AKIKO YANO TRIO featuring WILL LEE & CHRIS PARKER
2025年、ビルボードライブ大阪 / ブルーノート東京 / 静岡グランシップ / 高崎芸術劇場公演


静岡公演、東京に行くことが出来ました。
誤りのご指摘、追加情報等あれば、送って頂けると助かります。


button スケジュール

地区公演日開演会場
大阪8月26日(火)17:30 / 20:30ビルボードライブ大阪
8月27日(水)17:30 / 20:30
静岡8月29日(金)19:00静岡コンベンションアーツセンター グランシップ 中ホール・大地
東京8月31日(日)16:30 / 19:30ブルーノート東京
9月1日(月)18:00 / 20:30
9月3日(水)18:00 / 20:30
9月4日(木)18:00 / 20:30
群馬9月6日(土)18:00高崎芸術劇場 スタジオシアター

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button メンバー

Chris Parker(drums

ドラマーとして、ハードかつテクニカルなドラミングでトリオを支え、プロフェッショナルの画家としては、今年も、手描きの団扇とスケッチブックを販売。

Will Lee(bass

1970年代から変わらぬ姿勢で矢野さんをサポートし続けるベーシスト。今年は、The Fab Faux(The Beatlesのトリビュート・バンド)のメンバーとしての一面も見せてくれました。

矢野顕子(piano, keyboard

来年のレコードデビュー50周年を控え、ついにこのトリオで、ホール公演も実現。

ヒロ・イイダ

ブロードウェイで活躍するエレクトロニック・ミュージック・デザイナー。この公演のトラック周りを担当しています。裏方でありながら、ステージ奥でノリノリで機材を操作する姿が妙に印象的。

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button 2025年8月29日(金)@ 静岡コンベンションアーツセンター グランシップ 中ホール・大地

buttonセットリスト

  1. CHILDREN IN THE SUMMER
  2. ごはんができたよ
  3. David
  4. Three Rockets(矢野顕子 Into The Space <Version 2>で披露された未録音曲
  5. ゴジラ vs モスラ
  6. All The Bones Are White
  7. She's Leaving Home(The Beatles
  8. PRAYER矢野さんソロ
  9. 相合傘
  10. 千のナイフ(坂本龍一 / 後にYellow Magic Orchestraもカヴァー
  11. TONG POO
アンコール
  1. ひとつだけ
  2. ラーメンたべたい

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今年のトリオは、クラブ公演以外に、静岡と群馬でホール公演もある。その静岡に出かけてきた。果たして、クラブ公演とは違うのか?

会場の静岡コンベンションアーツセンター グランシップは、東静岡駅(新幹線 静岡駅から東海道線で1駅)から徒歩5分。中ホール・大地は、キャパ 951席。初めて訪れたが、綺麗で、音響も良いホールだ。ロビーには、ブルーノート東京よりも大幅に広い物販スペースがあり、ツアーグッズの他に、Will氏とChris氏のCD、そして、Chris氏手描きのスケッチブックや団扇も売られている。客入れの音楽は、先日の八ヶ岳高原音楽堂と同じ、Kraftwerkの"Trans-Europa Express"。

ステージは、いつも通り、向かって左から、矢野さん、Will氏、Chris氏。矢野さんの使用楽器は、SteinwayとKORG KRONOS。

「CHILDREN IN THE SUMMER」で演奏開始。クラブとは違う、バランスが取れたクリアな音響。やはり、ホールだと、「熱狂する」と言うより、「鑑賞する」という雰囲気になるなと、一瞬、思ったが、2曲目の「ごはんができたよ」、マレットとブラシを駆使するChris氏、キーボードとピアノを両手弾きしながら歌う矢野さん、そして、ノリノリに跳ねるWill氏。この超絶技巧のせめぎ合いには、やはり熱狂せざるを得ない。

最初のMCでのメンバー紹介では、昨年のブルーノート東京で、裏方なのに目立ちまくっていたヒロ・イイダ氏も、しっかり紹介される。そして、「David」。お馴染みの完成度の高い楽曲だが、今回は、間奏のWill氏の抒情的なベースが聴かせる。

