東京の4日間、計7公演に行くことが出来ました。
誤りのご指摘、追加情報等あれば、送って頂けると助かります。
メンバー |
2024年8月27日(火):ビルボードライブ大阪 |
2024年8月28日(水):ビルボードライブ大阪 |
2024年8月30日(金):ブルーノート東京 |
2024年8月31日(土):ブルーノート東京 |
2024年9月2日(月):ブルーノート東京 |
2024年9月3日(火):ブルーノート東京 |
ドラマーにしてプロフェッショナルの画家。今年も、手描きの団扇とスケッチブックが販売されています。
1970年代から変わらぬ姿勢で矢野さんをサポートし続けるベーシスト。今年も、ベース以外に、ヴォーカル、シンセと大活躍。
東京の初日。心配された台風10号は、異常なまでの遅さのため東京には到達せず、ライヴは無事開催。
スペシャル・メニューは「洋風ちらし寿司version2」、デザートに「梨とメープルのパイ」、そして、カクテルは「ヴァン・アレン帯、通過中です。」。私は、今回、ちらし寿司を食べたが、日頃、鮮魚を扱っていないブルーノート東京とは思えないレベルの刺身(特に、トロが絶品)と、マンゴー・アボカド・ライムの皮などのフルーツが乗った豪華版。美味しゅうございました。
ステージは、いつも通り、向かって左から、矢野さん、Will、Chris。矢野さんの使用楽器は、C. BechsteinとKORG KRONOS。
演奏開始。まずは、「BAKABON」。一聴した瞬間に、やっぱり、このリズム隊、素晴らしいと感激する。そして、晩夏にふさわしい「Nothing In Tow」。Willのコーラスが絶妙な味付けになっている。
3曲目は、このトリオでは初めての「LOVE LIFE」。ブラシとマレットを駆使したChrisの叙情性溢れるドラムが印象的だ。続いて、恒例のWillがリード・ヴォーカルを務める曲。今年は、Bobby Caldwellの「What You Won't Do for Love」。確か、1978年当時は「風のシルエット」という邦題が付いていた名曲だ(矢野さんは”Smooth Jazz”、Willは”Blue-Eyed Soul”と評していたかな)。
今年5月のライヴ「矢野顕子 Into The Space <Version 2> 矢野顕子の歌とピアノで宇宙へ行こう。」で披露された「Three Rockets」。ここでも、Willのコーラスが良き。そして、演奏ラストに入るロケット発射音のSEに、見送る小芝居をするWill & 矢野さん(ただし、小芝居後に「怪獣大戦争」になだれ込むという展開は、今年は無し)。
新たにレパートリーに加えられた「しったかぶり」。NHK Eテレの「にほんごであそぼ」で、作詞・作曲のおおたか静流さんと、ブリの被り物を被った志の輔師匠が歌っていた曲とのこと。後半、観客参加型のパフォーマンスで盛り上がるという趣向で、ラスト近くは矢野さんがピアノの前を離れ、スタンディング・マイクで会場をさらに煽り、最後にオチが付く。その楽しいノリをそのままに、スタンディング・マイクで「ラーメンたべたい」。
本編ラストは、「千のナイフ」。もう、すっかり、このトリオの曲として消化 / 昇華されている。終盤、3人とも素晴らしいソロを披露するのだが、特に、トラックの音をモニターするために装着していたヘッドフォンを外すや、怒濤のソロを繰り出すChrisのドラムスが物凄い。
アンコール は、「ひとつだけ」。そして、「在広東少年」。イントロのギター・サウンドをベースで再現した後、シンセ・ベースを弾き倒すWillと、キレキレのドラムスのChris。大熱演だ。これで、1st Show終了。私の席がWill寄りだったので、ほぼ全編、Willの表情豊かなプレイに目は釘付けだった。
そして、2nd Show。セット・リストは1stと同じだが、今度は全体がよく見渡せる角度の席になった。「BAKABON」の演奏後、Willが独り言で「バカボン」とつぶやく姿が可愛い。1stでは、日本語が上手く出てこない感じがあった矢野さんのMCも復調(1stと2ndの合間に洋風ちらし寿司を食べたおかげかな?)。
