さとがえる 2010

さとがえるコンサート 2010



button スケジュール

地区公演日開演会場
愛知12月8日(水)18:30 / 21:15名古屋Blune Note
12月9日(木)
大阪12月10日(金)19:00NHK大阪ホール
東京12月12日(日)18:00NHKホール

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button メンバー

Jay Bellerose (drums

今年も、白いシャツとネクタイにベストでビシッと決めての登場。その変幻自在のドラムプレイは、まさにOne & Only。

Marc Ribot(guitar

今年も、ジャケットにTシャツ。椅子に座り背を丸めながら、エッジの効いたサウンドを繰り出す姿、彼もまたOne & Onlyのプレイヤーです。

Jennifer Condos (bass

今年も、黒のジャケットにパンツルック。「House of Desire」など数曲でコーラスも披露されました。矢野さんとアイコンタクトをしながら微笑む姿が印象的。

矢野顕子(Piano & Keyboard

英語の歌と日本語の歌が混じっていたせいか、前半、やや舌が回らないところもありましたが、前日食べたラーメンの事を思い出しながらの「ひとつだけ」のアドリブなど、後半は見事にリカバー。

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button セットリスト

  1. Song for the Sun英語詞
  2. 終りの季節
  3. The Wall英語詞
  4. いい子だね
  5. 変わるし
  6. All The Bones Are White
  7. ソロ - ひとつだけ
  8. with Jay Bellerose - 恩赦(忌野清志郎
  9. with Marc Ribot - Naima(John Coltrane - 日本語詞:矢野顕子
  10. with Marc Ribot - Say It Ain't So
  11. House of Desire (Burnin' Down)
  12. まなべよ(このバンド用に書かれた曲。未録音
  13. Joy(Lucinda Williams
  14. ラーメンたべたい
  15. Whole Lotta Love
アンコール
  1. Centerpiece(Lambert, Hendricks & Ross
  2. ふなまち唄

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button レポート

button12/12、NHKホール

2008年の傑作アルバム「akiko」以来、三年連続となるこのバンドでの演奏。新譜が発売されていないとはいえ、一昨年より遙かにパワーアップした昨年の記憶があり、果たして今年はどうなるか、期待と不安の入り交じる開演前。

Marcのギターサウンドで、いよいよスタート。昨年までより、一層、アヴァンギャルドな演奏という印象だ。ただ、矢野さんの舌が回っていないような感じがするのが気がかりである。英語曲と日本語曲が入り交じった構成だからだろうか?

それでも、バンジョーの音色が効果的な「終りの季節」、元々このバンドの曲だったと錯覚しそうな「All The Bones Are White」など、好演奏が続く。今、改めてセットリストを書いていて気がついたが、かなり、一昨年・昨年と違う曲に取り組んでいる。

曲予想が企画されていたソロコーナーでは、ある意味、意表を突く「ひとつだけ」。確かに、このバンドでは演ったことが無い曲だ。続いて、Jayとの共演による「恩赦」。Jayはこの曲の譜面も知らないが、リハーサル中に、何気なく横で音を合わせていたのがあまりに良かったので、ステージで一緒に演ることにしたそうだ。続くMarcとの共演あたりでは、矢野さんの喉の調子もすっかり良くなってきたように思う。

そして、再びメンバーが揃ってからの演奏が凄かった。Jenniferのコーラスをフィーチャーした「House of Desire」。昨年の初披露からさらに進化した「まなべよ」。後半の激しいプレイの応酬がとんでもないことになっているLucinda "やさぐれ" Williamsの「Joy」。前日、JayとJenniferは矢野さんと一緒に、せたが屋のラーメンを食べ(Marcは、以前からラーメン通らしい)、その美味しさを知ったため、いつも以上の思い入れを込めての演奏だったらしい「ラーメンたべたい」。どれも圧巻の演奏、特に、普通にスティックを持っている時の方が少ないJayのドラムが大変なことになっていて、見応え・聴き応え十二分。どの曲も、演奏後の大拍手が中々鳴り止まない盛り上がりだ。

アンコールでは、Jennifer、Marcとのコーラスを聴かせ、最後はこのバンドの定番となった(今年は、青森県民の悲願、新幹線開業の記念でもある)「ラッセーラ!」で締め。三年目となり、一体感が一層強くなった上に、新しい試みにも挑戦し続けていて、そろそろこのメンバーでの新譜が聴きたくなってきた。もし実現したら「Akiko」以上にアグレッシブな傑作になるだろうと期待してしまう、そんなライヴだった。


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