曲の背景を説明してから、「Three Rockets」の演奏。ヒロ・イイダ氏も含めた4人のコンビネーションがバッチリ。さびの「ソユーズ」が癖になるのだ。そして、お馴染み、演奏のラストに入るロケット発射音のSEに、見送る小芝居をする皆さん。Will氏は、そのまま小芝居を続け、「怪獣大戦争」になだれ込む! 熱い!! 昨年は、このお約束の展開が無くて寂しかったのだ。2年ぶりのゴジラとモスラの大暴れを堪能。

怪獣の後は、久しぶりの「All The Bones Are White」。Will氏の抒情的なベースとハーモニカ。矢野さんの迫力の歌唱。(タイトルの’”Bones”に掛けている訳じゃないが)骨太の名曲だ。続いては、Will氏がリード・ヴォーカルを務めるコーナー。「"Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band"の曲を演って良いかい?」と言って始めたのは「She's Leaving Home」

2人がはけて、矢野さんのソロで「PRAYER」。先日の八ヶ岳高原音楽堂に比べ、ググッと仕上げてきた感じの歌唱だ。そして、2人が戻り、ファンキーなリズムを刻み始める。矢野さんはスタンディング・マイクで「相合傘」。間奏では鍵盤ハーモニカ(NYで観た松居慶子さんのライヴで使われているのを観て、自分でも、と思ったとのこと)も披露。Will氏がホイッスルで盛り上げる中、ピアノの前に戻り、演奏を続ける。これは、新しくて楽しいアレンジだ!

本編ラストは、大曲2つ。まずは「千のナイフ」。もう、このトリオの定番曲と言って良い完成度。3人とも、キレキレのソロを繰り出し合うが、特にChris氏のドラムスが圧巻。そして、YMOつながりで「TONG POO」。昨年のさとがえると同じ並びだが、The YANOAKIKOの演奏とはテイストが違う、AKIKO YANO TRIOのゴリゴリの迫力、凄まじい。

アンコール は、「ひとつだけ」と「ラーメンたべたい」の鉄板曲。アレンジ自体は、比較的、正統派だが、ここまでで十分に温まっているだけに、熱く、勢いのある演奏。これで、全編終了

19時開演で、終わったのが20時40分頃。クラブ公演よりも30分ほど長く、バラエティに富んだセットリストだった。ブルーノート東京では何曲か削られることになると思うので、静岡まで出かけて大正解だ。と言うか、初期のさとがえるが、ホール公演の他に、渋谷CLUB QUATTROでの白熱のギグも行っていたように、このトリオも、クラブとホールの両建てを継続してくれると嬉しいなと、わがままな事を考えてしまった。

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button 2025年8月31日(日) @ ブルーノート東京

buttonセットリスト

1st Show
  1. ごはんができたよ
  2. Three Rockets(矢野顕子 Into The Space <Version 2>で披露された未録音曲
  3. ゴジラ vs モスラ
  4. All The Bones Are White
  5. She's Leaving Home(The Beatles
  6. 相合傘
  7. ライディーン(Yellow Magic Orchestra
  8. TONG POO
アンコール
  1. ひとつだけ
  2. YES-YES-YES
2nd Show(アンコール2曲目が違います
  1. ごはんができたよ
  2. Three Rockets(矢野顕子 Into The Space <Version 2>で披露された未録音曲
  3. ゴジラ vs モスラ
  4. All The Bones Are White
  5. She's Leaving Home(The Beatles
  6. 相合傘
  7. ライディーン(Yellow Magic Orchestra
  8. TONG POO
アンコール
  1. ひとつだけ
  2. ラーメンたべたい

buttonReport

東京での「矢野顕子トリオ 納涼祭り」初日。ここでも、客入れの音楽に、Kraftwerkの"Trans-Europa Express"が使われている。今年のスペシャル・メニューは「おいしいもん蒸し」、デザートに「栗のシュープリーズ 第二章」、そして、カクテルは「昼も夜も、君に会いたいっ。」。今回は、栗のシュープリーズ 第二章をいただいたが、見た目の可愛さ、ナイフを入れた時のインパクト、そして、味。どれも、お見事!

