「飛ばしていくよツアー2014」のサポートメンバー二人を従えて、久々にサマソニに登場。
今回も、帽子を飛ばしながら、必死の形相での演奏。
今回も、クールにベースを弾きまくっていました。
野外フェスでの演奏。いつも以上に飛ばしていました。
夕方に降った激しいにわか雨(ちょうど、MARINE STAGEで、Superflyが演奏していた頃)が上がり、涼しくなった会場。場所は、屋外のGARDEN STAGE。キャンプ・エリアの隣の草地。なお、このエリアのトイレは仮設のもので、夜遅い時間だと、かなり汚くなっている。来年行かれる方は、要注意。
早めに行って待っていると、神谷さんと千葉さんが実際に楽器を弾きながらのサウンド・チェック。こういうのが観られるのも、野外イベントの醍醐味か。例によって、矢野さん(YAMAHAのエレピを使用)が舞台に向かって左、ベースが中央、ドラムスが右の布陣である。川を挟んだ位置に在るMARINE STAGEでの演奏(この日のトリは、Arctic Monkeys)が終わり、恒例の花火が上がった後の、9時に、いよいよ矢野さん登場。矢野さんの部分のサウンド・チェックを気にするスタッフに余裕の態度で接し、会場に向かって「涼しくなって良かったね」と声をかけて、演奏開始。
冒頭から、神谷さんの「顔芸」とも言えるような形相での白熱の演奏。同じ曲を「ブルーノート・トリオ」が演ると、メンバーの器用さが際立ち、自分たちの曲に消化(昇華と表記すべきか?)しているなあと感心するわけだが、このトリオだと、とにかく力強さが前面に出てくる。野外フェスには、ぴったりだ。矢野さんのピアノも、それを意識してか、フェス仕様。細かいニュアンスよりもパワーを全開にしたようなプレイだ。特に「YES-YES-YES」の白熱の演奏で、会場のテンションが一気に高まったと思う。続く「電話線」は、ベースとドラムが退場し、sasakure.UKさんのトラックも使わず、ピアノの弾き語り。歌詞は飛び気味だったが、力のこもった演奏だ。
夜9時開始なので、既に物販コーナーは終わっていると思うのだが、演奏の合間に、きっちり、手縫いTシャツの宣伝をする矢野さん。サマソニ会場では「直射日光で溶ける」という理由で販売ができなかったはずの「鼻のど甜茶飴」についても、熱心に語る。森下仁丹株式会社が、販売中止という愚挙を二度と起こさないためにも、皆にも買って欲しいという気持ちの表れということだが、この辺の自由さが、さすがベテラン。
バンド・メンバーが戻り「リラックマのわたし」。会場にコーラスを促したりして、本当に楽しそう。フェスティバルを矢野さん自身が満喫しているという感じ。終盤三曲は鉄板の盛り上がり。
曲数は少なく、アンコールも無し(盛大な拍手は起こったのだが、スタッフが間髪を入れず、速攻で機材撤収を始めてしまった。まあ、仕方ない)だったが、今年の一連の「飛ばしていくよ」のライヴの中でも、「熱さ」に関しては、今日の演奏がピカイチだったと思う。
なお、今回は、かなりステージに近いところで観ることが出来たおかげで、顔芸の神谷さん以上に、ノリノリのスタッフを発見。舞台の脇でコンピューターやミックス卓を操作しているオペレーターの男性が、実に、良い感じでノリノリになっていて、何故かこちらも嬉しくなってしまった。