名古屋の1stと、東京の1〜4日目に行くことが出来ました。
誤りのご指摘、追加情報等あれば、送って頂けると助かります。
メンバー |
2018年8月19日(日):名古屋ブルーノート |
2018年8月21日(火):ビルボードライブ大阪 |
2018年8月22日(水):ビルボードライブ大阪 |
2018年8月24日(金):ブルーノート東京 |
2018年8月25日(土):ブルーノート東京 |
2018年8月27日(月):ブルーノート東京 |
2018年8月28日(火):ブルーノート東京 |
10年目を迎えたトリオを支える三角形の一辺。今年も、ドラマーとしてだけでなく、画家としての作品(提灯、団扇、スケッチブック)の物販にも力が入っています。提灯は「和紙が破れやすく脆いので難しい」と日本語で語っていました。
10年目を迎えたトリオを支える三角形の一辺。今年も、ベーシストとしてだけでなく、ヴォーカリスト、そして、シンセサイザー・プレイヤーとしても大活躍。物販コーナーには、写真家の奥様 Nu Som(aka Sandrine Lee)の写真集「NUDESCAPES」が登場。
10年目を迎えたトリオを支える三角形の一辺。「矢野顕子 ショップチャンネル」のコーナーで、ついつい饒舌になってしまうのは仕方ないのか…(長くなりすぎた時は、後で、スタッフから「ご飯抜き」を宣告されるらしい)
私にとっては、初めての名古屋ブルーノート。ブルーノート東京とは、ちょっと違うシステムに戸惑いながら入店。電話で予約しておいた席は、ピアノの斜め後方、譜面台の歌詞カードも見える、マイ・ベストのポジションだ。ピアノは、イタリア製のFAZIOLI(ファツィオリ)。これも、私は初めてかもしれない。この公演のオリジナル・カクテルは「台風前夜(アルコール入り or ノン・アルコール)」。ノンアルコールの方を飲みつつ、開演を待つ。
1曲目は、事前アンケートでの人気No.1だったという「CHILDREN IN THE SUMMER」。中盤に、ジャズ風の間奏をたっぷり入れながら、終盤はロックの盛り上がり。そして、人気No.2だったという「1, 2, 3」。Willと矢野さんのデュエット曲を、美しく聴かせる。FAZIOLIの音色は、強烈な個性こそ感じないが、素直な響きで良い雰囲気だ。また、東京と比べると狭いためか、PAの音質も、より小規模ホールっぽく、ミュージシャンを身近に感じられる。
3曲目は、このトリオでは初挑戦となる「WELCOME BACK」収録曲。Chrisの繊細かつダイナミックなドラムが見事にハマっている。
4曲目は、Willのソロ・サービス付き。続く「When I Die」では、Willはベースではなく、シンセを操作。ストリングス系の音色が雰囲気を盛り上げる。
6曲目は、昨年も取り上げたDonny Hathawayの作品。ここまで、比較的渋めの曲が続く感じだったが、このトリオのためのオリジナル「Reach Out」で三人が弾ける。それぞれに見せ場がある演奏だが、特にChrisの切れ味、最高だ。そして、定番となったLed Zeppelinのカバーでさらに盛り上がって、本編終了。
アンコールは、2曲。どちらも熱演だが、特に「YES-YES-YES」は、大胆なアレンジと、ここ一番でのWillのコーラスが実にカッコ良く、グッとくる。
ということで、全編終了。初日から凄いのは当然ではあるが、この後、公演を重ねると、もっと遊び心のようなものが増えてくるのかな、という気がする。今年のブルーノート東京での公演は、CD化されることが決まっているが、果たして、演奏曲はこのまま変わらないのかも、気になるところだ(今日も、2ndではセットリストが変わっていたのかもしれない。個人的には、昨年・一昨年と大盛り上がりだった「怪獣大戦争」の音源化を期待しているのだが…)。
ブルーノート東京の初日。今年のカクテルは「今日ね、うれしいことがあったの。」。そして、ステージ上には、いつものSTEINWAYではなく、BECHSTEINのピアノ。「Soft Landing」のレコーディング以降、相当、気に入っているようだ(ご自身でも購入されたそうだ)。
