2010年7月14日発売
YAMAHA MUSIC COMMUNICATIONS YCCW-10116
Produced by やもり
前半は、森山さんらしい芝居がかった語り。ちょっと、聞いている方が気恥ずかしくなるのですが、終盤には矢野さんらしいアレンジが炸裂。二人の個性のバランスが面白く感じられます。
カナダのシンガー・ソングライター、Joni Mitchellの代表曲の一つ。原題は"Both Sides, Now"。同名の邦題の映画(原題は"Changes")に用いられた、Judy Collinsが歌うバージョン(アルバム「Wildflowers」に収録)も有名ですね。
「音楽堂」での矢野さんバージョンが、歌詞の持つ力強さを際立たせた感じだったのに対し、こちらの「やもり版」は、歌詞に秘められた優しさを丁寧にすくい取ったという感じがします。個人的には「音楽堂」バージョンの厳しさすら覚える力強さの方が好きですが…
Fosterの曲は、これまでも「Hard Times, Come Again No More」や、ライヴで"Old Folks at Home(故郷の人々)"を取り上げるなどしてきました。この曲は、2002年のヤノ・ラボで森山良子さんと共演したときのアンコール曲でした。
2006年の森山さんのデビュー40周年記念コンサートでの共演時に作られた曲。作詞・作曲は矢野さんですが、タイトルは森山さんが付けたそうです。「やもり」の原点と言えるのかもしれません。
ドヴォルザークの「新世界より」の第二楽章に、彼の弟子であるフィッシャーが詞をつけたもの。日本では「家路」としてお馴染みですね。
抑え気味の出だしから、ぐっと盛り上がる後半。矢野さんらしい力作だと感じます。2008年、河口湖ステラシアターでの「森山良子ミュージックスペシャル」に矢野さんがゲスト出演された時に出来た曲だそうです。