そして、この席で気がついたのが、Chrisのドラムセットの奥に、マニピュレーター(ヒロ イイダ氏)がいること。矢野さんがエレピで伴奏を付ける「What You Won't Do for Love」では、オリジナルで印象的なブラス・サウンドをトラックで流すなど、かなりの活躍なのだが、黙々と機器を操作する(YMOにおける松武秀樹氏のような)タイプとは真逆。ノリノリで楽しそうに機器を操作していて、観ている方も楽しくなる。
2nd Showの方が演奏が熱くなりがちというのは、ブルーノート東京のあるあるだが、アルコールを嗜んでいるお客さんが多いからだろうか、客席の盛り上がりも1stとは一味違う。特に、観客参加型の「しったかぶり」。1stでは、矢野さんが厳しく(?)指導していたが、2ndは自発的に大盛り上がりという感じだった。
そして、やはり終盤の「千のナイフ」と「在広東少年」が熱い。前者では教授のことを思い、後者では闘病生活を送っている渡辺香津美氏の事を思い、余計に胸が熱くなってしまった(全くの個人的な感慨ではあるが)。今年も、大阪で2日間、4ステージをこなした後に来てくれたからか、東京初日から、見事にまとまった演奏だった。
1st Show & 2nd Showともに、 8月30日と同じ。
東京の2日目。相変わらず、急なにわか雨が降ったりして、不順な天候だ。
今年のスペシャル・メニューは「洋風ちらし寿司version2」、デザートに「梨とメープルのパイ」、そして、カクテルは「ヴァン・アレン帯、通過中です。」。今回は、梨とメープルのパイをいただいた。普通のパイ生地ではなく、カダイフ(極細の麺状生地)をバターで焼いた物を使っていて、風味も食感もナイス。
ステージは、いつも通り、向かって左から、矢野さん、Will、Chris。矢野さんの使用楽器は、C. BechsteinとKORG KRONOS。
演奏開始。まずは、「BAKABON」。そして、晩夏にふさわしい「Nothing In Tow」。冒頭から絶好調。3人の音のハマり具合が、昨日よりさらにスムースになっている印象だ。
最初のMCで、スペシャル・カクテルの説明をする矢野さん。Wikipediaの「ヴァン・アレン帯」の解説を朗読するのが定番になっているのだが、今回はここで、Willの横やり「Van Halenがどうしたって?」。苦笑する矢野さん…
3曲目は、このトリオでは初めての「LOVE LIFE」。抒情的な曲にも、巧みに合わせてくるリズム隊、流石だ。そして、恒例のWillがリード・ヴォーカルを務める曲。今年は、Bobby Caldwellの「What You Won't Do For Love 」。1978年の発売当時は「風のシルエット」という邦題が付いていた名曲。Willの声質にピッタリである。
今年5月のライヴ「矢野顕子 Into The Space <Version 2> 矢野顕子の歌とピアノで宇宙へ行こう。」で披露された「Three Rockets」。ここでも、Willのコーラスが良き。そして、演奏ラストに入るロケット発射音のSEに、見送る小芝居をするWill & 矢野さん。さらに、今回は、Chrisの後方で機材を操作するも、そのノリノリの様子で目立ちまくっているマニュピレーター、ヒロ イイダ氏も小芝居に参加。ただし、Chrisだけは、頑として参加しないな…
新たにレパートリーに加えられた「しったかぶり」。NHK Eテレの「にほんごであそぼ」で、作詞・作曲のおおたか静流さんと、子供達、そして、ブリの被り物を被った志の輔師匠が歌っていた曲とのこと。後半、観客参加型のパフォーマンスで盛り上がるという趣向で、ラスト近くは矢野さんがピアノの前を離れ、スタンディング・マイクで会場をさらに煽り、最後にオチが付く。その楽しいノリをそのままに、スタンディング・マイクで「ラーメンたべたい」。矢野さんは歌唱のみで、バックはベースとドラムス、そして観客の手拍子だけだが、素晴らしいグルーヴだ。
本編ラストは、「千のナイフ」。もう、すっかり、このトリオの曲として消化 / 昇華されている。終盤、3人とも素晴らしいソロを繰り出すのだが、特に、それまでトラックの音をモニターするために装着していたヘッドフォンを外し、怒濤のソロになだれ込むChrisのドラムスが物凄い。