さて、1st Showのスタート、というところで、いきなりのトラブル。Willの機材から音が出ない。右往左往するスタッフ。中々、直らない。そこで、矢野さんが即興で「ちょっと待って下さい」と歌い始めると、それに乗ってくるChrisとWill(彼は日本語でのヴォーカルも)。数分後、無事にトラブルは解消し、スタッフは大変だったと思うが、我々は、なんだか、得した気分だ。
セットリストは、名古屋と同じ。事前の人気投票 1位と2位の曲からスタート。演奏は熱いのだが、矢野さんの声が、あまり前に出てこないという感じ。PAのセッティングなのか、ややお疲れなのか、セーブしているのか。
ただ、トークの方は好調というか、物販紹介コーナーでかなりの時間を取る。Chrisの日本語の上達ぶりや、Willの愛妻家ぶりが垣間見えて、楽しいのだが、時間配分大丈夫かな?と心配になる。
Led Zeppelinのカバーで本編終了。アンコールで再登場した矢野さんがスタンバイしようとすると、スタッフがいきなり「矢野さん、十周年おめでとうございます!」。そして登場したプレートには、ケーキと十本のローソク。本人には何も知らされていなかったサプライズだ。さすが、ブルーノート東京。憎いことをやってくれる。そして、三人でローソクの火を吹き消してからの「ごはんができたよ」。しかし、時間超過気味だったためか、アンコールはこの一曲だけ。ちょっと残念だが、十分に盛り上がる演奏だったので、OKである。
続く2nd Show。今度は、トラブル無しでスタート。やはり、ヴォーカルがあまり前に出てこない印象は変わらないが、久しぶりに演る「悩む人」の演奏前には、「この曲を知らない人も、是非、active listeningで」の名言が飛び出す。
物販紹介のコーナーは、やや時短気味。その甲斐あって、アンコールは「YES-YES-YES」も演奏できたのだが、なんだか様子がおかしい。後半の盛り上がるべきところ(いつも、私の涙腺を刺激してくれる箇所)が、なんだかグダグダになってしまった感じ。あれ? と思っていると、演奏が終わるや「私が間違えちゃったの」と矢野さん。「これじゃあ、終われない」ということで、急遽、もう一曲。お一人で「いもむしごろごろ」。これは嬉しいサプライズだ。演奏の終盤には、矢野さんはピアノの前を離れ、会場と大合唱(2014年の「飛ばしていくよツアー」のクアトロでのダブルアンコールを思い出す)。これで、スッキリして、全編終了。
1stも2ndも、トラブルがあったり、サプライズがあったりで、中々貴重な経験が出来た公演になった。
ブルーノート東京の2日目。1st Showのスタート。今回はトラブル無し。三人とも、とてもコンディションが良さそうだ。Willのアクションが大きい。ただ、ヴォーカルがあまり前に出てこないPAのセッティングは、昨日より改善された(あるいは、矢野さんの声の調子が上がったのか)と感じるのだが、まだ不満だ。楽器の音量とバランスが悪いと思う。もしかしたら、この後に控えているライヴ盤録音の事を考えて、なるべく声にはイコライザーなどを通さないようにしているという意図があるのかと勘ぐったりもするが…
しかし、演奏自体の熱量は、昨日を遙かに凌いでいると思う。特に「Welcome to Jupiter」。自らが木星目線になって専門用語を頻発する歌詞と凝ったアレンジに、改めて、凄い曲だなぁと感心するのだが、中でも、「ヘリウムと水素」ではなく「heliumとhydrogen」と歌っている箇所のカッコ良さに痺れる。
その後、例によって、Chrisの絵とNu Somの写真集を紹介するショップチャンネルのコーナー。それが終わると「何やら雲行きが怪しくなってきた」という前振りと共に始まったのは、昨年・一昨年と大盛り上がりだった「怪獣大戦争」。この曲の音源化を熱望していた私としては大興奮だ。今年のセットリストは、ちょっと渋すぎると思っていたので、この曲の投入は本当に嬉しい。矢野さんも、ゴジラ、モスラ、ラドン、キングギドラが集結するハリウッド版ゴジラの新作"Godzilla: King of the Monster"の情報をしっかり集めているようだ。
