IN/OUT (2018.5.13) |
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週末は、久しぶりの福岡。夜、食事に行った店に置いてあった、福岡県内の酒蔵が集まったイベント「& SAKE FUKUOKA」のチラシに書かれていたコピー「記憶に残るか。記憶がなくなるか。」に苦笑する今日この頃です。 最近のINCIRCLE '18 @福岡 海の中道海浜公園 (18.5.12)福岡市、海の中道海浜公園で開催されたイベントへ行ってきた。 金曜日、そそくさと仕事を切り上げ、羽田から福岡へ飛び、前泊。そして、翌朝、海の中道海浜公園へ。海岸沿いの大規模公園で水族館もある、ということだと葛西臨海公園のようだが、こちらの方がより大規模で、より綺麗に整備されているという印象だ。好天に恵まれたこの日、幼稚園の遠足など団体も多数。ただ、規模が大きいため、公園の入り口からイベント会場まで、15分ほど歩くことになる。 到着したのは、11時前。まだ、この時刻だと、メインステージ前の人も少ない。まずは、サブステージの方で、4人組のガールズバンド「CHAI」のNEOかわいいパフォーマンスから観覧開始。このイベントは、土日の二日間、それぞれメインアクトが「相対性理論」・「Cornelius」で、その他の出演者も同じような匂いがする(私にとっては)良い意味で偏ったラインナップ。メインとサブ、二つのステージが、近すぎず遠すぎずの適度の距離感に設置され、その中間に屋根付きのベンチエリアと飲食店の屋台が並ぶという、とても親切なエリア構成になっているのも有り難い。出演者の顔ぶれや場所柄もあってか、小さな子供を連れた家族連れも多く、5月の気持ちよい青空の下、のんびりかつハッピーな雰囲気が溢れている、和み系フェスだ。私は初めての参戦だが、好印象である。 土曜日の出演者は、お目当ての矢野顕子以外は、知らない人の方が多かったのだが、印象に残ったのは、フォークロック調の「never young beach」と、これまでずっと二人組と信じていたのに、実際は女性一人のアーティストだった「DJみそしるとMCごはん」あたりか。never young beachは、ヴォーカルの声質がちょっと高橋幸宏に似ていると思ったり、DJみそしるとMCごはんは、最後の曲でMacから音が出なくなり(彼女は、自分で打ち込んだトラックをバックに、ラップするスタイル)、急遽、会場と一体となったアカペラで乗り切る姿にホッコリしたり。あと、「cero」のヴォーカリストがフルートも演奏するのを見て、つい「ブルーコメッツ」を思い出したりしつつ、ノンビリムードで両ステージを行ったり来たり。 そして、メインステージでの「ペトロールズ」の演奏終了後、すかさず最前列の場所取り。一時間後の矢野顕子に備える。ピアノの斜め後方の手元が見える角度の好位置を確保し、YAMAHAのグランド・ピアノが運び込まれ、入念な調律が施される様を見物。そして、17時30分、いよいよ矢野顕子登場。春のイベントだけに「春咲小紅」からスタート。最近、CMで使われている「横顔」、会場に集まっている日本のロック好きにも受けそうなフジファブリックのカバー「Bye Bye」など、コアな矢野ファン以外にも受け入れられそうな鉄板曲を、野外イベントらしい力強さ重視のピアノ・プレイで聴かせる。全9曲、どれも熱演の素晴らしいステージだった。大満足である。 なお、二日目、日曜は朝から雨。軟弱な私は、早々と参戦を諦めてしまった。元々、帰りのフライトの都合で、細野晴臣やCorneliusのステージは見られないと決まっていたし。しかし、出演が急遽キャンセルになったEgo-Wrappinの代わりに、TOWA TEIがメインステージでDJプレイをしているというツイートが流れてきたのを見て、やはり勿体無かったかと、後悔も… 携帯音楽プレイヤーやスマホの普及、さらに、JALもANAも機内のWi-Fiサービスが充実してきて、飛行機内で昔ながらのオーディオ・チャンネルを利用する人はすっかり減っているようです。しかし、私はいまだに愛聴。特に、1970年代・80年代のヒット曲中心のチャンネル(JALにもANAにも、同様ののチャンネルがある)を楽しみに聴いてしまいます。今回、福岡からの帰りの飛行機は、羽田近くが悪天候で、かなり激しく揺れました。瞬間的にガクッと降下したときには、「人生で最後に耳にしていたのが、おニャン子クラブの『セーラー服を脱がせないで』というのは嫌だな」という思いが頭をよぎったり… |