地区 | 公演日 | 開演 | 会場 |
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神奈川 | 12月7日(火) | 18:30 | 関内ホール 大ホール |
静岡 | 12月9日(木) | 18:30 | グランシップ静岡 中ホール・大地 |
群馬 | 12月11日(土) | 18:00 | 高崎芸術劇場 スタジオシアター |
大阪 | 12月13日(月) | 19:00 | サンケイホール ブリーゼ |
愛知 | 12月15日(水) | 19:00 | Zepp Nagoya |
東京 | 12月18日(土) | 18:00 | 東京国際フォーラム ホールC |
12月19日(日) | 15:00 |
矢野さんの高校の先輩。新人バンドSKYEとしてもデビューされましたが、アルバムの中にはリード・ヴォーカルを務めている曲もあるとのこと。このステージでも、一部、バック・コーラスを披露。
矢野さんの最初にして最新のベーシスト。林氏とは13歳からバンドを組んできた仲。そして、彼もまた、新人バンドSKYEのメンバーです。矢野さんが世界有数のレストランと絶賛する小原亭の店主(女将は尾崎亜美さん)としての一面も。
このメンバーでは、最若年。今回のステージでは、エレキギター、アコースティックギター、十二弦ギター、ウクレレ、さらにペダル・スティール・ギターを弾きこなします。今年は、久しぶりに山弦としてのアルバムもリリースされました。
帰国後の隔離生活のため、ツアー初日時点では、まだラーメンを食べに行けていなかったとのこと。厳しい入国規制が続く中のさとがえる、ありがとうございます。
昨年はNHKホールの1回公演だったさとがえる。今年はめでたくツアー形式での開催。マスク必須ではあるが、席の間隔を空けない配置も嬉しい。舞台上、向かって左に置かれたピアノは Steinway。さらにKORGのKRONOSもセット。その隣がベース、続いてドラムス、右端がギターという、このバンドではお馴染みの配置。客入れの音楽は、Robert Plant & Alison Krauss。
新アルバムから1曲、そして 2017年の弾き語りアルバムから1曲で演奏開始。どちらも、歌のパートより、間奏や終盤の、林氏&小原氏コンビがリズムをキープする中、矢野さんと佐橋氏が弾きまくりつつ、アイコンタクトを取ってタイミングを合わせるところにシビれる。ライヴは良いなぁと思う瞬間だ。
MC後、さらに3曲、新アルバムから演奏した後、メンバーで何をやるか散々議論して決まったというカバー曲を披露。まずは、蝉の鳴き声のSEが流れ(夏の暑さを表現する佐橋氏の小芝居付き)、Seals and Croftsの1972年のヒット曲「Summer Breeze」。そして、演奏をつなげた形でザ・スパイダースの1966年のヒット曲「サマー・ガール」(作曲は、かまやつひろし)。そして、波のSEで終わるという趣向。林立夫氏が、コーラスに参加しているのも、見逃せない。
そして、このバンドの十八番とも言える「Paper Doll」。全員が弾き倒す。圧倒的なバンド・サウンドだ。
バンドの3人がはけて、矢野さんのソロ「中央線」。これは、会場毎に変わるのかもしれないな。そして、バンド・メンバーを一人ずつ紹介して舞台に呼び込む。代わりに矢野さんがはけて、バンドの3人で「相合傘」。この曲をインストで演るというのも驚きだが、佐橋氏の歌心を感じるギターの効果もあって聴き応え十分。曲のエンディングに、着替えをした矢野さんが戻ってきて、スタンディング・マイクでワン・フレーズ歌うという構成。カッコ良し。そのまま、スタンディング・マイクで、またまた新しいアレンジの「ラーメンたべたい」。
矢野さんがピアノの前に戻って「春咲小紅」。そして、グッズ紹介のコーナーを挟んで、新アルバムから 4曲が続く。本編ラストは「ひとつだけ」。最後に「~ララララ ライライ~」が入る、私の大好きなパターンなのが嬉しい。
