IN/OUT (2003.1.12)

先日の社員旅行では、iPodの有難味を存分に味わいました。Windows版付属のソフト、Musicmatchの使いにくさも、CDからのリッピングとMP3へのエンコードに別のフリーソフトを使うようにしたことで、かなり解消。MP3ファイル作成時間がかかるようになりましたが、おしなべて、操作性も音質も向上したと思います。メーカー謹製の美しい世界だけでたいていの事ができる(らしい)Macとの環境の違いが歴然、という印象です。


in最近のIN

"Silent Guitar Seminar in Asia" (03.01.10)

ヤマハ、サイレント・ギターの拡販イベントのため、渡辺香津美氏が来星するという情報を聞きつけ、会場のLe Meridien Hotelへ行ってみた。

しかし、どうも様子がおかしい。建物全体が静まりかえっていて、一・二階のショッピング・モールの全ての店が閉まっている。まさか、いきなりの経営破綻か? と混乱しつつ、それでも中に足を踏み入れてみたが、明かりも全て消えていて、なにやら廃墟のような感じだ。そこへ、懐中電灯を持ったおじさんが現れ、「ヤマハのイベントは、場所が変更になった。ホテルの前からシャトルバスが出るので、それに乗るように」との指示。後で分かったのだが、この日、午後三時頃、ビル全体が停電になってしまったらしい。現在、改装工事をしているようなので、その影響だろうか? それで、急遽、別の会場をセッティングしたとのことで、関係者の努力には頭が下がる。(それにしても、ホテルの宿泊客はどうしたのだろう?

とにもかくにも、新会場、Copthorne Kings Hotelへ。案内係について、ずんずんエスカレーターをあがり、Ballroomへ。300人以上は入りそうな大きな会場だが、どうも様子がおかしい。子供の姿が目立ち、日本のアニメの楽譜集が売られている…。どうやら、同じくヤマハ主催のエレクトーンの販促イベント"Max Takano & Yasuya Tomioka Live in Concert"の会場に紛れ込んでしまったらしい。とんでも無い勘違いをしたのかと激しく動揺しつつ聞いてみると、サイレント・ギターのイベントは、一階下の会議室で行われるとのことだった。

紆余曲折の末辿り着いた会場は、50席ほどの小さな部屋。いかにもギター好きの若者が多い中、ネクタイ姿の私は目立つようで、スタッフが寄ってくる。周りでは、皆、デモ用のギターを試し弾きしている中、ギターを弾けないのに来てしまって申し訳ないような気に…。香津美目当てで来たのだと説明すると、今度は、日本人スタッフに紹介してくれた。今日はサイン会とかは予定していないのだが、後でこっそり呼んであげる、と言っていただいた。こんなこともあろうかと、KYLYNのCDを持ってきておいて良かった(ミーハー

最前列中央の席を確保し、やがてMC登場。
「Mr. Watanabeはアジアでは知られていないが、実は日本では有名なギタリストなのだ」
という紹介…。確かに、会場に来ているシンガポール人は、どうも香津美氏のことを知らないような雰囲気だ。うーん、私の中では、世界でも有数のギタリストなのだが…。その香津美氏を、6日間で5ヶ国というハード・スケジュールで宣伝活動にこき使うとは、ヤマハ、恐るべし。というか、このような状況下で、50人たらずの聴衆の前で演奏するのは、非常に過酷なお仕事だと思われる。

そんな中、にこやかに香津美氏登場。まずは、ナイロン弦のサイレント・ギターで、Beatlesナンバーやボサノヴァなど3曲。Q&Aセッションを挟んで、スチール弦で3曲。もう一度Q&Aセッションを挟んで、さらに3曲。さすが、香津美氏。手抜き無しの超絶演奏である。目的が、商品の紹介であるためだろうか、サイレント・ギターの可能性を見せつけるべく、分かり易い選曲でありながら、いつもより余計にテクニック盛り込んでますぅ という感じのすさまじいプレイの連続。それが目の前3mで繰り広げられる至福。もう、腰が抜けて、終了後もしばらく立ち上がれなかったっすよ、まじで。

最初は、Kazumi, who? という感じだった聴衆も、一曲終わる毎の拍手がどんどん大きくなり、最後、Chick Coreaの「Spain」を演奏し終わった時には、皆、すっかり虜になっていたようだ。ふふふ。そのため、自然にサインを求める列ができ、結局、こっそり呼んでもらわなくてもサインをゲット。

因みに、Q&Aセッションでは、聴衆からの英語の質問に(この段階は通訳無し)香津美氏が日本語で答え、それを通訳が英語にするという形式を取ったのだが、この通訳、いささか怪しい。音楽用語もほとんど知らないようで、香津美氏の回答を自分なりに大胆に解釈した言葉に直してしまう。大人の香津美氏は、にこにこしたままだが、さすがにまずいと思ったときは、直接英語で答えたりもしていた。あの通訳の「超訳」しか分からないシンガポール人には、ちょっと物足りないQ&Aだったかもしれない。そんな中、「演奏会の前、ウォーミング・アップはどういうことをするのか?」との質問に、いとも簡単に「最低 2〜3時間は練習します」と、基礎ルーチンを実演し始める香津美氏。ほんとに真面目でギター大好きなのだなぁと感心。

それにしても、あの演奏を無料で堪能できたとは、ヤマハに大感謝である。香津美氏は大変だっただろうが…



一方、もう一つの新入手アイテム、iPAQの方は、旧世代機からの向上点がいまいちで、逆に仕様変更になっているところが何かと気になり、やや期待外れ。iMacのヒット後に、"i"なんとかってネーミングをしてしまう志の低さが、ここにきて出てきたのか?

因みに、Appleが"Think Different"を掲げていた頃、キヤノンのプリンタ広告に付けられたコピー"Ink Different"も、かなり情けないと感じた記憶が…