2019年5月、埼玉県で一本、弾き語り公演がありました。
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会場は、2007年に熊谷市に編入された旧・江南町の文化会館(公民館と図書館も併設されている)。熊谷は、都内から行くには微妙に遠い(在来線だと結構かかるが、新幹線を使うほどでも無い)。さらに、会場には、駅からバスで30分近くかかる。自家用車を使わない人にはすこぶる不便な場所である(籠原駅からの無料送迎バスが運行されていたことを、後で知った)。周囲に時間を潰せるようなお店などは皆無。初めての会場なので早めに行った私は、図書館でしばらく待機。
ホールは、キャパ 812席。ピアノはヤマハ。やや古びた感じはあるが、立地の割には良い印象の施設だ。「電話線」から演奏開始。矢野さんの歌唱は、明瞭な発音を意識されているような雰囲気。ピアノの音色も、艶こそあまり感じないが、歯切れの良い響きで、全体的に聴きやすい音響だ。
熊谷の暑さをイジるMCの後、いつもよりもスローペースな感じで「バナナが好き」。「David」の演奏後には、TV番組で小田和正さんとこの曲を共演した時のエピソードを語る。曰く、「同じ事を繰り返すのが苦手/出来ない」矢野さんは、(小田さんには笑顔を見せながらも)かなり苦しい思いをしたリハーサルを乗り越えての収録だったそうだ。
また、先日の「EAST MEETS WEST」の話題にも触れられたが、この感じだと、来年も期待できるかもしれない。期待といえば、朝ドラ「なつぞら」の主題歌のカバーも、今後レコーディングされるかも。
会場の手拍子とともに「昨日にドドンパ」。そして、「いい日旅立ち」で弾けた後は、鉄板曲 2曲で本編終了。
アンコールでは、甜茶飴を口に含んで登場。熊谷の駅前にあるという有名なホットケーキ屋 ホシカワカフェに行ってみたいという話題から、「ラーメン」。そして「ごはん」で全編終了。客出しの音楽は、Will Leeさんの「1,2,3」。
矢野さんのピアノ弾き語り公演としては、マニアックな曲も遠慮なく突っ込んでくるパターン(その最たるものが鎌倉芸術館だ)と、地方での小規模公演に有りがちな分かりやすさ重視パターンの中間ぐらいのイメージで、会場の音響も合わせ、聴きやすくまとまった公演だったという印象だ。