2015年3月18日発売
VICL-64318~9(通常盤) / VIZL-803(完全生産限定盤)
- 矢野顕子: Vocal, Piano, Keyboards
- 細野晴臣: Bass, Vocal
- 林立夫: Drums
- 鈴木茂: Guitar, Vocal
CD 1
まずは、1973年、林立夫氏と細野晴臣氏をバックに録音された懐かしの曲でスタート。
- 作詞: Jimmy Webb
- 作曲: Jimmy Webb
Jimmy Webbは、1946年生まれの米国のシンガー・ソングライター。"Up, Up and Away"など、The Fifth Dimensionへの曲提供でブレイクし、Donna Summerがカバーした"MacArthur Park"など多くの曲を手がけています。"Wichita Lineman"は、1968年、Glen Campbellに提供されて大ヒット。その後も、Tom Jones、James Taylor、R.E.M.等々、多くのミュージシャンにカバーされてます。
TIN PANの前身、キャラメル・ママ(ティン・パン・アレー)と矢野さんがバックを務めたアグネス・チャンのアルバム「アグネスの小さな日記」収録曲。矢野さんもピアノ弾き語り版を録音されていますね。
- 作詞: Sylvia Dee
- 作曲: Arthur Kent
1962年、米国の女性歌手、Skeeter Davisのヒット曲。邦題は「この世の果てまで」
- 作詞: Hank Snow
- 作曲: Hank Snow
カナダのカントリー・ミュージシャン、Hank Snow、1950年のヒット曲。Ray Charlesや、The Rolling Stones、Elvis Presleyなどもカバーしています。
ティン・パン・アレーの1975年のアルバム「キャラメル・ママ」の収録曲を、鈴木茂氏ご本人のヴォーカルで。
1973年の、細野晴臣氏のファースト・アルバム「HOSONO HOUSE」収録曲を、矢野さんと細野氏のデュエットで。
このライヴにために作られた新曲。Tin Panが現在進行形のバンドだと実感する、締まったリズムのカッコ良い曲です。
CD 2
CDでは二枚目の冒頭。ライヴでは、休憩明けの曲は、矢野さんのピアノ弾き語りで。
1972年の、大瀧詠一氏のファースト・アルバム「大瀧詠一」から二曲つなげて(アルバムでは、B面の3曲目・4曲目)、ピアノソロで。
これも「HOSONO HOUSE」収録曲。この曲の細野氏とのデュエットは、過去にも披露されたことがありますが、しみじみと染みるハーモニーです。
再び、四人が揃って、はっぴぃえんどの1973年のアルバム「HAPPY END」収録曲を。ヴォーカルは、オリジナルと同じく鈴木氏。
このアルバム/ライヴでは、久々、矢野さんのオリジナル曲。TIN PANの持ち味と良く合った曲です。
「アグネスの小さな日記」収録曲を、スタンディング・マイクでの矢野さんのスキャットとドラムス&客席の手拍子からの、ノリノリの演奏で。途中で、メンバーのソロ回しが挟まるのもライヴの醍醐味。なお、この演奏フォーマットは2012年のブルーノート東京でも披露されましたが、リズム隊の個性の違いが興味深い。
アンコール一曲目は、「HOSONO HOUSE」収録曲。矢野さんも、初期のライヴからカヴァーされていますが、今回は、細野氏のヴォーカルをフィーチャーしての熱演。
最後の締めは、やはりこの曲。メンバーとの信頼感が伝わってくるような演奏です。
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