2017年3月8日発売
UCCO-8011 SHM-CD+DVD (初回限定盤) / UCCO-1171 SHM-CD (通常盤)
Produced by Akiko Yano & Hiromi
上原さんが大好きな矢野さんの作品で公開録音はスタート。世界中を飛び回ってライヴ活動を続ける上原さんにピッタリです。因みに、矢野さんのオリジナルが発表されたのは、上原さんが生まれた年。
二曲目は、わらべうたにジャズの名曲を合体させるという、この二人ならではの作品。「FOOTPRINTS」は、The Jazz Messengers、Miles Davis Quintet、Weather Reportなどで活躍してきたアメリカのサックス奏者 Wayne Shorterの作品。
続いても合体曲。「AIN'T NO SUNSHINE(邦題は「消えゆく太陽」)」は、アメリカのシンガーソングライター Bill Withersのデビュー曲。彼の作品は、お二人の前作「Get Together」でも取り上げていますね。それに合体するのは、美空ひばりさん(上原さんに言わせると、ひばりちゃん)が、グループサウンズ全盛期の1967年に、ジャッキー吉川とブルーコメッツとともに歌った作品。
矢野さんのオリジナルでは、AZUMA HITOMIさんによるトラックのカッコ良さが印象的な作品でしたが、その打ち込みサウンドを、マシンに全く引けを取らないスピードと正確さで自分のモノにしている上原さんの演奏技量に改めて驚愕。それに呼応するように矢野さんの歌唱も熱い。
上原ひろみ ザ・トリオ・プロジェクトのアルバム「ALIVE」収録曲に、矢野さんが歌詞を付けました。曲調に合った詞と、ドラマチックな展開で聴かせます。
このアルバム、三曲目の合体曲は、東京とニューヨーク、二つのホームタウンを繋いだもの。「東京ブギウギ」は、1947年に笠置シヅ子さんの歌で大ヒットした歌謡曲。「NEW YORK, NEW YORK」は、1977年のMartin Scorsese監督の同名映画の中で、Liza Minnelliが歌い、さらに翌年にはFrank Sinatraがカバーして大ヒットしました。その二曲を、底抜けに楽しいアレンジで演奏。二つの曲がつながった瞬間の高揚感がたまりません。
この曲は、前作「Get Together」で素晴らしいアレンジでの演奏を繰り広げていたので、元々は、今回のアルバムに取り上げるつもりは無かったそうです。しかし、上原さんが「凄いアレンジを思いついちゃった」ため、急遽、矢野さんにメールしたとのこと。新ラーメンは疾走感と爽快感に溢れた、確かに凄いアレンジです。そして、是が非でもラーメンを食べたいという思いも強まっているようです。