IN/OUT (2013.4.21) |
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プライベートで使っているメールアドレスに、スパムメールが届くようになってしまいました。知人以外には教えていないアドレスなので、おそらく、誰かのPCがウィルス感染したのでしょう。 それ自体、腹立たしいのですが、ボストンでの爆破事件の直後、それをタイトルにして中身を開かせようとするスパムが急増したのが、さらに嫌な感じ。他人の不幸をネタにする迷惑行為、人として最低だ。 最近のIN"Ek Tha Tiger" (13.4.20)新宿シネマートで始まったインド映画連続上映「ボリウッド4」の初日に行ってきた。 朝10時、まずはSalman Khan主演のスパイ映画。邦題は「タイガー 伝説のスパイ」 主人公は、インド諜報部の凄腕スパイ。恋に落ちた彼が、スパイ活動との板挟みに悩むというのが基本線。ダブリン、イスタンブール、キューバと世界を股にかけた舞台で、恋と活劇が繰り広げられるのは、まさにインド版007。 欧米の映画と一味違うのは、敵が、パキスタン情報部ということ。延々と続く印パ戦争が背景になっているというところで、いきなりのカルチャー・ショックである。ただし、パキスタン側の女スパイが、さすがボリウッドだけに、何とも色っぽいお嬢さんで、なかなかよろしい。 ミルクを注ぐ映像や、灰皿の吸い殻が飛び散る映像を、妙に気合いの入った構図とスーパー・スローモーションで見せるという、ハリウッド映画の演出ではお目にかからないような意味不明なカット。主人公の常軌を逸した身体能力。そして、能天気なまでのハッピー・エンド。インド映画らしい楽しさに溢れた傑作だ。もっとも、劇中の歌と踊りのシーンは控えめ。その分、エンドクレジットでKatrina Kaif嬢の艶っぽいダンスをたっぷり観ることができる。 そして、上映後。「ボリウッド4」のオープニングを記念したイベントが開かれた。司会は、配給の日活の人。以前、"Sivaji"の上映イベントの時に登場した人だ。「インド映画を継続的に配給していく」という、その時の公約を守ってくれて、嬉しい。さらに、応援団長として、大槻ケンヂが登場。もちろん、彼が所属するバンド、筋肉少女帯の「日本印度化計画」に因んだ人選である。いかにもオーケンらしい緩い会話をステージで繰り広げていたところに、このイベントのマスコット、ゆるキャラの「ナン子ちゃん」が登場。サリー姿で頭が巨大なナン、子供がが泣きだしそうな微妙なキャラクターだが、オーケンとの2ショットはなかなかのインパクト。 ラストは、筋少ファンにはお馴染み、オーケンの「日本を印度に」のかけ声に、会場から「しーてしまえ!」の大コールで、イベントは幕となったのである。 "Don 2" (13.4.20)この日、シネマート新宿では三本のインド映画を上映していたのだが、すべてが二時間超、一日で全作制覇は体に悪そうなので、一旦、外に出て食事。そして、この日の二本目、SRK主演の"Don 2"。2006年に制作された"Don"の続編である。邦題は「闇の帝王DON ベルリン強奪作戦」 前作のラストで、アジアの暗黒街の頂点に上り詰めたDonが、ヨーロッパで大暴れ、という趣向である。刑務所からの脱獄あり、ルパン三世ばりのユーロ紙幣の原版強奪作戦あり、そしてラストは、「ダイ・ハード」風のアクションになるという欲張った一本である。 この映画のSRKは、先日の"Om Shanti Om"の、爽やかな青年とは大違い。暴力や殺人に何の躊躇も見せない冷酷なギャングを演じている。この冷酷非道さが、日本人の感覚からするとやり過ぎ感が強く、また、内容があまりにもてんこ盛りなので、結構疲れる。途中に、ご陽気な歌とダンス・シーンが無いのも辛い。それでも、強引なまでの最後のどんでん返しと、これまたインド映画のお約束、伏線や謎を、老若男女に分かりやすく見せてくれる親切演出で、終わってみればお腹一杯である。 全編、シリアスな雰囲気の作品だったが、エンディング・クレジットは、もちろんSRKのダンス。しかし、インド映画の粗っぽさ。ダンス映像が終わり、その後に流れる音楽も終わっても、無音の中、クレジットは流れ続けるのだ。普通なら、クレジットが終わるまで、つなぎで適当な音楽を流しそうなものだが、本国インドでは、クレジットの最後までおとなしく座っているなんて、無意味な「通ぶりっ子」をする人なんて、いないのだろうな。 そして、素敵なお知らせ。5月4日(土)16:20からの「Don 2」の上映回で、タブラ奏者、ユザーンの演奏付きイベントが開かれるとのこと。その日は別件があって行けないのが残念。 備忘録。 レジストリ・エディタを起動し、 これが分からないばっかりに、ドライヴを買い直すという無駄な出費をしてしまいました。とほほ。 |