IN/OUT (2024.5.19)

キャッシュレス決済は、もっぱらクレジットカード派。最近は、コンタクトレス対応の店が増えてきて、利便性が大いに増してきたのはありがたい。


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”Riverdance Japan 2024” @ TOKYO DOME CITY HALL24.5.17

TOKYO DOME CITY HALLアイルランドのダンスと音楽の舞台公演”Riverdance”を観に、TOKYO DOME CITY HALLに行ってきた。今回の日本公演は、東京と大阪(フェスティバルホール)で、合計13日・19公演。私が参戦したのは、9公演目となる金曜の夜の部。

私にとって、この舞台を観るのは、
2000年(@ Singapore Indoor Stadium
2008年(@ 赤坂ACTシアター
2015年(@ 東急シアターオーブ
に続いて、4度めである。なお、ダブリンでの初演が1995年。すでに30年近い歴史ということになる。

チケット取得に出遅れたと思っていたのだが、意外にも舞台至近の非常に良い席だ(ダンス全体を楽しむなら、バルコニー席から俯瞰する方が良いのは間違い無いが、やはり、間近でダンサーの表情と息づかいを感じられる席は、ライヴの醍醐味!)。チケットの売り行きがあまり良くないのかもしれない。会場では、物販もなく、アイリッシュ・ビールも売っていない。ちょっと、イベンターの気合いが足りないのでは?

開演。背景が、プロジェクション・マッピングなのだろうか。非常に高輝度かつ高精細な映像が映し出され、以前見たときよりもステージの迫力が大幅アップしている気がする。そして、ダンス、タップの響き、歌、バンド(ドラムス、フィドル、サックス、イリアン・パイプスの4人)の演奏が絡み合う昂揚感は相変わらずだ。

アイルランドの大地で厳しい自然と共に生きてきた人々を描く第一部。19世紀半ばからのジャガイモ飢饉によるアメリカ移住で、他民族との交流を余儀なくされた人々を描く第二部。アイルランド人の魂の歴史を、音楽とダンスで描く二時間のスペクタクル。どのパートも見応えあるが、特に第二部、アメリカ、ブルックリンの路上で、黒人ダンサーと繰り広げるタップの競演の楽しさと、ロシア系の超絶アクロバティック・ダンスの鮮烈さは、お見事。

ステージ上の全員が、素晴らしい技量を持ったプロフェッショナルだが、特に、リード・ダンサーのBrandon Asazawaの人間離れした高さと速さには、驚かされる。同じくリード・ダンサーのOlivia Nachtigal嬢との息もピッタリだ。そして、個人的に最も印象的だったのが、フィドルのHaley Richardson嬢。単に演奏が上手いだけで無く、舞台を縦横無尽に駆け回りながらのパフォーマンスに痺れる。擦弦楽器を弾き倒す美女に弱いのである。

TOKYO DOME CITY HALL演目の最後、”Finalé”のみ撮影可能と告知されていたのだが、全員で実に楽しそうに、ここまでの見せ場のおさらいのような感じのパフォーマンスを繰り広げるのを観ていると、スマホを構える余裕無し。しっかり没入して、全編終了。せっかくなので終演後のステージを撮影して帰路へつく。あぁ、楽しかった!


"Das Lehrerzimmer"24.5.18

ドイツの中学校を舞台にした社会派映画を観てきた。英語タイトルは"The Teacher's Lounge"。邦題は「ありふれた教室」

校内で盗難が多発し、生徒を疑った学校側は、強権的な手段で犯人捜しをする。それに対し、生徒思いの教師である主人公は反発を覚える。教師側にも問題行動を起こす人がいる事実を知った彼女は、ノートPCのカメラで職員室の様子を密かに録画するのだが、そこに映っていたのは…というお話。

ストーリーは、学校という閉鎖空間のみで進行するが、そこで描写されるのは、人権、移民、行き過ぎたジャーナリズムと権力による検閲…。まさに、現代社会の縮図である。登場する教師・生徒・保護者、皆、曲者揃いだが、100%の善人でも100%の悪人でも無い。もちろん、主人公も、完全無欠とはほど遠く、予想外に転がり続ける事態に翻弄されていく。

正直、徹頭徹尾、重い映画だ。主人公の、よかれと思っての行動が、裏目裏目に作用してしまい、精神的に限界ギリギリまで追い詰められる過程は、下手なサスペンス映画よりも余程怖い。ラストには、極々僅かな希望がありそうな気もするが、鑑賞後の余韻も重い。が、ここで抉り出された現実は、現代を生きる我々が、直視せざるを得ないものだ。上映館が少ない(都内で4軒のみ)のが勿体無い良作だと思う。


「原田知世 恋愛小説4 ~音楽飛行 リリースツアー」 @ ブルーノート東京24.5.18

ブルーノート東京原田知世の新アルバム「恋愛小説4 ~音楽飛行」のリリース記念のホール・ツアーに先駆けて開催されたクラブ公演を観に、ブルーノート東京に行ってきた。

バックは、伊藤ゴロー(ギター、編曲)、佐藤浩一(ピアノ)、シンサカイノ(ベース)、能村亮平(ドラムス)、伊藤彩(ヴァイオリン)、結城貴弘(チェロ)。

開演。ステージに登場した原田知世。嘘みたいに可愛い。角川三人娘と言われたデビュー時から劣化無し。2014年のブルーノート東京公演でもその可憐さに驚いたが、10年経った今回も、全く変わらない。そんな姿をクラブ公演の至近距離で観られるのは、まさに眼福。

アルバム「恋愛小説」は、カヴァー曲を集めたシリーズ。今回の「恋愛小説4 ~音楽飛行」は、1960~70年代の欧米ポップスの名曲を集めている。ということで、"Here Comes The Sun"(The Beatles)、"Daydream Believer"(The Monkees)、"(They Long To Be) Close To You"(Burt Bacharach / Carpenters)とアルバム1曲目から3曲目を立て続けに披露。声量ではなく透明感で聴かせるタイプのヴォーカルが、この手のポップスと相性が良く、心地よい。お馴染み、伊藤ゴローのアレンジもハマっている。ストリングスが二人入っているのが効果的だ。

中盤では、オリジナルの「Viloet」、「Fine」、そして、代表曲とも言える「ダンデライオン」も歌唱。これらは持ち歌だけに、流石の安定感。

一方、MCの方は、結構、天然な感じ。主演映画のタイトルを間違えて、客席からツッコまれたり。ご本人は、久しぶりのクラブ公演で観客との距離の近さに圧倒されたと仰っていたが、それも含めて全部可愛いので、問題なし。

再び、新アルバムから"In My Life"(The Beatles)、" She’s Always A Woman"(Billy Joel)。そして、最後は「銀河絵日記」、「ロマンス」と、人気曲で締めて、アンコールは無し。やや淡泊な印象だが、私が観たのが二部公演の1st Showだったせいかもしれない(後で聞いたら、2nd Showではアンコールで「時をかける少女」を演ったそうだ)。もちろん、至近距離で知世嬢の歌声に浸れたので、文句は無い。



一方で、いまだにカードリーダーに差し込みのところも多い。特にタチが悪いと思っているのが、中途半端にスマートなカードリーダー。暗証番号入力画面がランダムにシャッフルされるタイプです。数字の場所を確認しつつ入力しようとすると、つい「いち… に…」と口から小声で暗証番号が洩れてしまい、余計にセキュリティ的問題を生じてしまうのは、私だけ?