この後に、しっとりとした「When I Die」、そして、三人それぞれの見せ場たっぷりの「Reach Out」、ヘビーなリズムの「Whole Lotta Love」と続く流れ、凄く良いと思う。
そして、アンコールはしっかり2曲。「YES-YES-YES」の、矢野さんが昨日間違えた箇所では、Willが心配そうに矢野さんの方を見やり、矢野さんもその箇所を慎重にこなす。ここを過ぎれば、あとは大盛り上がりの演奏だ。非常に充実したショーだったと思う。
続く2nd Show。1stよりもさらにまとまりのある演奏という感じでスタート。特に「悩む人」の切れ味が印象深い。
このまま、凄い演奏が続くと期待したのだが、一点、「怪獣大戦争」の演奏中、Willのシンセサイザー(怪獣の咆哮を再現する重要なサウンドだ)の音量が上がらなかった事が残念だ。プレイ中のWillが、何度もPAのスタッフに合図するのだが、結局、直らず。どうも、今回は、PA系のトラブルが目立つ。
しかし、演奏自体は素晴らしい出来だ。「Reach Out」のChrisのソロは、ショーによっては、余白を大事にするようなプレイを挟む事もあるのだが、今回は、とにかく手数の多いドラミングを畳みかけてくる。その迫力に会場も大興奮だ。
この日の熱演の秘密の一端が、アンコールに登場した矢野さんから明かされた。「ブルーノート特製のラーメンを食べさせてもらった」とのこと。そして、最後の「YES-YES-YES」。勿論、今回もミスはなく、終盤のピアノ演奏が物凄い事になっていた。
両セットとも、非常に熱い演奏だった。これで、1日休みを挟んで、さらにパワーアップした状態でライヴ盤録音に臨むのかと思うと、非常に楽しみだし、今日のショーでは落とされた「Someday We'll All Be Free」の扱いがどうなるのか(この曲での矢野さんとWillのハーモニーも捨てがたいのだ)、気になるところである。
1日休日を挟んだブルーノート東京3日目。1stの1曲目から、矢野さんのピアノがとても良い感じだ。間奏のジャズ展開になるところのWillとChrisのハマり具合も気持ち良い。その後も、安定した良い演奏が続く。セットリストは、Donny Hathawayのカバーではなく「怪獣大戦争」で固定のようだ。因みに、矢野さんは子供の頃、お父様に連れられて、東宝の怪獣映画をかなり観ていたそうだ。キングギドラは子供心にも怖かったと。そういう思い入れもあって、Legendary版ゴジラの次回作"Godzilla: King of the Monster"には、かなり期待しているらしい。矢野さんがこの話をされる度に、同じく、この新作の公開を待ちわびている私は、強く頷くのだ。
3人のソロがそれぞれフィーチャーされる「Reach Out」、3人とも凄いのだが、特に今回は矢野さんのピアノが秀逸だったと思う。
残念ながら、1stでのアンコールは1曲だけ。これはこれで、ショーとして見事に成立・完結しているし、オールドファンには嬉しいエンディングだと思うのだが、もう1曲あるパターンを知ってしまうと、やはり、物足りない感はある。
1stと2ndの間には、外では雷を伴う大雨が降っていたようだ。
そして2nd。「木星、それは遠い」とドキュメンタリー風ナレーションも飛び出した「Welcome to Jupiter」は、途中、Willが舞台前面に出てきてソロ演奏のサービスをするのだが、そのソロ自体よりも、その終盤でドラムとピアノがズンズン重なってくるところの昂揚感が堪らないと、改めて強く感じる。
また、「Reach Out」のChrisのソロ、2ndでは、1stよりもさらに手数が増えるなと感じる。そして、(上から目線的な表現になってしまうが)客層も良かったと思う。この曲、冒頭で矢野さんが手拍子を煽り、会場もそれに応えるのだが、途中、ピアノソロとドラムソロの時は、手拍子は不要だと私は感じている。それらのソロの時にも手拍子を打ち続ける人が多い場合がちょっと苦手なのだが(もちろん、これに関しては、人それぞれ、感じ方が違うのは理解しているが)、今回は、盛大に手拍子を打つ所と、手拍子を止めるところのメリハリが効いたお客さんが多かったと感じた。私は、こういう雰囲気が好きなのだ。
