矢野顕子 ピアノ弾き語り LIVE 2015


2015年夏、二箇所でソロ公演も行われました。町田の方に行くことが出来ました。
誤りのご指摘や追加情報等あれば、送っていただけると助かります。


button 2015年8月30日(日):町田市民ホール

buttonセットリスト

  1. 春咲小紅
  2. 夏が終る
  3. 夏なんです
  4. 横顔
  5. ニットキャップマン
  6. LOVE LIFE
  7. そりゃムリだ(新アルバム「Welcome to Jupiter」収録曲
  8. 大丈夫です(新アルバム「Welcome to Jupiter」収録曲
  9. 股旅(ジョンと) (奥田民生
  10. ラーメンたべたい
  11. あたまがわるい(新アルバム「Welcome to Jupiter」収録曲
  12. いい日旅立ち
  13. ひとつだけ
アンコール
  1. 飛ばしていくよ
  2. PRAYER

buttonレポート

町田駅から、徒歩10分弱。元ボーリング場だっという町田市民ホール。キャパは862名。全席完売である。

一曲目、すっとフェードインするような感じで「春咲小紅」。リバーブを深めにしたPAのせいなのかもしれないが、このホール、結構、独特の響き方のような気がする。残響は多いのだが、それが透明感のある響きで、ピアノもヴォーカルも、とても綺麗に聞こえる。良い感じだ。

一曲目が春、二曲目が夏の終わりと来て、三曲目で二ヶ月ほど季節を遡るという選曲の後、「横顔」。これが良い演奏だった。一連の矢野顕子トリオでの激しいライヴが、前日の札幌で終了したばかりなのに、見事な切り替え。流石だ。ここで、大貫さんの話題がひとしきり。新しいCDと一緒に、味噌(詳細は、「大貫妙子」「味噌」「北海道」あたりをキーワードに検索)が送られてきたそうで、その味噌のパンフに付いていたお写真のことなどなど。盟友の話題で盛り上がる矢野さん。やはり、今日は、リラックスムードだな。

新アルバムから「そりゃムリだ」。8月8日のJ-WAVEのイベントで初めて聴いた曲だが、やはり痛快な歌詞。そして、今回、初めて聴いた「大丈夫です」も、最近の矢野さんらしい楽曲だと思う。これからライヴを重ね熟成していくと、かなり印象が変わっていくタイプの曲かもしれない。

前日観たテレビの影響で「気分はアルゲリッチ。指が若干違うけど」と言いながらスタートしたのは、思い切り崩したアレンジの「股旅(ジョンと)」。アレンジも、歌詞も、かなり大胆なことになっていたが、啖呵を切るところは、バシッと決める。

次の曲は「ラーメンたべたい」と「YES-YES-YES」のどちらが良いか会場に問いかけるも、「やっぱり『YES-YES-YES』の方は配信で聴いてください」ということで、「ラーメン」に。個人的には、ちょっと残念だったが、前日の札幌のラーメン屋の話を曲中に織り込み(昔から矢野さんのサインを飾ってくださっているラーメン屋を久しぶりに訪れると、色紙の数はすっかり増えていたのだが、矢野さんの色紙の隣には小田和正さんのものが!)、楽しい演奏だ。途中の効果、照明さんGood Jobでもあった。

「あたまがわるい」は、これまで、トリオでのビートの効いたアレンジで馴染んでいたので、弾き語りバージョンは新鮮だ。それにしても、ここまでの矢野さんの楽曲のタイトル、「そりゃムリだ」「大丈夫です」「ラーメンたべたい」「あたまがわるい」と並べると、即物的過ぎて、なんとも味わいがあるなぁ。

珍しく「百恵ちゃん風」の正調フレーズも一瞬顔を出した「いい日旅立ち」、そして「ひとつだけ」で本編終了。今日の「ひとつだけ」の終盤は、完璧な終わり方だったと思う(「今日は来てくださってどうもありがとう。気をつけてお帰りください」の決め台詞の入り方も含め)。

アンコール一曲目は、弾き語り曲としてもすっかり確立した感のある「飛ばしていくよ」。そして、新アルバムにも収録される「PRAYER」の美しい調べと、ここでも照明さんのGood Jobで全編終了。

全体に、良い加減に肩の力の抜けた演奏だったと思う。怒濤のトリオでの演奏が終わった直後だったからこそか。会場の音響も合わせ、とても聴きやすく、リラックスした感じの公演だった。

ページ先頭へ ページ最後へ


Liveへ戻る ホームページへ戻る

メールはこちらへ