IN/OUT (2016.8.14)

オリンピックが始まりました。始めるまでは、治安だ、ジカ熱だ、準備の遅れだと、競技以外の所で騒がれてたし、私自身もあまり興味なかったのですが、始まってしまえば、やはり競技で盛り上がりますね。


in最近のIN

"X-Men: Apocalypse"16.8.11

X-Menシリーズの最新作を観てきた。2000年公開の"X-Men"、2003年の"X2"、2006年の"X-Men: The Last Stand"の三部作。続いて、その前日譚にあたるのが、2011年の"X: First Class"、2014年の"X-Men: Days of Future Past"、そして、今作"X-Men: Apocalypse"が、新三部作。それに加え、スピンオフとして、2009年の"X-Men Origins: Wolverine"、2013年の"The Wolverine"があり、さらに、変化球のスピンオフ"Deadpool"もある。時系列が複雑になり、しかも、一作毎の間が空くため、どうにも観ている側が混乱する大河シリーズになっている("Deadpool"の中でも、その複雑さが揶揄されていたが…)。

舞台は1980年代。主人公達が、映画館で"Star Wars: Episode VI - Return of the Jedi"を観る描写がでてくるので、1983年だろうか(「三部作の第三部は、いつも一番つまらない」という自虐的台詞有り)。エジプトで長い眠りから目覚めた世界最初のミュータント En Sabah Nur = Apocalypseが、堕落した現代の人類をリセットしようとする。立ち向かうのは、Charles Xavier率いるミュータント達。ストーリーはいつもながらで驚きは無いが、物語の最後には、X-menの主要メンバーが揃い、最初の三部作につながるという、巧みな作りになっている。あのミュータントの若いときの姿はこうだったんだ! というのがお楽しみ。

ただし、Marvelの作品群の中でも、X-Menのメンバーが持つ特殊能力は、その非現実さが際立っていると思う。結果、この作品でも、最後の一大バトルシーンは、派手な割に何が起こっているんだか良く分からない。また、宿敵、Magnetoが、根は良い奴というのも、ちょっと手垢がついた展開だ。

そういった粗も目立つが、全体としては意外に手堅くまとまった映画だと思う(TVや映画館で流れていた予告編は、ミスリードし過ぎだろう)。そして、最大の収穫は、Professor Charles Xavier(この映画では髪の毛ふっさふさのJames McAvoyが演じ、その後の姿は、つるっつるのPatrick Stewartが演じることになる)の髪型の謎が解明されることだ。そういうことで、ああなったのね!



地球の真裏ではありますが、どの時間帯に競技が行われていても、会社員的には全て観る訳に行かないことを考えると、朝、ある程度ライヴ観戦できるこの時差での放送、それほど悪くないという気がします。