アンコール。グッズの扇子を使いながら3人登場し、「ひとつだけ」。私が大好きな、終盤に「ララララライライラー」のスキャットが入るパターン。そして、「在広東少年」。イントロのギター・サウンドをベースで再現した後、シンセ・ベースを弾き倒すWillと、キレキレのドラムスのChris。この曲では打ち込みトラックは使わず、3人だけでの大熱演。本当に凄い。これで、1st Show終了。
そして、1stの好調さをそのままに、2nd Show。最初のMCでは、いつもはスペシャル・メニューの紹介をするのだが、既にちらし寿司とデザートは売り切れたとのこと。
今回の「LOVE LIFE」は、Willのベースに新工夫があったような気がして、印象的。そして、「What You Won't Do For Love」では、演奏後、Willが ”Thank you, Bobby Caldwell” と、一言。矢野さんが、曲名もオリジナルのミュージシャンも紹介せずにスタートしたので、そのフォローのような気がする。気遣いの人だ
「Three Rockets」では、Willのコーラスも良い味付けになっているのだが、ふとステージ脇を見ると、PAの人も、ノリノリで口を動かしている。ヒロ イイダ氏だけでなく、今回のサポート・スタッフはノリが良い人が多いのか(因みに、PA氏は、他の曲でも、結構ノリノリだったような)。
観客参加型の「しったかぶり」は、今日も、2ndの方が盛り上がった感じ。盛り上がれば盛り上がるほど、最後のオチが見事に決まる。その後の「ラーメンたべたい」の演奏後には、Willが”I am hungry.” そこから、しばらく、ニューヨークの一風堂の話で盛り上がる矢野さんとWill。
そして、本編ラストの「千のナイフ」が凄かった。毎回、凄い凄いと思っているのだが、このステージは格別。終盤、Will、矢野さん、Chrisとソロを回すところでは、3人とも、猛烈な熱量を込めたソロを展開。そして、3人が揃うラストでは、それぞれの熱量がぶつかりあい、3倍どころか、3乗になったような怒濤の演奏。
アンコール。今回は、ヒロ イイダ氏も含めた4人が扇子であおぎながら登場。本編ラストの熱量をそのまま持ち込み、パワーアップした「ひとつだけ」と「在広東少年」。明日が休日ということも影響しているのかもしれないが、完全燃焼感のようなものすら感じてしまった。まだ、東京公演は折り返し地点。来週はどんなことになってしまうのか!
2nd Show、本編・アンコールどちらも 8月30日と同じ。
日曜日、1日の休みを挟んで、東京の3日目。今回は、2ndのみの参戦。
今年のスペシャル・メニューは「洋風ちらし寿司version2」、デザートに「梨とメープルのパイ」、そして、カクテルは「ヴァン・アレン帯、通過中です。」。今日も、ちらし寿司をいただいたが、本当に美味しいな。
ステージは、いつも通り、向かって左から、矢野さん、Will、Chris。矢野さんの使用楽器は、C. BechsteinとKORG KRONOS。
演奏開始。まずは、「BAKABON」。そして、晩夏にふさわしい「Nothing In Tow」。引き締まった演奏だ。私の席の関係かもしれないが、PAのバランスが、迫力重視からヴォーカルの聞きやすさ重視に変わったような気がする。その結果、熱演でありながら、余分な力が抜けた軽快感も感じられるという印象だ。
最初のMCで「ヴァン・アレン帯」の解説に熱が入るあまり、メンバー紹介を忘れそうになってしまう矢野さん。それを、ニコニコ笑って見ているWill。良い関係だなぁ。
3曲目は、このトリオでは初めての「LOVE LIFE」。抒情的な曲にも、巧みに合わせてくるリズム隊、流石だ。そして、恒例のWillがリード・ヴォーカルを務める曲。今年は、Bobby Caldwellの「What You Won't Do For Love 」。1978年の発売当時は「風のシルエット」という邦題が付いていた名曲。演奏終了後、”backing vocal, Akiko Yano!!"と声を掛けるWill。つくづく、良い関係だなぁ。