そして、アンコール。ドレスの肩紐がずり落ちないよう「ブルーノート東京特製 贈答用リボン」を結んだ衣装を自慢した後、きっちり2曲。「YES-YES-YES」の例の箇所では、Willが、矢野さんに視線を送りつつ、指を折って、タイミングをカウントダウンしていたような。もちろん、最後までバッチリである。この曲での矢野さんとWillの掛け合い、本当にカッコ良く、気持ち良い。
ということで、ライヴレコーディング前日。調子は上々という感じの演奏を堪能した。明日は、例年であれば、リミッターを外したかのような凄い演奏が繰り広げられる最終日だが、レコーディングがどのように作用するのだろうか? なお、ずっと気になっている、矢野さんのヴォーカルが前に出てこないPA問題。多少、改善されたような気がするが(もしくは、聞き慣れてきたのか)、やはり、イマイチという印象が拭えない。曲や場面によって、差が大きいようにも感じる。意図的なのか? マイクとの相性なのか? そして、CD化された時にはどうなっているのか? 気になるのである。
さて、最終日。ライヴレコーディング当日でもある。が、1st Showの前に、私的トラブル。開演30分前に到着し、食事をオーダーしたのだが、まず、出てきた飲み物がオーダーと違う。まあ、強炭酸水と弱炭酸水の違いだから我慢するかと思って飲んでいたのだが、開演直前になっても食べものが出てこない。店員に聞いてみると、オーダーが通っていなかった…。あのとき、ウェイターさん、復唱してたじゃん…。「今から何かお持ちしますか?」と言われるも、演奏中に食べる気はしないので、不満と空腹を抱えたまま、開演を迎える事になってしまった。
1曲目。出だしでちょっと間違えてやり直しになったが、そこからの演奏はとてもしっかりしている。その後の曲も、きちんきちんと要所を押さえながらプレイしている感じがする。やはり、レコーディングを意識されているのだろうか。
ただし、レコーディングだからと言って過剰に硬くなっている訳では無い。これまでの公演では、いつも調べ忘れていたと言っていた木星との距離が、7億5千万Km〜6億Kmだと語ってからの(ただし、調べたのはスタッフ)「Welcom to Jupiter」。「怪獣大戦争」の演奏後には、Willにもらったという「富嶽三十六景大怪獣の図」入りの扇子を披露するなど、レコーディング中でも、楽しさもたっぷり。唯一、「When I Die」の演奏で、一箇所、ミスタッチがあったのが惜しかった。
ということで、全体的に、非常に完成度の高い演奏だったと思う。ChrisとWillも絶好調だ。また、矢野さんのヴォーカルが前に出てこないPA問題も、今回は、これまでで一番ましだったと思う。思うのだが、まだ、不満ではある。さらに、今回はWillのヴォーカルを抑えすぎていたようにも感じたし、「怪獣大戦争」で、Willがシンセサイザーの音量を上げるよう何度も指示している姿が目に入り、どうも、PAについて、私は否定的な見方をしてしまう、今年のブルーノート東京だ。
まぁ、あれだけの演奏を聴かせていただきながら不満が多くなるのは、空腹で苛立っていたからだという気もする。我ながら、狭量である。
2nd Show開演前。店側が気を遣って下さり、1stで食べ損ねたものを早めに出してくれる。そこに、元々、2ndの方で飲み食いするつもりだった物もオーダーし、2皿+2ドリンク。これで、お腹も一杯。心穏やかに開演を待つ。
1曲目から、矢野さんのピアノ全開という感じのスタート。やっぱり、最終公演は、一味違う。「1, 2, 3」では1stで抑えすぎのPAと感じていたWillのヴォーカルも調整されたように聞こえた。と、出だしから非常に良い感じなのだが、会場内に、割に傍若無人な私語を発する人がいて、ちょっと気になる。あれもレコーディングされちゃったのかな?
