天井の耐震工事が主だったため、内装とかは意外なほど変わっていない印象だ。客入れの音楽は、Gabriel Kahane。ステージ上は、いつもの通り、左から矢野さん(KORG KRONOSとC.Bechstein)、小原さん、林さん、佐橋さんの並び。さすが、東京はBECHSTEINが気合いを入れてくれたようだ。ただし、私は、今回も右寄りの席。今年は、ことごとく、佐橋さんメインでの鑑賞だ。
まずは「BAKABON」でスタート。何より、音響が良い。右寄りの席なので、佐橋さんのギターが強めに聞こえるのは当然だが、小田原の時と違って、矢野さんのヴォーカルがとてもクリアに力強く響いている。バンドの演奏・コーラスも絶好調という感じだ。三日目で熟成度が高まっただけでなく、NHKJホールという場が持つ力もあるのかもしれない。 そして、屈託の無い明朗快活アレンジで「春咲小紅」。それにしても、間近で観ると、佐橋さんのギターは本当にツボを突いてくる演奏だと思う。他の編成だと、キーボードが担当するような音色もギターでこなす、縦横無尽の活躍だ。
最初のMCでは、矢野さんも、改装後のNHKホールがあまり変わっていない事への驚きを語る。が、本来は、このタイミングで行うべきメンバー紹介を飛ばしたまま、「わたしのバス(Version 2)」、「変わるし」、「魚肉ソーセージと人」の連続演奏へ突入。矢野さんも他のメンバーも絶好調のプレイだと感じる。
このツアーでは、6曲目の演奏前に、矢野さんが「学校でも習う曲です。懐かしいと思う人は、一緒に歌ってください」。間髪を入れずに「絶対、無理!」と佐橋さんがツッコむ。というのが恒例となって、「ちいさい秋みつけた」が始まるのだが、実際の所、AnthonyとCliffの元祖さとがえるトリオのライヴに通っていた人達には、このアレンジ、しっかり染みついていて、十分、一緒に歌えると思う…。いやはや、それにしても、つくづくカッコ良いアレンジだ。コンサートの中盤よりも、ラスト近く、あるいは、アンコールで盛り上がるのでも良いのになと毎回思うし、15分ぐらい演奏し続けてくれても良いのに、とも思う。
ここで、バンドの皆さんが退場。矢野さんがソロで、ついに本日、情報解禁となった、野口聡一さんと組んだ新アルバム「君に会いたいんだ、とても」収録の「透き通る世界」。矢野さんが言うとおり、Aメロ・Bメロ・サビといったプロの構成の詞では無いが、と言うか、無いからこそ、野口さんの宇宙飛行士としての実体験から出た言葉がストレートに胸に迫る。
今度は、矢野さんが退場し、バンドの3人で「H. O. S.」。図太い音のロック・インストゥルメンタル。メンバーの調子、本当に良いようで、佐橋さんも小原さんも、キレキレだ。
着替えをした矢野さんが舞台に戻り、スタンディング・マイクへ。手元には、立ったままで演奏するための、客席側に傾けてセッティングされたキーボード。他のメンバーも舞台前方に出て来て着席しての演奏。林さんは、カホンと、足に付けた鈴、そしてシンバルでリズムを刻む。しみじみとしたアコースティック・サウンドの「LOVE LIFE」。
皆、元のポジションに戻り、The Bandの「The Weight」を日本語でカヴァー。ワン・コーラスずつ、日本語訳を書いた人がリード・ヴォーカルを務めるという趣向。「自己責任」ということらしい。1番は小原さん、2番が佐橋さん、3番が林さん。洋楽カヴァーを本当に楽しそうに披露するベテラン勢。永遠の音楽少年少女という印象が微笑ましい。
佐橋さんが矢野さんのレコーディングに最初に参加した作品だという名曲「湖のふもとでねこと暮らしている」の後は、小芝居付きのショップ・チャンネル・コーナー。今回も、矢野さんより、佐橋さんと小原さんがノリノリだ。
再び、野口聡一さんの作詞作品「ドラゴンはのぼる」。私の大好物のプログレ風サウンド。そして、ミラーボールを使った秀逸な照明効果。
「音楽はおくりもの」が演奏され、ライヴも終盤戦。久しぶりの「すばらしい日々」。今日のバンドの出来の良さが凝縮したような演奏だ。惜しむらくは、歌詞を1箇所ミスられたが、その分、終盤のピアノ演奏の熱量がとんでもないことになっていて、本当にすばらしい。
「ごはんができたよ」は戸田のみの試験だったようで、今回もカット。本編ラストは「ひとつだけ」。今回のバンド・アレンジ、大好きだ。
全員、ツアーTシャツに着替えてアンコール。まずは、観客席をバックに記念撮影し、シチューとラーメン、食べ物2曲で締め。
The Yanoakikoの皆さんもNHKホールには思い入れが強いのか、実にまとまったバンド・サウンドだったと思う。正直、NHKホールでは、ツアー最終日の盛り上がりを観たいと思っていたのだが、十二分に熱い演奏を聴かせていただき、大満足である。