今年5月のライヴ「矢野顕子 Into The Space <Version 2> 矢野顕子の歌とピアノで宇宙へ行こう。」で披露された「Three Rockets」。曲の解説をしていくうちに、「野口聡一宇宙飛行士」→「野口聡一」→「野口」と、呼び方が乱暴になっていく矢野さん。これも良い関係の裏返しだな。例によって、演奏ラストに入るロケット発射音のSEに、見送る小芝居をするWill 、矢野さん、そして、踊るマニュピレーター=ヒロ イイダ氏。ただし、今日も、Chrisだけは、頑として参加しない…
新たにレパートリーに加えられた「しったかぶり」。NHK Eテレの「にほんごであそぼ」で、作詞・作曲のおおたか静流さんと、子供達、そして、ブリの被り物を被った志の輔師匠が歌っていた曲。後半、観客参加型のパフォーマンスで盛り上がるという趣向で、ラスト近くは矢野さんがピアノの前を離れ、スタンディング・マイクで会場をさらに煽り、最後にオチが付く。その楽しいノリをそのままに、スタンディング・マイクで「ラーメンたべたい」。矢野さんは歌唱のみで、バックはベースとドラムス、そして観客の手拍子だけだが、素晴らしいグルーヴだ。
本編ラストは、「千のナイフ」。もう、すっかり、このトリオの曲として消化 / 昇華されている。終盤のWill、Chris、矢野さんと回していくソロ、特に、矢野さんの後半辺りからの熱量がうなぎ上り。そして、Chrisの工夫に満ちたドラムスから、3人揃っての大団円。やはり、凄い。
アンコール。グッズの扇子であおぎながら(ヒロ・イイダ氏を含む)4人登場。ここで、毎回気になるのだが、Chrisだけ扇子の使い方が下手かも(持つところが悪いのか、すぐに閉じてしまう…)。そして、「ひとつだけ」。私が大好きな、終盤に「ララララライライラー」のスキャットが入るパターン。そこに絡むWillのベースも良い感じだ。そこから、間髪入れずに「在広東少年」。イントロのギター・サウンドをベースで再現した後、シンセ・ベースを弾き倒すWillと、キレキレのドラムスのChris。普通に考えたら、一番、打ち込みトラックを使いそうなこの曲を、敢えて3人だけで大熱演。これが、熱い!これで、全編終了。
今日の私の席が、ちょうど視線の先にヒロ・イイダ氏がいる(ある意味、今年のブルーノート東京公演を象徴する)ポジションで、そのアクションをしっかり視認出来たのも楽しかった。
いよいよ、明日が千秋楽である。
1st Show & 2nd Showともに、 8月30日と同じ。
いよいよ最終日。雨交じりの天気だが、最高気温が30度を切り、ようやく酷暑が収まった感じ。
今年のスペシャル・メニューは「洋風ちらし寿司version2」、デザートに「梨とメープルのパイ」、そして、カクテルは「ヴァン・アレン帯、通過中です。」。それぞれ丁寧な仕事を施した各種鮮魚に、マンゴー・アボカド・ライムの皮・グレープフレーツのジュレなどを合わせた、天才的なちらし寿司を今日も食べてしまった。
ステージは、いつも通り、向かって左から、矢野さん、Will、Chris。矢野さんの使用楽器は、C. BechsteinとKORG KRONOS。
1st Show、演奏開始。まずは、「BAKABON」。そして、今日のような夏の終わりを感じさせる日にピッタリの「Nothing In Tow」。冒頭から3人のハマり具合が完璧。ちょっとした歌詞の間違いとかも皆無。さすがに気合いが入っている。
3曲目は、このトリオでは初めての「LOVE LIFE」。抒情的な曲にも、巧みに合わせてくるリズム隊、流石だ。そして、恒例のWillがリード・ヴォーカルを務める曲。今年は、Bobby Caldwellの「What You Won't Do For Love 」。1978年の発売当時は「風のシルエット」という邦題が付いていた名曲。Willの声質にピッタリである。また、印象的なオリジナルのブラス・サウンドを再現するトラックも使用されており、それを操るマニュピレーター、ヒロ イイダ氏が、Chrisのドラム・セットの後方で機器を操作する。それが、ノリノリの身振り付きなので、裏方ながら大いに目立つ(楽しそうなので無問題!)。
