IN/OUT (2015.4.5) |
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困ったことに、家の中で物をなくすことが何度か。家を出ようとして、鍵が見つからないとか。仕方なく、スペアの鍵を持って出かける羽目になり、数日後、予想外の所から発見されたり。酔っていた時より(むしろ、そういう時は、無意識にいつもの置き場所に置く)、宅配ボックスから荷物を持ち帰ってガサガサしている時などに、変なところに置いてしまったりしているようです。この注意力の散漫さは、老化か? 最近のINRiverdance 20years "the anniversary tour" (15.4.4)アイルランドのダンスと音楽の舞台公演「リバーダンス」を観に、東急シアター オーブに行ってきた。 この舞台を観るのは、2000年(@ Singapore Indoor Stadium)、2008年(@ 赤坂ACTシアター)に続いて、三度め。私の琴線に触れまくるアイリッシュ・ミュージックの響きと、超絶タップダンスの素晴らしさは相変わらずだ。 二部構成の第一部は、アイルランドの大地で、厳しい自然と共に生きてきた人々を、そして、第二部は、19世紀半ばからのジャガイモ飢饉によるアメリカ移住などで、他民族との交流を余儀なくされたアイルランド人を描き、ラストでは祖国アイルランドへの誇りと憧れを謳いあげるという、まさにアイルランド人の魂の歴史を音楽とダンスで描く二時間のスペクタクル。 圧倒的なスピードのタップと、見事に調和した踊りの連続は、本当に凄いの一言。さらに、アイリッシュ・ダンスだけでなく、移民先で交流するアメリカ黒人のタップダンス、ロシアのアクロバティックなダンス、情熱的なフラメンコが色を添えるという構成が巧い。 ただ、バンドが4名だったのは残念(ドラム&パーカッションの人は、3人分ぐらいの活躍っぷりだったが)。最初に観たときの、12名編成・ツインドラムのバンドの迫力に比べると、やはり物足りない。 それでも、フィナーレの全員揃っての壮絶なステップは、ほんとうに昂揚する。見終わった後、出口に向かうお客さんが、皆、興奮気味で、満足度が高いのが伝わってくる。そう、この舞台、何度もリピートしたくなる中毒性があるのだ。 老化ではなく、悪い小人が出没しているのか、物をなくす呪いにかかっているのではないか、という気もするのですが、そういう責任転嫁こそ問題かしらん。 |