IN/OUT (2023.9.10) |
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金曜には台風が接近しましたが、ありがたいことに、この辺りはほとんど影響無し。台風一過で秋が来るかもという期待は裏切られましたが… 最近のIN”Pathaan” (23.9.5)ボリウッド映画界の帝王、SRKことShah Rukh Khanの最新主演作を観てきた。タイトルの"Pathaan"は、Shah Rukh Khanが演じる主人公、インドの諜報機関RAW所属のスーパー・エージェントの名前である。 RAW所属のヒーローが活躍する映画と言えば、これまでに、Salman Khan主演の”Ek Tha Tiger(タイガー 伝説のスパイ)”や、Saif Ali Khan主演の"Agent Vinod"、Hrithik RoshanとTiger Shroffが共演した”War”などがあったが、本作は、”Ek Tha Tiger”と”War”と同じ世界を共有している。製作会社のYash Raj Filmsが、”YRF Spy Universe”として、MCUのようなシリーズ展開を企んでいるのである。この後、”Tiger”の続編、”War”の続編、さらに”Tiger vs Pathaan”の製作が発表されている。 ヒロイン役はDeepika Padukone嬢。"Chandni Chowk to China"、"Om Shanti Om"(SRKと共演)、"Padmaavat"でお馴染みの、本当に綺麗な人だ。彼女が演じるのは、パキスタンの諜報機関 ISIのエージェント。国家としては対立しているインドとパキスタンのエージェントが共通の敵と戦う中で恋に落ちるというのは、インド製スパイ映画のお約束展開である。それにしても、SRKとDeepika Padukone嬢、2人とも色気がダダ漏れだ。 全編、インド映画らしい、細かい所は気にしない豪快アクションの連続である。それも、”007”風有り、”Mission Impossible”風有り、”Marvel”風有りと、様々なハリウッド大作を研究したのが見え見え。そこに目くじらを立てるか、面白いと興奮するかで、この映画の評価は変わってくるだろう。私は、もちろん後者である。 そして、この映画の一番のお楽しみは、SRKにピンチに、Salman Khanが演じるTigerが颯爽と現れるシーンだ。ボリウッドの二大Khanが揃ってアクションを展開するのは、胸熱。ベテラン2人の年齢自虐ネタも楽しい。 ということで、インド映画好きには堪らないアクション大作だ。”YRF Spy Universe”の今後が超楽しみである。 ”MIKE STERN - JEFF LORBER FUSION” @ ブルーノート東京 (23.9.9)ギタリスト Mike Sternと、キーボード・プレイヤー Jeff Lorberが共演するするライヴを観に、ブルーノート東京に行ってきた。Mike Sternの演奏は何回か観ているが、Jeff Lorberはを観るのは初めてだ。バックに、ベースのHadrien Feraud(上原ひろみ嬢の新プロジェクト”Hiromi’s Sonicwonder”のベーシストだ!)、ドラムスのGary Novak、そして、スペシャル・ゲストとしてMike Sternの配偶者(!)Leni Stern(g,ngoni,vo / ngoniとは西アフリカのギター風の弦楽器)が参加。 演奏は、Leni Sternをフィーチャーした曲からスタート。ngoniを弾きながら歌う。アフリカの民族楽器らしい素朴な響きに、彼女の歌声がよくマッチしている。そして、Mike SternとJeff Lorberがコラボレーションした2019年のアルバム「Eleven」収録曲、「Motor City」、「Jones Street 」と演奏が続く。特徴的な透明感あるギター・サウンドを速弾きで繰り出すMike Stern。Jeff Lorberのポイントを押さえたキーボード・プレイとの相性もバッチリ。そして、ドラムスもベースも、見事な腕前。ngoniから普通のエレキ・ギターに持ち替えたLeniも含め、腕利き揃いのフュージョン、楽しくないわけが無い。 サウンド以外の(以上の?)見所は、Leniがソロを取る度に、暖かい眼差しを送り、率先して拍手するMikeの様子だ。70代夫婦の仲良しぶりが何とも微笑ましい。 アンコールでは、Jimi Hendrixの曲を採り上げ、全編終了。Mike Sternのギターはやはり良いなと再認識。 それでも、朝晩は猛暑という感じでは無くなってきました。一番快適な季節まで、もう少しの辛抱。 |