アンコールは、アルバムタイトル曲「音楽はおくりもの」、そして「ごはんができたよ」で全編終了。
今日のPAはヴォーカルが目立たない感じだったのが少し気になったが、とても充実した演奏だった。何より、休憩無しでMCも控え目。演奏曲数がタップリという構成に、このバンドの音をすこしでも沢山届けようという心意気を感じる。ツアー初日からこのクオリティ。流石だ。
会場の高崎芸術劇場は、2019年9月20日に開館した新しい劇場。高崎は、仕事の関係で(コロナ禍前は)頻繁に訪れていた町だが、駅の近くに、こんなに立派なホールが出来ていたとは知らなかった。今回は、中劇場に相当するスタジオシアターでの公演(他に、大劇場と音楽ホールがある)。客席は、最前列が「6列」。自分の座席がチケットの座席番号で予想したよりも、かなり前になる訳で、嬉しいサプライズだ。この会場は、可動式の座席でレイアウトの自由度が高い。舞台の奥行きをある程度確保して、最前列が「6列」になるセッティングだと、キャパ466席ということだ(平土間=完全スタンディングだと、約1,000名のキャパ)。ステージが低いのも特徴だ。ピアノは Steinway。さらにKORGのKRONOSもセット。その隣がベース、続いてドラムス、右端がギターという配置はいつも通り。客入れの音楽は、Robert Plant & Alison Krauss。
初日の関内ホールと構成は変わっていない。新アルバムから1曲、そして 2017年の弾き語りアルバムから1曲で演奏開始。会場の特性から、ライヴハウスっぽい音の響きになるのが、このバンドに良く合っていると思う。
MC後、さらに3曲、新アルバムから演奏した後、メンバーで何をやるか散々議論して決まったというカバー曲を披露。関内では曲名紹介が無かったのだが、今回はちゃんと紹介。蝉の鳴き声のSEが流れ(夏の暑さを表現するメンバーの小芝居は強化)、Seals and Croftsの1972年のヒット曲「Summer Breeze」。そして、演奏をつなげた形でザ・スパイダースの1966年のヒット曲「サマー・ガール」(作曲は、かまやつひろし)。そして、波のSEで終わるという趣向。林立夫氏が、コーラスに参加しているのは、必聴。
そして、このバンドの十八番とも言える「Paper Doll」。今回もまた、ヘビーで圧倒的なバンド・サウンドだ。
バンドの3人がはけて、矢野さんのソロ「中央線」。関内と同じ選曲だが、アレンジをかなり変えてきたと思う。そして、バンド・メンバーを一人ずつ紹介して舞台に呼び込むのだが、最初の小原氏のところで、ライヴならではのハプニング有り。メンバーにしっかりいじられる矢野さん。申し訳ないが、笑わせていただきました。そして、矢野さんがはけて、バンドの3人で「相合傘」。今日もまた、佐橋氏の歌心を感じるギターの効果もあって聴き応え十分。曲の終盤、小原氏&佐橋氏のコーラスに、着替えをした矢野さんが戻ってきて、スタンディング・マイクでワン・フレーズ、ジョインする部分も、カッコ良さが増している。そのまま、スタンディングでの「ラーメンたべたい」。立ったままで演奏する間奏のキーボード・プレイもノリノリだ。
矢野さんがピアノの前に戻って「春咲小紅」。そして、お約束、グッズ紹介のコーナーを挟んで、新アルバムから 4曲が続く。中でも「津軽海峡・冬景色」のピアノ演奏は物凄い熱量だ。あまりに熱すぎて、歌に戻るタイミングが危なくなったが、そのリカバリーまで含めて、素晴らしかった。本編ラストは「ひとつだけ」。最後に「~ララララ ライライ~」が入る、私の大好きなパターンなのは、やはり嬉しい。
アンコールは、アルバムタイトル曲「音楽はおくりもの」、そして「ごはんができたよ」で全編終了。
小さめの会場と低めのステージがもたらす演者との近さ。音響も含め、ライヴハウス感が強いパフォーマンスを堪能。そして今回も、休憩無しでMCも控え目。演奏曲数がタップリという構成に、少しでも沢山、音楽をを届けようという心意気を感じたのである。
