2014年のアンコールライヴから5年(矢野さんは、昨年も来たと勘違いしていたそうだが…)。日本で三番目に小さな市、狛江で、三度目の弾き語り公演。フライヤーには「ラブコールを送り続け、ようやく3度目の実現です!」と記されている。熱心なスタッフがいるのだろう。今回も、16時30分というやや中途半端な時間に開演。Ecology、Community、Originality、Reborn、Message、Amenityの頭文字を取ったエコルマ・ホールは、キャパ728席。今回も一杯のお客さんだ。ピアノはSteinway。
来日してから三日目ということで、出だしは、割に抑えめに、丁寧に歌っているという印象だ。しかし、久しぶりの「釣りに行こう」の後、「Welcome to Jupiter」で、ピアノ演奏も歌唱も、ギア・チェンジして、一気に熱量が高まったような気がする。途中で、木星について語りだし演奏が中断するというハプニングも含め、本当に、この曲に愛着があるようだ。
「昨日にドドンパ」は、会場の手拍子と共に。その前説で、ドドンパの由来を説明する矢野さんだが、パーカッションの口真似が見事なリズム感で、さすがだ。
非常に攻めた演奏の「YES-YES-YES」。そして、本編ラストからアンコールは、超鉄板曲のオンパレード。湿気が多く、鍵盤がべたつくという環境も何のその(鍵盤のべたつきを拭き取るのは、この公演から追加された新物販アイテム「おいしいタオル」だ!)、お馴染みの曲ばかりだが、とてもレベルの高い演奏だったと思う。
ということで、尻上がりに調子が上がってきたという感じのライヴだった。8月後半のブルーノートが、ますます楽しみだ。