IN/OUT (2014.2.9) |
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土曜日は大雪。人通りの少ない所だと、靴がずっぽり埋まるほど、沢山積もりました。まあ、週末なので、世の中の混乱は少なくて済んだようです。そういえば、昨年も、大雪が降ったのが成人の日。平日を避けてくれているのはありがたいことですが、ちょっとだけ詰まらないような気もしたりして。 最近のIN"Agent Vinod" (14.2.8)インド製スパイ・アクション映画を観てきた。主演は、Saif Ali KhanとKareena Kapoor。大雪の中でも、日本公開初日に駆けつけるのが、インド映画ファンの嗜みなのだ(実際には、用事で外出せざるを得なかったので、毒を食らわば皿まで、という感じで行ってきたのだが)。 とにかく強くてカッコ良いヒーローと、敵か味方か謎めいたヒロインが、小型核爆弾を巡り、ロシア、モロッコ、イギリス、ソマリア、ラトビア、パキスタン、インドと、世界を股にかけた大活劇。まさにグローバル・スタンダードのスパイアクションだが、ロケを敢行した都市が、ハリウッド映画ではあまりお目にかからない所が多いような気もする。何より、主人公がインド諜報部「RAW」の凄腕エージェントで、ヒロインはパキスタンの情報機関「ISI」所属、というところがお国柄。この構図は、去年観た、"Ek Tha Tiger"と同じ。敵国同士の印パが(もちろん、インド主導で)協力し合って、国際テロリストに立ち向かう、というところが、インド国民に受けるのだろう。 "3 Idiots"でのヒロイン役が印象深いKareena Kapoorは、本作では、お色気を前面に出した演技。それでも、「健全」なイメージが強いため、謎めいた感じがイマイチ弱いところが残念。一方の、Salif Ali Khanも、カッコ良いのは間違いないのだが、もう一つ、個性が足りないかなぁ。 細かいところは全く気にしていない脚本と、無理矢理な演出。大風呂敷を広げているようで、よく考えると薄い設定。良くも悪くもボリウッドらしい作品だ。ただ、変にオシャレになることもなく、ちゃんと(スパイ・アクションなのに)ダンス・シーンがあるところは好印象。やっぱり、こうじゃなくちゃね。 雪の六本木シネマート。18時30分からの上映は、私も含め、観客4人。風が強まった帰り道は、中々のサバイバル体験でした。 |