矢野顕子リサイタル 2014


2014年、リサイタルと銘打たれたコンサートは、冬の鎌倉だけでした。
誤りのご指摘や追加情報等あれば、送っていただけると助かります。


button 12月24日(水) / 鎌倉芸術館小ホール

buttonセットリスト

  1. David
  2. さようなら
  3. あたしンち
  4. 野ばら(奥田民生
  5. ト・キ・メ・キ
  6. おおパリ
  7. ISETAN-TAN-TAN
  8. 虹(大貫妙子
  9. 愛について
  10. YES-YES-YES
  11. GREENFIELDS
アンコール
  1. ラーメンたべたい
  2. PRAYER

buttonレポート

年末恒例、冬の鎌芸。前日のThe Gatheringのイベントで、矢野さんが好きなピアノがあるホール第二位に挙げていた所である(一位はフェスティバルホール、三位はNHKホール)。このホールの音の良さは、私も、毎年感じることだ。ピアノの鳴りも、歌声の響きも、本当に心地よい。ホール自体が持つ音の良さを最大限引き出したようなPAのセッティングも、素晴らしい。

ということで、大好きなピアノを前に、矢野さんの演奏と歌唱は、とても軽やか。いつも以上にリラックスした雰囲気になるのも、例年通り。

リラックスしすぎたのか、4曲目の「きよしちゃん」は、キーを間違えたと言うことで、途中で演奏を断念。急遽、忌野清志郎から奥田民生に乗り換えることに…

つづく「ト・キ・メ・キ」が素晴らしい。The Gatheringのイベントで久々に披露し、「これ、明日も演ろうかな」とおっしゃっていたのが実現したわけだが、その時の演奏に比べても、ぐぐっと仕上げてきた感じ。良い曲だなぁ。

「アベノミクスが何だ! 為替によって印象が変わる曲」と紹介された「おおパリ」。そして「ISETAN-TAN-TAN」の演奏後には、1980年代に糸井重里氏とのコンビで「西武百貨店」のCMをやられていたことに触れ、「不思議大好き」を軽く口ずさむ。懐かしい。

初めて取り上げる大貫さんの「虹」、そして、久しぶりの「愛について」の後、鼻のど甜茶飴をガリガリやってコンディションを整えた喉で「YES-YES-YES」。やはり、矢野さんのプレイ・スタイルには、ベーゼンドルファーよりもスタインウェイの響きの方が似合うなあと実感する白熱の演奏が心地よい。そして、舞台照明もまた、良い仕事をしている。

「GREENFIELDS」で本編終了。アンコールで登場したときは「もう、『きよしちゃん』の熱が冷めたので、今年はやり直しは無し。来年ね」ということで、「ラーメンたべたい」と「PRAYER」で全曲終了。

素晴らしいピアノとホールの音響。それに呼応する矢野さんの名演。なぜか、他の会場とは一味変わる、通な選曲。リラックスした雰囲気のMC。さらに、良い雰囲気の観客が集まること。矢野さん自身が、自然体で楽しんでいるのが伝わってくること。鎌倉芸術館公演は、本当に、特別なものになると、毎年思う。もう、私にとっては、これが無ければ年が越せない、年末最重要行事だ。

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