IN/OUT (2003.12.28)

シンボーズ・オフィスへようこそ!」を読んで、すっかり、連載当時に思いを馳せる今日この頃。若かったよなぁ、あの頃…。気が付けば、当時のレギュラー陣よりも年上になり、東南アジアのカラオケ・ラウンジで「北酒場」を聞いている。思えば遠くへ来たもんだ。


in最近のIN

The Lord of the Rings: The Return of the King (03.12.25)

「指輪物語」の完結編を観てきた。

一言、大満足。前の二作でもそうだったが、「中つ国」の映像化が、実に見事だ。どこまでがロケで、どれがセットで、どこがCGなのか、とにかく、リアル。風景も人物も自然も歴史も、全てを含んだ世界が一つ、完璧かつ壮大な規模で構築されている。戦闘シーンの迫力もすごい。特に、この完結編では、前二作以上の圧倒的なスケールだ。思わず、「人海戦術」という言葉が頭をよぎる。ドラマ部の作りもしっかり。

かなり長時間の上映で、最後の方で席を立つ人がちらほらいたのだが、この作品しか見ていない人には、あのラストは冗長に感じられたのかもしれない。しかし、原作を読んでいる人はもちろん、映画化三部作を最初から見ている人にも納得のいく、きちんとした幕引きだと思う。あの長大な原作から、キーとなるシーンを残しつつ、端折るところはすっぱり端折った脚本が、本当に巧みだし、原作の精神を大事にした良心的なものだと思う。Peter Jackson監督、良い仕事したよなぁと、つくづく感心させられた。


久しぶりに洋服屋で考える (03.12.27)

当地で暮らすことの大きなメリットに、服飾費がかからない、ということがある。年中、夏だし、ここ一番のお洒落をする必要性も機会も無い。仕事上では、上着の必要が無いので、スーツの新規購入を全くしていないし、オフタイムに着るのは、もっぱら観光地でお土産代わりに買ってきたTシャツばかりだ。その分、旅行などに使える資金が増えている。

しかし、以前、シンガポールに来たことのある友人から、「Four Seasons Hotelのショッピング・アーケードに、シンガポールとは思えない品揃えのセレクト・ショップがある」という話を聞き、行ってみた。

で、驚いた。コム・デ・ギャルソンやY'sといった、この5年間、当地には無いと思っていたブランドが並んでいる。それも、各ブランド個別のショップではないセレクト・ショップなので、同じ棚に複数のブランドの品が並んでいる。… 楽しい。

さすが、コム・デ・ギャルソン(含む、シャツやオム・プリュス)の服は綺麗で楽しいなぁ、と眺めつつも、シャツ一着で、現在の一年分の服飾費に相当する。こういうものに手を出してしまうと、生活パターンを変えなければ…、と、棚の前でしばし沈思黙考。結局、何も買わずに出てきたが、目の保養にはなった。



波乱の2003年も終了。特に印象に残ったINをピックアップしておこうかな。

コンサート関連では、"YES 35th Anniversary World Tour Singapore"。ベテラン・ロック・グループだと、今年はRolling Stonesも来たけど、私としては断然こっち。予想以上に良いステージに感涙。また、コンサートというより販促イベントだったけど渡部香津美の超絶技巧を超至近距離で堪能できたのも良かった。ダンス公演、"Le Festin d'Immortalité"も印象深い。

映画なら、真っ当な超大作"The Lord of the Rings: Return of the King"と、暴走気味の大作"Kill Bill: Vol. 1"。どちらも、監督が撮りたかったものを全てスクリーンにぶつけたという感じが好ましい。あと、"The Quiet American"が、地味だけど、印象に残った。

CDでは、David Bowieの「Reality」。どうよ、このかっこよさ。文句無し。日本物なら、オリジナル・ラヴの「踊る太陽」かな。

新刊書にはあまりヒットは無いかな。旧作ばかりだけど、ジョン・アーヴィングの「ホテル・ニューハンプシャー」に号泣し、P. D. ジェイムズの「罪なき血」に唸り、早川文庫のカート・ヴォネガット全作品を読了。

その他、行った場所、食べたものなどにも印象深いものが多々あるが、印象深さにも色々あるので割愛。

個人的流行語は、「失敗失敗」(← 矢野顕子「ピヤノアキコ。」収録のライヴ・トラックから

ということで、来週はもう2004年っすね。