「悩む人」の後半の演奏の凄まじさ、「Welcome to Jupiter」のカッコ良さ、どれも1stを凌駕する勢い。その後の物販紹介コーナー(矢野顕子ショップチャンネル)では、Willが「ライヴCDをいつレコーディングするのか?」と訊いてきて、矢野さんが「今、録ってる」と答えると、「エーッ!」とビビるふりをするという小芝居も挟みつつ、ノリノリの「怪獣大戦争」。そして、今回はミスタッチ無しで「When I Die」
どの曲も凄い演奏が続くのだが、1stと最も変えてきたのが「Reach Out」だ。1stでは、冒頭から矢野さんが手拍子を煽り、それに乗って演奏が進み、矢野さんのソロパートはスキャット中心だった。これが2nd Showでは、矢野さんは出だしでは手拍子は煽らない。そして、会場の手拍子がないまま演奏が進み、矢野さんのソロパートでは、怒濤のピアノソロを弾き倒す。私は、このパターンの方が好きだな。一転、Willのソロでは、矢野さんが手拍子を煽って、それに乗ってWillの白熱のプレイ。ソロが終わった直後の彼の笑顔が、会心の演奏だったことを物語る。そして、Chrisのソロは、その後も続いていた手拍子を封じ込めてしまう圧倒的迫力。三人とも圧巻のプレイだった。
当然、本編ラストの「Whole Lotta Love」も、アンコール1曲目の「ごはんができたよ」も、ノリノリの名演。そして、ラスト「YES-YES-YES」の終盤、鬼気迫る矢野さんのプレイに圧倒される。演奏終了後は、当然のスタンディング・オベーションである。いやぁ、やはり、最終日・最終公演は外せないなとつくづく思った。演奏の熱量が桁違いだ。
ということで、合計5日間、9ステージ。トリオ結成10周年のライヴを大いに楽しむ事が出来た。後半戦で脱落した「Someday We'll All Be Free」も捨てがたいが、やはり、最終的にフィックスした今回のセットリストは、素晴らしいと思う。
まず、事前のファンの人気投票のNo.1「CHILDREN IN THE SUMMER」を、間奏にジャズアレンジを入れて披露。そして、人気投票 No.2の「1, 2, 3」で、Willのヴォーカルにも焦点を当てる。それにしても、このトリオのライヴでしか聴けないであろうこの名曲がNo.2になるとは、さすが、コアなファンは分かっているなぁという感じだ。
3曲目「悩む人」は矢野さんが自分自身にリクエストした曲、そして、4曲目「Welcome to Jupiter」は、矢野さんの近作の中では歌詞もアレンジも突出した作品だと思う。私は、毎回「heliumとhydrogen」の部分の歌い方のカッコ良さに痺れていた。
5曲目が、初めて聴く人には意外性があるであろう「怪獣大戦争」。これが音源化されることが私は本当に嬉しい。そして、矢野さんもLegendary版ゴジラの次回作を楽しみにしていると知って、これまた嬉しい。
大いに盛り上がったところで、6曲目はWillからのリクエスト曲「When I Die」でクールダウン。Willのシンセが奏でるストリングス・サウンドが印象的だ。そして、再び、雰囲気が一転、バンドメンバーそれぞれの見せ場たっぷりの7曲目「Reach Out」と、ゴリゴリにヘビーな8曲目「Whole Lotta Love」で本編を締める。
アンコールは古くからのファンにも嬉しい「ごはんができたよ」と、Willと矢野さんのエモーショナルな掛け合いで熱くなる「Yes-Yes-Yes」。やはり、見事なセットリストだ
これで、2018年の夏=平成の夏は終わりである。トリオ11周年となる来年は、これまでの10年とガラッと変えてくるのも楽しいかもしれない(何せ、矢野さんに言わせれば、彼らのレパートリーは800曲弱)。とにかく、来年もこのトリオがブルーノート東京に来てくれる事、そして、自分もその場に居合わせる事が出来る事を強く願う。