東京のさとがえる。今年は、大規模改修工事で休館中のNHKホール(3,601席)の替わりに、東京国際フォーラム ホールC(1,502席)で2日間開催。綺麗で音響の良いホールではあるが、NHKホールじゃ無いと「さとがえる感」が無いのが、ちょっと残念。
舞台上、向かって左に置かれたピアノは C. BECHSTEIN。KORGのKRONOSもセット。その隣がベース、続いてドラムス、右端がギターという、いつもの配置。客入れの音楽は、Robert Plant & Alison Krauss。
セットリストは、これまでと同じ。最初の「愛を告げる小鳥」から、今日の絶好調ぶりが伝わってくる演奏だ。ツアーを重ねる内に、自然発生的に「The Yanoakiko」と呼ばれるようになった4人。素晴らしいまとまりだ。PAのバランスも、ホールの響きも良好。
2曲終えた後の最初のMCで、矢野さんご本人の口から、この4人のバンド名が「The Yanoakiko」である旨、公式発表(?)。そして、さらに3曲、新アルバムから演奏した後、カバー曲「サマー・メドレー」の部。蝉の鳴き声のSEが流れ(夏の暑さを表現するメンバーの小芝居で、佐橋氏が活き活きするのは何故だ)、Seals and Croftsの1972年のヒット曲「Summer Breeze」。そして、演奏をつなげた形でザ・スパイダースの1966年のヒット曲「サマー・ガール」(作曲は、かまやつひろし)。そして、波のSEで終わるという趣向。
そして、このバンドの十八番とも言える「Paper Doll」。今回もまた、渋いバンド・サウンドだ。
バンドの3人がはけて、矢野さんのソロ「中央線」。毎回、アレンジを変えてきていると思うが、今日は、C. BECHSTEINの響きを活かしてきたと感じる。そして、バンド・メンバーを一人ずつ紹介して舞台に呼び込んで、矢野さんは退場。バンドの3人で「相合傘」。強力リズム隊をバックに、佐橋氏の歌心を感じるギターが効果的。曲の終盤、小原氏&佐橋氏のコーラスに、着替えをした矢野さんが戻ってきて、スタンディング・マイクでワン・フレーズ、ジョインする部分がまた、カッコ良し。そのまま、スタンディングでの「ラーメンたべたい」。
矢野さんがピアノの前に戻って「春咲小紅」。そして、お約束、グッズ紹介のコーナー。そろそろ、ツアーも終盤。在庫を抱えることを心配されているのが(無責任な観客で恐縮だが)面白い。そして、新アルバムから 4曲が続く。今回もまた、「津軽海峡・冬景色」の間奏のピアノ演奏が物凄い熱量だ。本編ラストは「ひとつだけ」。最後に「~ララララ ライライ~」が入る、私の大好きなパターンなのは、やはり嬉しい。
アンコールは、アルバムタイトル曲「音楽はおくりもの」、そして「ごはんができたよ」で全編終了。Frank Sinatraの歌声に見送られて規制退場。
バンド「The Yanoakiko」として、しっかり熟成されてきた演奏に、良いホール。全体を通して、とても充実したライヴだった。
大規模改修工事で休館中のNHKホール(3,601席)の替わりに、東京国際フォーラム ホールC(1,502席)での東京公演 2日目にして、ツアー千秋楽。NHKホールじゃ無いと「さとがえる感」が無いのは昨日も感じた通りだが、今日は、前方3列の座席が撤去され、カメラ用のレールが敷かれるなど撮影スタッフのためのスペースになっている。舞台と客席の間隔が広くなっている訳で、一体感を削ぐ行為だと思う。いささか不快である。どこでオンエア、もしくは、DVD/BD化されるのかは不明。
舞台上、向かって左に置かれたピアノは C. BECHSTEIN。KORGのKRONOSもセット。その隣がベース、続いてドラムス、右端がギターという配置は、これまで通り。客入れの音楽、Robert Plant & Alison Kraussも、これまでと同様。
セットリストも、ツアーを通じて同じだったようだ。しかし、最初の「愛を告げる小鳥」から、昨日以上の充実の演奏に驚愕。さすが、千秋楽。気合いが違う。
