IN/OUT (2018.5.6)

大型連休、特に大きなイベントは無かったものの、のんびりと過ごし、「(何事も)始まれば、終わる」という至言を思い出す連休最終日です。


in最近のIN

"Bahubali"@塚口サンサン劇場18.5.2

あの魂の名作、「Bahubali: The Beginning / バーフバリ 伝説誕生」と「Baahubali 2: The Conclusion / バーフバリ 王の凱旋」を、阪急神戸線塚口駅至近、塚口サンサン劇場で観てきた。これで、1は二回目、2は四回目の鑑賞となる。

この塚口サンサン劇場、"Bahubali"をロングラン上映しているだけでなく、2013年に「Om Shanti Om / 恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム」の上映時に「マサラ上映」を取り入れて以来、マサラ上映大好き劇場として、インド映画好きには著名な映画館。関西に行った際には、是非、訪れてみたかったのだ。この大型連休中にも、「バーフバリ 伝説誕生&王の凱旋 連続マサラ上映」の企画があるのだが、日程が合わず、通常スタイルでの鑑賞。

事前にオンラインでチケットを取ったのだが、スクリーンが4つあり、インターネット予約&QRコード発券対応ということで、それなりに立派なシネコンかと思っていたのだが、実際には、ロビーは狭く、気の利いた売店もない、まさに古き良き映画館という佇まいだ。また、今回の上映は「重低音ウーハー上映」ということで、スピーカーを追加しているそうなのだが、立川シネマシティの「極上爆音上映」やチネチッタ川崎の「LIVEサウンド上映」と比べると、単に低音を持ち上げただけという感じで物足りない。しかし、いかにも映画好きのスタッフが集結しているという雰囲気が楽しく、心地よい映画館だ(そういう意味では、立川シネマシティもチネチッタ川崎も、シネコンの社員とは違う、映画好きのスタッフが運営しているという感じに溢れているな)。

ということで、何度観ても興奮する"Bahubali"を堪能したのだが、映画終了後、嬉しい知らせが!「Baahubali 2: The Conclusion / バーフバリ 王の凱旋」の日本公開版の大問題点、ミュージカルシーンを20分もカットし、さらに、エンドクレジットもバッサリ切るという(ハリウッド映画でこれをやったら権利問題で騒ぎになるだろう)蛮行が施されていたことに怒っていたのは私だけではなかったようだ。6月1日から、「バーフバリ 王の凱旋 完全版【オリジナル・テルグ語版】」が公開されるということだ。堂々 167分の完全版、今から楽しみである。


EDMAR CASTANEDA@ブルーノート東京18.5.3

ジャズ・ハープ奏者 Edmar Castanedaの公演を観に、ブルーノート東京に行ってきた。昨年、上原ひろみとの共演で衝撃を受けたジャズ・ハープ。今回は、Edmar自身のユニットでの公演である。

イスラエル出身のサックス奏者 Shlomi Cohenと、Edmarと同じくコロンビア出身のドラマー Rodrigo Villalonを加えたトリオ編成。Edmarが演奏するジャズ・ハープが、メロディーを奏でるだけでなく、ベースの役割もパーカッションの役割も出来るところに、エモーショナルなサックスとタイトなドラムスが加わり、スリリングで熱い演奏だ。さすがに、ジャズ・ハープの演奏も見慣れてきたが、それでも、普通の竪琴とは全く違う、超絶技巧から繰り出される様々な音色には感嘆。

面白かったのは、日本への感謝を述べるEdmarが、日本の良さの一つに「ラーメン」を挙げていたこと。昨年のツアーでひろみ嬢にすっかり洗脳されたようだ。また、ソロで"Jesus de Nazareth"を演奏したときのMCに、カソリックへの信仰が溢れていたのが印象的だ。

アンコールでは、Rodrigo Villalonのトライアングル・ソロという珍しい技巧や、Edmarもパーカッションの妙技を見せるなど、楽しい雰囲気でサンバのリズム。上原ひろみとの共演での丁々発止とは一味違った、トリオの親密感で楽しませてくれるライヴだった。


「蓮沼執太: ~ ing」@資生堂ギャラリー18.5.5

資生堂ギャラリー資生堂ギャラリーで開催中の蓮沼執太の個展を観てきた。これを目当てで出かけていた訳では無いのだが、映画の上映開始までの時間潰しに銀座散策をしていて、蓮沼執太の名前が目に止まった。矢野顕子 → Yanokami → U-zhaan → 蓮沼執太 という分かる人には分かる連想である。蓮沼執太の事をちゃんと知っていたのではないが、U-zhaanとコラボレーションしていることで名前は覚えていたのだ。

彼は、環境音などを用いた作曲活動をメインとしながら、様々なアート作品を発表しているということだが、今回は、資生堂ギャラリーの小さな空間に、7点ほどの作品を展示。ただ、観念的過ぎて、あまりピンと来ない。木の後ろにスピーカーを置いてある作品に対して「流れる音楽が木の葉を揺らすことで音楽を可視化する」と言われても、正直、私には良く分からない。

資生堂ギャラリーただ、メインとなっている「Thing~Being」は、単純に面白かった。ミラーシートで四方を覆われた空間の床に、金属片が散りばめられている。この金属は、楽器の製造過程で出た金属材(株式会社ヤマハミュージックマニュファクチャリングが協力している)。観客は、この金属片の上を歩くことができるのだが、それによって足下で音が鳴る。自分だけでは無く、他の鑑賞者が立てる音も空間内に響いていて、たまたま居合わせた人達で一つの作品を共同で作り上げているような感覚を得られる。ここでは、作者が言う「人の存在が音化する」というのも納得だった。



結局、"Dangal"も再見しに行って、インド映画色の濃い一週間となりました。