デビュー40周年記念イベント、今回は、J-WAVE主催の特別編。ゲストはYUKIさん。
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メンバー |
2016年12月2日(金):Zepp DiverCity Tokyo |
JUDY AND MARYのヴォーカリストとしてメジャー・デビューしたのが1993年。ソロデビューからは、間もなく15周年。特徴的な声と歌唱力で、女性ポップシンガーの一線を走り続けています。派手派手のふわふわの超カラフルなステージ衣装で登場。
* は、YUKIと共演
会場は、お台場の「ダイバーシティ東京」内にある、最大収容人員 2,473人(スタンディング時)の大型ライヴハウス。今日は、一階、二階とも前方を椅子席、後方をスタンディングにするレイアウト。私の席は1Fの椅子席。右端近く、矢野さんは遠い。
まずは、矢野さんのソロからスタート。一曲目が終わったところで、ステージ上に吹く風が気になる矢野さん。ピアノの上に置いた歌詞カードが飛んでしまう。で、即興の歌で、空調への不満を伝える。ご本人は大変だっただろうが、面白い。それにしても、ここの音響は酷い。ピアノもヴォーカルも、思いっきりオン・マイクで拾ったような、硬質で耳障りな音質なのだ。オール・スタンディングで盛り上がるライヴハウス仕様のチューニングなのだろうか?今日のライヴの中で、この点だけは、最後まで気になってしまった。
あまり矢野さんのことを知らずに来たYUKIさんファンも多いと思われるのだが、そんなことはお構いなしの渋い選曲が続き、YUKIさんの曲をカバーした後、思いっきり派手な衣装でゲストのYUKIさん登場。
まずは、一番を津軽弁(矢野さんが育ったところ)、二番を函館弁(YUKIさんの出身地)で歌う「リンゴの唄」。そして、矢野さんバージョンでの「丘を越えて」。YUKIさんは、先にこのバージョンで覚えてしまったので、後に、オリジナルを聴いたときに驚いたそうだ(矢野ファン"あるある"ネタの一つだろう)。
続く「SUPER FOLK SONG」も、見事に歌いこなすYUKIさん。本当に矢野さんの音楽が好きで、昔から聴き込んできたこと、そして歌い込んできたことが伝わってくる。私は、彼女をライヴでしっかり見るのは初めてだったが、一気に好感度が上がりました。そして、是非、歌いたいとリクエストしたというのが、「音楽堂」収録の「おかあさん」。これは、もはや、マニアの領域だろう。YUKIさんの声質に合っていて、素敵な歌唱だ。
ここで、ステージにドラム・セットが登場。この日のために、矢野さんが歌詞を書き、YUKIさんが曲を付けたという「バナナが好き」を、矢野さんのピアノとYUKIさんのドラムで披露。楽しい曲だ。ご本人達も、気に入った曲のようで、「Eテレに採用してくれないかしら?」、「嵐に歌って欲しい」などと、大盛り上がり。
矢野さんがピアノ伴奏に徹した「tonight」、そして、「はじめてのやのあきこ」にも収録されている「ごはんができたよ」で本編終了。
アンコールは、YUKIさんの代表曲の一つ「JOY」。演奏の最後には、感極まった表情のYUKIさん。素晴らしい共演だった。
お二人の声の相性の良さが心地よく、YUKIさんの歌唱力に聞き惚れ、矢野さんのピアノ伴奏者としての魅力も堪能でき、マニアックな選曲が楽しく、そして、お二人のトークも面白く、とても充実したジャンボリーだった。何よりも、YUKIさんが、矢野さんのことを本当に好きだという事が伝わってきて、大型のライヴハウスが、とても親密な空間に感じられたのが心に残る。また、共演の機会があることを切に望む。