今年5月のライヴ「矢野顕子 Into The Space <Version 2> 矢野顕子の歌とピアノで宇宙へ行こう。」で披露された「Three Rockets」。ここでも、Willのコーラスが良き。そして、演奏ラストに入るロケット発射音のSEに、見送る小芝居をするWill、矢野さん & ヒロ イイダ氏。ただし、Chrisだけは、我関せずを貫く…
新たにレパートリーに加えられた「しったかぶり」。NHK Eテレの「にほんごであそぼ」で、作詞・作曲のおおたか静流さんと、子供達、そして、ブリの被り物を被った志の輔師匠が歌っていた曲とのこと。後半、観客参加型のパフォーマンスで盛り上がるという趣向で、ラスト近くは矢野さんがピアノの前を離れ、スタンディング・マイクで会場をさらに煽り、最後にオチが付く。その楽しいノリをそのままに、スタンディング・マイクで「ラーメンたべたい」。矢野さんは歌唱のみで、バックはベースとドラムス、そして観客の手拍子だけだが、素晴らしいグルーヴを醸す。終盤の矢野さんの即興スキャットと、即座にアドリブを返すWillのベースとの掛け合いも楽しい。
本編ラストは、「千のナイフ」。もう、すっかり、このトリオの曲として消化 / 昇華されている。終盤、3人それぞれがフィーチャーされるパートでは、銘々、渾身のプレーを繰り出す。他の曲とは一味違う表情で演奏に没入するWill、中腰になり鍵盤を激しく叩く矢野さん、トラックの音をモニターするために装着していたヘッドフォンを外すや怒濤のドラミングのChris。そして、3人の熱量が掛け合わさった、とんでもない熱さの内に大団円。
アンコール。グッズの扇子を使いながら登場した矢野さんを見ながら「自分は、専用のエレクトリック・ファンを持っているもんね」とWill(彼の足下には、いつも、小型のサーキュレーターがセットされている。今日で最後だから矢野さんとお喋りしたかったのか)。そして、「ひとつだけ」。私が大好きな、終盤に「ララララライライラー」のスキャットが入るパターン。そして、間髪入れずに「在広東少年」。イントロの印象的なギター・サウンドをベースで轟かせた後、シンセ・ベースを弾き倒すWillと、暴走ギリギリ手前ぐらいの勢いでドラムスを叩きまくるChrisを従え、圧巻のパフォーマンスの矢野さん。しかも、この曲では打ち込みトラックは使わず、3人だけでの演奏。本当に凄い。これで、1st Show終了。最初から最後まで、完璧な演奏だったと思う。大興奮である。
そして、1stの勢いそのままに、2nd Show。最初のMCでのドリンク紹介では、「これを飲めば、ヴァン・アレン帯を超えて、土星や海王星に行けます」。ブルーノート初日の頃は「月や火星に行けます」と言っていたと記憶しているので、この4日間で、随分と航続距離が伸びたものだ(演奏の充実度も、それぐらい高まってきた!)。
立川志の輔師匠が来られていたので聞いたところ、「しったかぶり」は、落語の「転失気(てんしき)」を元にしているとの情報もあり。
当然ながら、最終日・最終公演。どの曲も大熱演。こちらも没入&興奮しっぱなしだったので、細かい記載は割愛するが(記憶が飛んでる)、やはり、本編ラストの「千のナイフ」からアンコールの「ひとつだけ」、「在広東少年」の3曲のパフォーマンスは、圧巻にして完璧。そして、どうしても、「千のナイフ」では教授を、「在広東少年」では闘病中の渡辺香津美氏のことを思ってしまい、それもまた胸熱(これは、私の勝手な感慨だが)。あと、今回のブルーノート公演で目立った「ひとつだけ」のサビでの手拍子が、この2nd Showではほとんど気にならなかったのが、個人的には集中できて良かった(矢野さんのライヴでの手拍子は - 明確な指示に基づくものじゃ無い限り - ノイズだと感じてしまうタイプなので。これも、あくまで個人の感想だが)。
ということで、2024年の夏の風物詩は終わり。3人のたゆまぬ探究心と進化に、今年も感心させられた。そして、台風接近への対応でいつも以上に忙殺されたはずだが、それを感じさせず、この素晴らしい場を提供してくださったスタッフの皆様に大感謝である。