Blue Note Tokyoの初日の2nd Showと土曜、日曜に行ってきました。追加情報等あれば、送って頂けると助かります。
矢野顕子グループ | |
2005年8月15日(月) | 19:00 - / 21:30 - / Blue Note Tokyo |
2005年8月16日(火) | 19:00 - / 21:30 - / Blue Note Tokyo |
2005年8月17日(水) | 19:00 - / 21:30 - / Blue Note Tokyo |
2005年8月19日(金) | 19:00 - / 21:30 - / Blue Note Tokyo |
2005年8月20日(土) | 19:00 - / 21:30 - / Blue Note Tokyo |
2005年8月21日(日) | 18:30 - / 21:00 - / Blue Note Tokyo |
2005年8月23日(火) | 19:00 / ザ・ライブハウス・チキンジョージ |
矢野さんからは「一見不機嫌そうに見えても内心では…」という発言がありましたが、どうしてどうして。とても楽しそうな表情を見せていて、このグループに対する愛情が伝わってきました。
この夏は、くるりのサポート・ドラマーを務めるなど、ますます需要が高まり、スケジュールを押さえるのが大変だったそうです(NYでのリハーサルには、フジロックから直行で駆けつけたらしい)。それもうなずける、頼りになるドラマーぶりが今年も見られました。
予定していた週末が忙しくなりそうなので、急遽、会社帰りにBlue Noteに向かった。着いたのは8時だったが、それほど混んではいないようで、整理番号は67。ステージ真横の、矢野さんの真後ろの席を確保できた。矢野さんとアイ・コンタクトを取るCliff氏がピアノ越しに見えるが、Anthony氏は全く視界に入らない場所だった。因みに、今年のオリジナル・カクテルは桃の香りの「福子」。
いきなり、アンコールの定番曲とも言える「ひとつだけ」でスタート。しかし、スローなテンポの力強いアレンジで、いつもとはひと味違う。2曲目でのAnthony氏と矢野さんのピアノの絡みも絶妙。
4曲目は、まさかのトリオでの演奏だったが、アルバム収録バージョンの雰囲気を残しつつ、見事なアレンジ。そして、それを完璧に演奏するこのトリオの力に改めて驚嘆する。さらに5曲目。まさか、矢野さんが歌うThe Doorsのナンバーが聴けるとは。感涙ものである。
Anthony氏の長いイントロで始まり、Cliff氏のドラムも炸裂する6曲目、そして、昨年のさとがえるでの初披露からさらに進化した7曲目、このトリオでの定番の8曲目と、充実した演奏が続き、本編最後は、これまたまさかの「ROSE GARDEN」。
アンコールの2曲目では、レイ・ハラカミ氏のトラックに、Cliff氏とAnthony氏が絡む。
長く続いているバンドなので、過去の人気曲を定番アレンジで演奏しても、そこそこ観客は納得すると思う。それなのに、次々と新しいアレンジを繰り出してくるところが、さすが、矢野顕子グループだ。私にとっては二年ぶりだが、何よりも彼らの演奏力を改めて見せつけられた気がする。
1st Showは、ほぼ中央のソファ席。2nd Showは最前列で鑑賞。
1曲目から、月曜に比べて演奏が一層引き締まったように感じる。特に、2nd Showでの「ラーメンたべたい」、「ROSE GARDEN」などは、非常に白熱した演奏だった(その分、歌詞は大分飛んでいたが、)。間近で見ると、Cliff氏、Anthony氏の演奏に微笑む矢野さんの表情が印象的だ。毎回、その場その場のインスピレーションでプレイが変化しているのだろう。
表情と言うことでは、月曜日には見ることが出来なかったAnthony氏の姿が良く見えたのも楽しかった。音だけでももちろん素晴らしいのだが、あの人間性があふれ出ているような演奏中の表情は、見ているだけで楽しく、そして頼もしく思えてくる。
一週間の公演も終盤に差し掛かり、とてもバンドの雰囲気が良くなっていると感じた今日の演奏だった。
1st Showは最前列で、2nd Showは左後方のソファ席で鑑賞。
最終日。1st Showから、昨日までとは次元の違う演奏だと感じたが、2nd Showはそれを上回るプレイだった。全プレイヤー、これまで掛けていた安全弁を一気に緩めて、パワー5割増しという感じだ。私の方も、アルコール摂取に対して掛けていた自己規制をゆるめたので、細かいレポートは省略だが、本当に凄いステージだったと思う。特に、今日のCliff氏のプレイの切れは、凄まじかった。
アンコール・ラストのレイ・ハラカミ氏のトラックにトリオが絡む演奏。初日は、あまり感じなかったのだが、ほぼ完成されたトラックにAnthony氏とCliff氏の強力な生音をかぶせ、そこにヴォーカルを乗せる矢野さん。贅沢というか、やりたいことを遠慮なしにぶつけてきたというか。このグループの懐の深さを見せつけられた気がする。
初日のまだ固い演奏。土曜日の完成度の高い演奏。そして最終日のパワー全開の演奏と、三つのパターンを楽しめて、本当に楽しいライヴ体験となった。
横溝さん、佐野さん、ベルガさん、ありがとうございました。