IN/OUT (2005.12.25)

あっという間に今年最後の更新となってしまいました。

今年は、6年ぶりの引っ越しという大イベントがありましたが、まだまだ家のセットアップは完了しておらず、現在進行形のイベントでもあります。とりあえず、急に人が訪ねてきても対応できるだけの状態にはしなければと思う今日この頃です。


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クロアチア料理を食す (05.12.22)

先日のルーマニア料理店「ダリエ」に続いて、今回はクロアチア料理店「Dobro」に行ってきた。

東欧については、元々馴染みが無かったのだが、この20年ほどですっかり国名が変わってしまい、どこがどこやら分からなくなってしまった。クロアチアについても、サッカーが強く、「アドレア海の真珠」という言葉がなんとなく印象にある程度の知識しかない。

さて、Dobroである。店の造りは、普通のフレンチ・レストランと大差なく、店員も特に民族衣装を着ているようなことは無い。客も日本人ばかりで、在日クロアチア人らしき人は見当たらない。期待していた東欧美人は無しである。

料理はコースで頼んだ。マグロ、牡蠣、牛の頬肉を使った前菜三種の盛り合わせ。パンとパテ。ホタテの入ったリゾット。アンコウのソテー。ヨーロッパ料理の素材と言う印象が無かったマグロがいきなり出てきたのに驚いたが、店員に聞いたところ、クロアチア・マグロは日本にも輸入されている特産品とのこと。どの料理も、シンプルだがしっかりと味付けされていて、あっさりしたイタリアンっぽい感じである。先日のルーマニア料理に比べると、「普通に豊かな西洋料理」という印象だ。店内に置かれていたガイドブックも見ても、美しい国だと思う。ただし、三種類置かれていたクロアチア産の赤ワインを全て試した見たが、こちらはあまり印象に残る味ではなかった。

ということで、クロアチアの個性が何なのかは、いまいち伝わってこなかったが、なかなかの満足度の店だった。

などと書いていたのだが、調べてみると、クロアチアはかつてユーゴスラビアを構成する国の一つだった…。ユーゴスラビア料理と比べて云々と語るのは、お間抜けだったのである。



ということで、引っ越しの影響で生活も仕事も大きく変わり、映画を観たり本を読んだりする時間が大幅に減少した1年でもありました。そんな2005年を振り返ると、

行った場所では、BangaoloreLaosが印象深い。Bangaloreには半年で3回通ったが、そこでの仕事は充実したものだったし、インドに対する印象が大きく好転することになった。Laosは東南アジアの古くからの良い部分が沢山残っている所だと思う。

映画では、"Hotel Rwanda"。制作者達の熱意が伝わってくる良心的な作品だった。ようやく日本でも公開されることが決まったようで、何よりだ。

音楽的に充実したコンサートはBlue Note Tokyoでの矢野顕子。楽しさならFort CanningでのBlondie

書籍では、村上春樹の「東京奇譚集」が印象に残るが。絶対的な読書量が激減したのが悲しい。特に、今年の後半は「カラマーゾフの兄弟」に取り組んでいるのだが、いかんせん、登場人物達の激情ぶりについていくのが辛く、遅々として進んでいない。

そして、何よりも心を揺さぶられたのは、Kate Bushの12年ぶりの新作"Aerial"。聴き込めば聴き込むほど、驚くべき傑作だという思いが強まるばかりだ。

さて、来年はどんな1年になるかしらん?

なお、来週から出張が続き、しばらく更新は不規則になるかもしれません。