地区 | 公演日 | 開演 | 会場 |
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広島 | 12月12日(月) | 19:30 | 広島CLUB QUATTRO |
愛知 | 12月14日(水) | 19:00 | アートピアホール |
大阪 | 12月16日(金) | 19:00 | サンケイホール・ブリーゼ |
東京 | 12月18日(日) | 18:00 | NHKホール |
宮城 | 12月20日(火) | 19:00 | 電力ホール |
名盤「泰安洋行」発売から40年。今年開催された中華街でのライヴがBlu-ry & DVD化され、間もなく発売。
エジプトの神官がストラトを弾くという意匠のブックカバーを物販コーナーで販売。過去の5アルバムのリマスター再発も予定されているそうです。
昨年同様、物販関連の告知無し。ストイックにリズムを支えます。
今年のパフパフは、昨年に引き続き江口寿史氏のイラスト。ツアー・パンフは無く、代わりに「やのぴあ」が物販コーナーには並んでいました。
* は、岸田繁氏が参加
40周年記念イヤーのさとがえるは、三年連続のTIN PANとの共演。しかし、代表曲2曲を弾き語りで披露するという意表を突くスタート。冒頭で、この2曲を持ってくるか! というサプライズだ。
ここで、バンド登場。「丘を越えて」の演奏で、一気にTIN PANの世界へ。やはり、独特のグルーブが素晴らしい。そのまま、はっぴいえんどのナンバー、そして、鈴木茂氏の「LAGOON」収録曲、細野氏の「泰安洋行」収録曲へと続いて行く。さらには、9月に開催された「矢野顕子 ふたりでジャンボリー 糸井が書いて矢野が歌う1101曲(の予定)」で披露された、糸井重里作詞・矢野顕子作曲の新曲「野球が好きだ」。休憩前のラストは、鈴木茂氏の「バンドワゴン」収録曲
20分の休憩後、まずは、矢野さんがスタンディング・マイクで「Rich Woman」、さらにマリンバを演奏しながらの「Havana Moon」。
東京公演のみのゲスト、くるりの岸田氏が、ここで登場。緊張していると言いながら、矢野さんとの共作曲を二人で演奏。さらにTIN PANのメンバーも揃って、くるりのナンバーを2曲。岸田氏、本当に嬉しかったんじゃないかなぁ。
岸田氏退場後、「ほうろう」を素晴らしい演奏で披露したのだが、ここは、矢野さんが曲順を間違えていたらしい。そんなハプニングがあったことは、演奏後に矢野さんが口にするまでは、会場、気づかず。間違いに慌てること無く即座に対応し、見事に合わせて演奏しきったTIN PAN。流石は百戦錬磨である。
「矢野顕子 ふたりでジャンボリー 糸井が書いて矢野が歌う1101曲(の予定)」で披露された、糸井重里作詞・矢野顕子作曲の新曲からもう一曲「SUPER FOLK SONG RETURNED」。見事にTIN PANの個性に合ったバンド・サウンドにアレンジされている。本編ラストは、「ごはんができたよ」。これも、途中のテンポが変わるところをTIN PAN流にアレンジした演奏になっている。
アンコールで、岸田氏が三線を持って再登場。細野氏の「泰安洋行」収録の沖縄サウンドの演奏の一部に、矢野さんが取り上げた沖縄民謡「Jin Jin」を入れるというアイディアの一曲。
そして、今日の東京公演からの新機軸ということで、細野氏・矢野さん・鈴木氏の三人が、スツールに腰掛けて、CSN&Yばりに、しっとりと落ち着いた二曲を披露して全編終了。
矢野さんとTIN PANは、まさに息ピッタリの演奏。皆の演奏技量の高さには、相変わらず感心させられるし、緊張しながらの参戦と言っていた岸田氏も持ち味をしっかりと出していて、安定感のある良いコンサートだったと思う。ただ、矢野さんが、TIN PANと共に歌いたい曲を歌うというコンセプトは分かるし、矢野さんを筆頭に、皆、とても楽しそうに演奏しているのを観るのは嬉しいものの、40周年イヤーの終盤を飾るコンサートなのだから、もっと矢野さんの曲中心のライヴを観たかったという気もする。
そして、何よりも、PAに不満を感じたのが、個人的には残念な点だ。自分の席は左右ほぼ真ん中だったので、ポジションは問題なかったはずだ。だが、ギターの音が前面に出過ぎる一方、ヴォーカルは高音域に偏っていて、全体的に聴き辛いサウンドだったと思う。「SUPER FOLK SONG RETURNED」などは、歌詞がしっかり聞き取れてこそ、楽しい曲なのに、今日初めて聴いた人には聞き取りづらかったのではないだろうか? やはり、会場の雰囲気と音響は重要だと実感させられた。