IN/OUT (2000.11.12)
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同僚の結婚披露パーティーに参加してきました。前回の、「招待状では7時半。実際の開始は8時45分」の教訓をいかに活かすべきか、で一思案。

今回も、招待状には7時半開始、と書かれていて、一応、その時刻には会場のホテル近くには到着。しかし会場には直行せず、近所の本屋で一休み。8時に会場着、ということにしてみました。


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"Riverdance"  (00.11.2)
アイルランドの舞踊を中心にしたパフォーマンス。Singapore Indoor Stadiumにて鑑賞。

クレジットされている出演者は

  • The Riverdance Irish Dance Troupe(アイリッシュ舞踊)39人
  • The Riverdance Orchestra(バンド)12人
  • The Riverdance Singers(歌手)10人
  • Firedance / Andalucia(スパニッシュ舞踊)1人
  • Mocow Folk Ballet Company(ロシア民族舞踊)8人
  • Trading Taps(タップダンス)3人
  • Heal Their Hearts / Freedom(独唱)1人
  • The Riverdance Drummers(太鼓)4人
  • Understudies(控え)6人
という大がかりな舞台である。

アイリッシュダンスと言えば、The Chieftainsの来日公演を見たし、Michael Flatleyの「Lord of the Dance」のDVDだって持ってるんだから、俺様はその辺のトーシローとは違うぜ、と鼻息荒く出かけたのだが、すいません。私が未熟でした。いやはや、もう、すっかり打ちのめされるほど、素晴らしいエンターテインメントだった。

太古、大自然と共生していた時代から、アメリカへの移民、異文化との交流、そして故郷に帰るという、アイルランド民族の魂の歴史のようなものが一応の筋立てとしてあるのだが、それを意識することはあまりなく、まずは、踊りに目を奪われてしまう。アイリッシュダンス独特の、背筋をピンと伸ばしたままタップを踏むのが基本スタイルなのだが、全ての動きが、こちらの予想を遥かに越える速さ、高さ。そして、時折混じる、どきっとするほど柔らかな動き。なぜか激しく気持ちを揺さぶられる。ダンス・パフォーマンスで涙腺を開かれてしまったのは、これが初めてだ。

さらに、アイリッシュダンス以外にも、スパニッシュ系やロシア系、黒人のタップ等も取り入れた懐の深さ。特に、サックスのソロをバックにタップを踏む黒人ダンサーと、フィドルのソロをバックにアイリッシュ風タップを踏むダンサーとの、お互い超絶技巧を繰り出しつつの絡みなど、なんだかもう、大変なことになっているのである。

ダンスだけでなく、音楽の方も素晴らしい。楽隊の皆さんは、フィドルやパイプなどのトラディショナルな楽器と、ドラムス二人にベースとギターと言うロックバンド編成が組み合わさったもの。アイルランドのトラッド音楽がロックサウンドと親和性が高いのは分かっていたが、これほどまでとは。ツイン・ドラムを従えたフィドル・ソロのかっこ良さなど、並のロックバンドのライヴ以上にエキサイティングである。

Principal Dancerの一人が負傷し代役が立っていたということもあり、テクニック的にはDVDで見たLord of the Danceの方が優れていたと思う。元々Riverdanceに参加していたMichael Flatleyが、よりダイナミックで分かりやすい舞台を目指して製作したのがLord of the Danceということのようなので、見た目の派手さということでも、Riverdanceは見劣りがすると言えるかもしれない。しかし、構成や音楽面も含めた総合的な感じでは、私にはRiverdanceの方がぐっとくる。もちろん、ライヴで観たということが大きいのだろうけれど。次は日本公演があるようなので、是非、多くの方に体験してもらいたいものである。

結局、Michael Flatleyみたいな通俗的すぎるアイリッシュダンスじゃ駄目だね、と、行くとき以上に、鼻息荒く帰ってきたのだった。


Paulaner Brauhaus  (00.11.12)
Millenia Walkにある、自家醸造のビールを飲ませる、ドイツ風レストラン。

シンガポールというと、ビールはデフォルトでTiger Beerが出てくるのが普通だ(もう少し安くなるとAnchorという選択肢もあるが)。Tiger BeerはHeinekenと提携しており、その工場でHeineken Beerも醸造しているぐらいなので、決して不味いわけではないのだが、ここの自家醸造の、モルトの甘みが活きたDark Beerは、さすがにひと味違う。Dark Beerほどの印象は無いものの、Lager Beerもなかなかに高レベルだ。

出てくる料理も、ドイツ風のレベルの高いものばかりなのだが、特に、パンと一緒に出てきたレバー・ペーストは、さりげないながら、とてもおいしく、印象的だった。

店内の雰囲気もドイツ風で良い感じなのだが、日曜の夜に行くと、子供連れの家族が目立つことに違和感があるのが、いささか残念ではある。


こういう時に、日本人駐在員がどこまで現地化しているかが出るようで、8時でも、私は日本人の中では最初の到着でした。結局、実際の開始は8時40分頃。そうは言っても、指定時刻から1時間以上遅れて到着するという境地には、なかなか到れそうにないと思う今日この頃です。