ステージは、いつも通り、向かって左から、矢野さん、Will氏、Chris氏。矢野さんの使用楽器は、C. BechsteinとKORG KRONOS。私は、ステージ向かって右、Chris氏に近い席。

「ごはんができたよ」で演奏開始。ホールとは違う、音圧、密度 & 客席との一体感。やはり、このトリオは、クラブ公演が似合うと思う。と言うか、クラブならではの密集感は、正義だ。

「Three Rockets」(今回の来日で録音されている新アルバムに収録されるようだ)の演奏のラスト、例によって、ロケットを見送る小芝居をするWill氏と矢野さん。しかし、静岡と違い、ここで最初のMC(飯田ヒロ氏も、しっかり紹介される)。あ、今回は無いのかもと一瞬思ったが、矢野さんが喋り終わったところで、Will氏が小芝居を再開。で、2年ぶりにゴジラとモスラがブルーノートに襲来! やはり、 熱い!! 演奏のラスト、矢野さんがちょっとバタバタしたようにも見えたが、巧みにサポートするWill氏が男前だ。

怪獣の後は、久しぶりの「All The Bones Are White」。矢野さんの迫力の歌唱とWill氏のハーモニカが泣かせる。(タイトルの’”Bones”に掛けている訳じゃないが)骨太の名曲だ。

昨夜は、Will, Chris & ヒロで、六本木のクラブ ”ABBEY ROAD”に行ったというWill氏がリード・ヴォーカルで、「She's Leaving Home」。静岡の時よりも、グッと声が出ていると感じた。(静岡では、ここで矢野さんのソロ弾き語りがあったが、それは割愛)Will氏とChris氏が刻むファンキーなリズムに乗って、スタンディング・マイクの矢野さんが「相合傘」。間奏では鍵盤ハーモニカも披露。Will氏がホイッスルで盛り上げる中、ピアノの前に戻り、演奏を続ける、新しくて楽しいアレンジ。

グッズ紹介の後、本編ラストは、大曲2つ。静岡では「千のナイフ」だったが、今回は「ライディーン」。大迫力の演奏。つくづく、凄い3人だ。終盤、Will氏が前に出てきてベース・ソロ、それを受けて、Chris氏、矢野さんとつなぎ、最後は、美しいピアノ・ソロで終わる見事なアレンジ。ラストのピアノの響きは、高橋幸宏氏に捧げたようにも聞こえる(超個人的には、Rick Wakemanに似た響きも感じてしまった)。そこから間髪入れずに「TONG POO」。これで、ラストの3曲は、細野さん、ユキヒロ、教授の作品が並んだことになる。YMOのワールドツアーの時には、メロディーを弾かせてもらえなかった矢野さんの逆襲か? とにかく嬉しいラインアップだ。

アンコール は、「ひとつだけ」。そして、ラーメンではなく「YES-YES-YES」。これは嬉しい。Will氏のコーラスが効果的なこのトリオでの演奏が大好きなのだ。ラストに向けて白熱の度合いがどんどん上がり、矢野さんのエレピのソロも凄いことになって、これで、1st Set、終了。ホール公演よりも曲数は少ないが、その分、引き締まった、ストロング・スタイルのパフォーマンスを堪能。

興奮も冷めやらぬまま、2nd Set。今度は、ステージに向かって左。矢野さん側の席だ。本編のセットリストは1stと同じで進むが、やはり、3人とも、パフォーマンスの熱量が高まっていると思う。特に、「怪獣大戦争」でのWill氏の弾けっぷり、「相合傘」での矢野さんのスキャットのノリノリっぷりが楽しい。

アンコール。安定の「ひとつだけ」(Will氏の工夫を凝らしたベースが聴き応え有り)に続いては、静岡と同じく「ラーメンたべたい」。今日のラーメンは、激アツだ。ヒロ・イイダ氏が仕込んだ、オリジナル・アレンジに近いトラックを飲み込んで、グイグイ熱さを増していく演奏、凄かった。これで、全編終了。

ホールの良さ、クラブの良さ、それぞれあるなぁと思いつつ、やはり、クラブの熱さは堪えられないと、再確認したのである。

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