ツアーも終盤。5公演目。平日の大阪や福岡は早々と断念したが、今回の公演時間は2時間丁度ぐらい。名古屋なら19時開演でも帰れるはずと考え、チケットを取得した。会場の名古屋市芸術創造センターは、キャパ 646席のこぢんまりした古いホールだ(手洗いは、和式がデフォルト)。入り口には、『メ〜テレ 映画「LOVE LIFE」チーム』からの花が届いている(あの映画は、メ〜テレ(名古屋テレビ放送)が開局60周年記念として製作)。そして、会場内、全ての座席には、地元 御園座が提供する座布団、それも Air Weaveが装備! 客入れの音楽は、Gabriel Kahane。ステージ上は、いつもの通り、左から矢野さん(KORG KRONOSとグランドピアノ)、小原さん、林さん、佐橋さんの並び。私の席は、このツアーで初めての左寄り。と言うか、左端。思いっきり矢野さん側だ。
まずは「BAKABON」でスタート。これまでの佐橋さん側で聴いていた時と、全く音のバランスが違うことに驚く。ピアノもヴォーカルも、とても良く聞こえる。一方、ギターとドラムスは遠くなった感じ。これだけ違うのなら、一度ぐらいは、センターで聴きたかったな。いずれにせよ、ツアー終盤。すっかり熟成されたバンド・サウンドだ。そして、屈託の無い明朗快活アレンジで「春咲小紅」。
メンバー紹介の後、「わたしのバス(Version 2)」、「変わるし」、「魚肉ソーセージと人」の連続演奏。やはり、矢野さん側だと、左手でピアノ & 右手でKRONOSの両手使いも良く見えて、楽しい。もちろん、遠くなったとは言え、「魚肉ソーセージと人」での、佐橋さんのウクレレ & ペダルスチールの器用なプレイも堪能。
これまでは、サプライズ的に演奏を始めていた6曲目だが、今回は、演奏前に、曲が「ちいさい秋みつけた」であると話して、オリジナル・ヴァージョンのイントロもピアノで一節。そして、矢野さんが「どうぞ、マスクの中で、一緒に歌ってください」。間髪を入れずに「無理じゃないですか」の佐橋さんのツッコミ。というパターンで演奏開始。いえいえ、AnthonyとCliffの元祖さとがえるトリオのライヴに通っていた人達には歌えるのだ!と思うが、同じアレンジでも、あの求道者集団のようなトリオの緊迫感溢れる演奏と、もう少し大人の余裕があるThe Yanoakioによる演奏だと、ちょっとニュアンスは違うかな。いずれにせよ、つくづくカッコ良いアレンジだ。毎度の事ながら、15分ぐらい演奏し続けてくれても良いのに、と思う。
ここで、バンドの皆さんが退場。矢野さんがソロで、野口聡一さんと組んだ新アルバム「君に会いたいんだ、とても」収録の「透き通る世界」。宇宙飛行士のリアルな言葉が迫る作品。矢野さんは、野口さんを通して、本当に宇宙を身近に感じて作曲したのだという事が伝わってくる。
今度は、矢野さんが退場し、バンドの3人で「H. O. S.」。図太い音のロック・インストゥルメンタル。特に佐橋さん、楽しそうである。
着替えをした矢野さんが舞台に戻り、スタンディング・マイクへ。手元には、立ったままで演奏するための、客席側に傾けてセッティングされたキーボード。他のメンバーも舞台前方に出て来て着席しての演奏。林さんは、カホンと、足に付けた鈴、そしてシンバルでリズムを刻む。しみじみとしたアコースティック・サウンドの「LOVE LIFE」。
皆、元のポジションに戻り、The Bandの「The Weight」を日本語でカヴァー。ワン・コーラスずつ、日本語訳を書いた人が責任を持ってリード・ヴォーカルを務めるという趣向。1番は小原さん、2番が佐橋さん、3番が林さん。洋楽カヴァーを本当に楽しそうに披露するベテラン勢。永遠の音楽少年少女という微笑ましさを、小規模な会場だと、より強く感じる。
佐橋さんが矢野さんのレコーディングに最初に参加した作品だという名曲「湖のふもとでねこと暮らしている」の後は、小芝居付きのショップ・チャンネル・コーナー。皆さんの演技? も素晴らしく上達しているような…
再び、野口聡一さんの作詞作品「ドラゴンはのぼる」。私の大好物のプログレ風サウンド。そして、この会場でも、ミラーボールを使った秀逸な照明効果。
「音楽はおくりもの」が演奏され、ライヴも終盤戦。久しぶりの「すばらしい日々」。何だか今日は、ヴォーカルも、終盤の白熱のピアノも、特に沁みたなぁ。
同日に、上原ひろみさんも名古屋でコンサートを開催しているとのことで、「矢野顕子の方を選んでくれて、ありがとう!」。そして、本編ラストの「ひとつだけ」。今回のバンド・アレンジ、私は本当に大好きだ。
全員、ツアーTシャツに着替えてアンコール。シチューとラーメン、食べ物2曲で締め。
私は、これでツアー追っかけ終了。「ちいさい秋みつけた」と「すばらしい日々」というライヴで聴きたい私的ツー・トップを含み、意欲的な新曲が2曲あり、楽しいカヴァー曲があり、他も全て鉄板の名曲揃い、という大満足のセットリストだけに、千秋楽を観られないのは残念ではある。しかし、今回の名古屋は、熟成されたバンド・サウンドを小さめの会場で共有するということで、NHKホールとは違うベクトルの、親密さに溢れるパフォーマンスを堪能できたのが嬉しく、結果、今年も素晴らしいさとがえるだったと、The Yanoakikoの皆さんに大感謝なのである。