IN/OUT (2005.8.21)

異動してそれなりに時間が経ってきました。完全に機能するにはもう少しかかりそうですが、まだ仕事に関しての段取りが分からず予定を立てづらいのは、早くなんとかしなくては、と思う今日この頃です。


in最近のIN

日常の延長としての矢野顕子グループ (05.08.15)

矢野顕子グループのライヴを観に、Blue Note Tokyoへ行ってきた。公演の詳細はこちら

月曜から一週間続く公演のうち、当初は週末に行くつもりで予約を入れていた。しかし、仕事の状況が厳しく、週の後半の予定が怪しくなってきた。そこで、急遽、初日の2nd Showに行こうと思い立ち。残業を早めに切り上げた19時過ぎ、Blue Noteに電話してみた。幸い、まだ予約を受けつけているとのこと。職場から、JRと地下鉄を乗り継いで約40分。2nd Showの開場は20:30、開演が21:30なので、楽勝で間に合った。

行って良かった。ソロはもちろんだが、この、Cliff Almond & Anthony Jacksonと組んだトリオの音が、本当に好きなのである。しかも、今年の演奏のレベルは特に高かったと思う。

この7年間、矢野顕子の公演といえば、国際線に乗って聴きに行っていた訳で、時間・費用・労力とも、大イベントというべきものだった。それが、このように、思い立った時にふらっと行くことが出来、さらに23時を過ぎての終演でも問題なく自宅に戻れる環境というのは、実に画期的なことだ。普段の生活の延長に、あのトリオの演奏を聴ける時間が、すっと入り込んでくるのである。今回ばかりは、つくづく東京勤務に異動して良かったと思った。

Blue Note Tokyo自体、箱の大きさ=ミュージシャンとの距離が良い頃合いだし、予約から当日の運営までシステムがきちんとしている上に、スタッフの応対が行き届いていて、とても快適な非日常空間である。ただし、料金が高め、特に料理に関しては、対価格での満足度が、私には今一歩という感じなのが残念だと思っていたのだが、今回試した鴨料理は、なかなか美味しかった。これも嬉しい。



結局、金曜に入れていた予約はキャンセルせざるを得なかったものの、土日の公演にも行くことができました。本来なら、まだまだ残っている自宅のセットアップをしたり、忙しかったウィーク・デイの疲れを取ることに充てるべき週末なのですが、二日とも朝からBlue Note Tokyoの前に並んでいました。おかげで、ほぼ満足のいく席を選ぶことが出来たものの(指定席ではなく、整理番号順に好きな席を選べるシステムになっている。良い整理番号をゲットするには、当日早くから並ぶしかない)、分別のある大人の週末の過ごし方としてはいかがなものか、という気がしないでもないけど…。ま、良いか。