ピアノ弾き語りコンサート in 八ヶ岳高原音楽堂


八ヶ岳高原音楽堂で、2011年(ソロ公演)、2017年(石川さゆりさんとの共演)に続き、弾き語り公演が開催されました。
誤りのご指摘や追加情報等あれば、送って頂けると助かります。


button セットリスト

  1. SOMEDAY
  2. バナナが好き
  3. クリームシチュー
  4. Welcome to Jupiter
  5. 愛を告げる小鳥(糸井重里 & 矢野顕子新曲
  6. 春咲小紅
    優しいあの子(スピッツ。朝ドラ「なつぞら」の主題歌を、歌無しのピアノ演奏のみで
  7. 春咲小紅
  8. SUPER FOLK SONG RETURNED
  9. PRAYER
  10. Bye Bye
  11. YES-YES-YES
  12. ひとつだけ
アンコール
  1. ラーメンたべたい

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button レポート

新幹線で佐久平、そこから小海線に乗り換えて野辺山駅下車。送迎バスで八ヶ岳高原ロッジへ向かう。この日は、晴れて、それほど気温は下がっていないが、風が非常に強い。それでも、せっかくなので、八ヶ岳高原ロッジから山の中の遊歩道をてくてく歩いて、音楽堂に向かう。標高1,500mの地に建つ、八ヶ岳高原音楽堂。木の温もりを活かした六角形の建物で、キャパは250名。

15時、開場。例によって、ロビーでは、赤・白のワイン、ジュース、サンドイッチなどが無料で振る舞われる。また、入場時の抽選で座席が決まる仕組みも今まで通り。私は、舞台に向かって右手側で、やや残念だが、自分のくじ運ではこんなものだろう。

16時、開演。ピアノはSTEINWAY。本当に音響の良いハコで、STEINWAYの弾むような音色と矢野さんのナチュラルなヴォーカルが、実に気持ち良く響く。1曲目は、アルバム「SUPER FOLK SONG」収録曲ながら、このところ繰り返し再見している映画版「SUPER FOLK SONG」には収められていないので、丁度、聴きたかったのだ。嬉しい。ピアノの背後は、一面の大きなガラス窓になっていて、夕暮れの中、富士山がハッキリ見える。

「Welcome to Jupiter」、先日のさとがえるとは全く違う弾き語りヴァージョンだが、素晴らしい演奏だった。ご本人も、本当に好きな曲なのだな。さらに、さとがえるで初披露された糸井&矢野コンビの新曲も演奏。

7曲目で「春咲小紅」を歌い始めたのだが、途中でヴォーカル・マイクの音が出なくなるトラブル発生。当初は「ラララ~」で凌ごうとしたのだが、トラブル解消の時間を稼ぐため、臨機応変に「春」から「夏」に切り替える。NHK朝ドラ「なつぞら」の主題歌をインストゥルメンタルで演奏。これは、今年の8月に、汐留ベヒシュタイン・サロンで開催されたファン・クラブ・イベントで披露され、そこに集ったファンの中で大いに評判になったものだ。ここで再び聴けて、とても嬉しいし、BECHSTEINとSTEINWAYの響きの違いに思いを馳せることも出来る。矢野さんとPAスタッフの方は大変だったと思うが、観客にとっては有り難いトラブルだ。

続いて、糸井重里氏作詞の「春咲小紅」と「SUPER FOLK SONG RETURNED」を続けて演奏するという、マニアックな企画。後者を初めて聴いたときから、いつか演って欲しいと思っていた曲順が、ここで聴けるとは!

「PRAYER」以降の流れも、とても良かった。中でも、「BYE BYE」は、歌詞の描く情景がありありと浮かんでくる名演だったと思う。

アンコールで再登場した矢野さん、「腹時計が狂ってしまって、長くやり過ぎと怒られてしまった」とのこと。そのため、アンコールは1曲しかできなくなる。「ごはん」と「ラーメン」の炭水化物 2曲から1曲を選ぶことを観客に問いかけ、結果、「ラーメン」で全編終了。

適度にリラックスした感じの矢野さんのパフォーマンスは素晴らしかったし、選曲のバランスも良かった。小規模な会場ならではの親密感が心地よく、何よりも音響が本当に美しい。都内からのアクセスは楽では無い会場だが、その甲斐のある公演だった。

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