2曲終えた後の最初のMC。「こんばんは…。あっ、こんにちは!」で始まる(この日は、15時開演)。そして、自分たちは、矢野顕子と3名のバンドではなく、この4人のバンド名が「The Yanoakiko」なのだと語る。ここから、さらに3曲、新アルバムから演奏するのだが、中でも「わたしのバス(Version 2)」が素晴らしい。矢野さんの声に、とても張りがあって力強いのだ。そして、カバー曲「サマー・メドレー」の部。蝉の鳴き声のSEが流れ、Seals and Croftsの1972年のヒット曲「Summer Breeze」。そして、演奏をつなげた形でザ・スパイダースの1966年のヒット曲「サマー・ガール」(作曲は、かまやつひろし)。そして、波のSEで終わるという趣向。「サマー・ガール」では、例によって希少な林立夫氏のコーラス有り。
そして、このバンドの十八番とも言える「Paper Doll」。今日の演奏の充実ぶりが結晶になったような、ヘビーなバンド・サウンド。全員が大熱演である。
バンドの3人がはけて、矢野さんのソロ「中央線」。今日は、昨日以上にC. BECHSTEINをたっぷりと響かせる演奏だと感じる。そして、バンド・メンバーを一人ずつ紹介して舞台に呼び込んで、矢野さんは退場。バンドの3人で「相合傘」。強力リズム隊と佐橋氏のギターの絡み、本日も絶品だ。曲の終盤、小原氏&佐橋氏のコーラスに、着替えをした矢野さんが戻ってきて、スタンディング・マイクでワン・フレーズ、合流する部分もまた、これまで以上にノリノリでカッコ良し。そのまま、スタンディングでの「ラーメンたべたい」。
矢野さんがピアノの前に戻って「春咲小紅」。それにしても、今日の林氏のドラムスの切れは、凄まじい。そして、お約束のグッズ紹介のコーナーを挟んで、新アルバムから 4曲が続く。「遠い星、光の旅。」と「魚肉ソーセージと人」では、ここまでの熱演の反動か、歌詞が怪しくなるところもあったが、「Nothing In Tow」で見事に立て直したという感じだ。
ここで矢野さん、「だんだん、名残惜しくなって来た。もう一回、最初から…」と発言してからの、「津軽海峡・冬景色」。大熱演。演奏後は「もう、思い残すことはございません!」。そして、本編ラストの「ひとつだけ」。最後に「~ララララ ライライ~」が入る、私の大好きなパターンなのは、やはり嬉しい。
アンコールの拍手の中、モニター・スピーカーが舞台中央にセットされる。今までに無いスタッフの動きに、期待が膨らむ。事前にアナウンスはなかったが、ゲストが登場するに違いない。
アンコールに応えて登場した4人。まずは、客席をバックに記念撮影、そして、千秋楽のスペシャル・ゲスト、MISIAさん登場。なんとも贅沢な「音楽はおくりもの」。1番では、アルバム同様の、決して出しゃばっていないのに、存在感あるコーラスを披露するMISIAさん。間奏では見事なスキャットを繰り出し、2番はリードを取る。矢野さんとのハモりもバッチリ。それにしてもMISIAさん、本当に歌が上手いし、その佇まいも美しい。何とも凄いものを見せていただいた。彼女が退場し、その興奮のまま「ごはんができたよ」に突入。そして、全編終了。当然のスタンディング・オベイション。大満足である。
正直、舞台前のカメラが視界に入って、邪魔と思う瞬間も多かったのだが、演奏・歌唱の気合いの入り方を見る限り、今回の収録は、矢野さんのパフォーマンスにプラスに働いていたのだろう。また、収録が入ったときの常として、MCが簡潔だったのも、コンサート全体を引き締めていたと思う(もちろん、グダグダ気味のMCのパターンも好きなのだが)。
今回のさとがえるは、結局、4公演を観ることができた。ツアー形式が復活して、本当に良かったと思う。初日から徐々に熟成を重ねていく(矢野さん曰く「カラスミのように」)バンド・サウンドを追っかける醍醐味を堪能できた。そして、千秋楽では、MISIAさんの圧倒的な存在感を見せつけられるというスペシャルなサプライズ。本当に素晴らしいさとがえるだった。