IN/OUT (2026.8.16)

お盆休みのところが多く、電車が空いていた週でした。その代わり、普段、通勤ラッシュ時に電車を利用していない家族連れなどが多く、通勤者の間で自然に共有されている混雑時の暗黙のルールが通用しないのが、微妙なストレスかも。


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「おとぎの国のモードをさがして/Fairy Tale MODE」@ 千葉市美術館26.8.11

千葉市美術館19世紀から20世紀にかけてヨーロッパで花開いた挿絵本の世界を中心に、おとぎ話のイメージのなかに息づく「モード」をさぐる、という展覧会を観に、千葉市美術館に行ってきた。

この日は、「担当学芸員によるショートレクチャー」が開催されていたので、まずは、それに参加する。無料で先着30名程度参加可能という良心的プログラムだ。30分間のレクチャーで予備知識を仕入れて、いざ、展示室へ。

千葉市美術館1800年代から1900年代初期の、挿絵付き書物が多数展示されている。量は多いが、ボーッと観ているとどれも同じに感じられ、どこに焦点を合わせて鑑賞すれば良いのか難しい。先に、解説を聞いておいて正解だ。

千葉市美術館"モード"をテーマに掲げているだけに、挿絵と同時代の衣装も展示されているのだが、こちらは、量的には物足りない。ショートレクチャーで聞いた「眠り姫は100年間眠り続けていたので、彼女の姿を初めて見た王子は、『祖母の時代の服を着ていて変かも…。でも、美人だから良し!』と思った」という話など、実際の服で見せていただきたかった。

千葉市美術館本筋とは関係ないところではあるが、最も印象的だったのは、「美女と野獣」の野獣。
イノシシっぽいのは、まぁ理解できるが、
千葉市美術館
セイウチっぽいのは衝撃的。

千葉市美術館なお、展覧会場は、そのまま、同時開催の「なぞとき!日本の物語絵」につながっている。小泉八雲の本も展示されていたが、これ、マジで怖い…


CLAUDIO SIMONETTI'S GOBLIN @ ビルボードライブ横浜26.8.13

ビルボードライブ横浜イタリアン・プログレッシブ・ロックの、そして、ホラー映画音楽のレジェンド。Goblinのライヴを観に、ビルボードライブ横浜に行ってきた。彼らのライヴは、2018年のクラブ・チッタで「Dawn of the Dead」の上映付きライヴ、2019年のクラブ・チッタで「Suspiria」の上映付きライヴを観て以来だ。今回は、ホラー映画の上映は無い。

メンバーは、
・Claudio Simonetti(Key
・Daniele Amador(Gt
・Cecilia Nappo(Ba
・Federico Maragoni(Dr

ステージ左から、ギター、キーボード、ドラムス、ベース。私は、ギターとキーボードの間ぐらいのポジション。

私の中では、超大物バンドだと思っているので、気合いを入れて最前列の席をゲットしたのだが、お盆の横浜、悲しいぐらい客が入っていない。3割程度しか埋まっていない感じだ…。

ビルボードライブ横浜ちゃんとした映画上映では無いが、例によって、バックのスクリーンにホラー映像が投影される中、何故か”タケコプター”を付けたメンバーが登場し、「Cut and Run」で演奏開始。皆さん、演奏スキルは高い。キーボードを中心にした、分かりやすくカッコ良いインストゥルメンタル。下世話なプログレという雰囲気か。ビルボードライブ横浜

ビルボードライブ横浜ヴィジュアル面では、やはり、Cecilia姐さんが、髪を振り乱しながらキメのポーズを連発するパフォーマンスが、良き。

ビルボードライブ横浜観客が少ない分、和気藹々とした雰囲気だったとも言える。途中で、Claudio Simonettiは、”今日は特別な日。娘の誕生日なんだ”と言って、会場に来ていた娘さん(16歳。原宿に居そうなギャル・ファッション)をステージに上げて、一緒に写真を撮ったりしているし。

「Suspiria」や「Demons」など、聴きたかった曲は全部演ってくれた。というか、どの曲も、私の好み。お盆の時期(ハロウィンじゃ無くても"お化けシーズン")に、ホラー映像と共にGoblinの音楽を堪能。良いライヴだった。


「モンキービジネス おさるのジョージ著者の大冒険」26.8.14

シネスイッチ銀座”Curious George”=「ひとまねこざる」/「おさるのジョージ」シリーズの原作者、Hans Augusto ReyとMargret Elizabeth Reyの夫婦の人生を描いた映画を観てきた。なお、今回は、上映後、監督の山崎エマと、ナレーションを務めた河合優実のトークイベント付きである。

山崎エマがクラウドファンディングで資金を調達し、関係者へのインタビュー、アーカイブ映像、原画、そして、手書きのアニメーションで構成したドキュメンタリー「Monkey Business: The Adventures of Curious George's Creators」(2017年公開)が、今年、「おさるのジョージ」生誕85周年に合わせて「日本語吹替版」が作られ、公開されているのだ。

絵担当のHansは、天才肌で、ずっと子供のままの心を持ち続けた、Curious Georgeのイメージ通りの人物。一方、物語担当のMargretは、意外なことに子供嫌いで威圧的。正直、近づきたくないタイプだ。インタビューに応えていた親族や知人たちが口を揃えて”Rude”と評していた…。まぁ、このキツい性格だからこそ、Hansの死後、Curious Georgeのマーチャンダイズ展開が成功したのだろう。

この正反対の性格の2人が、強い絆で結ばれ、ナチスから逃れるため(2人はユダヤ系ドイツ人)、自転車でパリを脱出。米国に移民し、成功を収める波乱の展開を、シリアスに描くのでは無く、ほんわかした手描きアニメとリアル映像の組み合わせで見せるのは、とても巧いし、Curious Georgeのイメージとも合っている。

シネスイッチ銀座上映終了後、トークイベント。"黄色い帽子のおじさん"を意識した色合いの衣装の2人が登壇。司会者を立てず、山崎エマ自身が場を回す。さすが、19歳で渡米し、キャリアを切り開いてきた監督だけに、良くも悪くも”我の強さ”全開の喋り。ちょっと、Margretっぽいと思ったり。グイグイ喋る監督に、適度な距離感で応対する河合優実は、頭の良い人なのだろうな。

ただ、優れた俳優だと認識しているし、トークイベントで好感度がさらに上がった河合優実ではあるが、この映画のナレーション関しては、やはり、20年近くNHK Eテレの「おさるのジョージ」で頑張っている岩崎良美に担当して貰いたかった……


「The End of Oak Street」26.8.15

丸の内ピカデリー異変に襲われた平和な町で、生き延びるため奔走する家族を描いたアクション映画を観てきた。邦題は「オークストリートの異変」。

この映画、Anne HathawayとEwan McGregorが主演。監督は、傑作ホラー「It Follows」のDavid Robert Mitchell。これだけで多くの映画好きは期待値マックスになると思うのだが、宣伝ではプロデューサーの1人、J.J. Abramsの名前を前面に出している。何故?

舞台は1982年の米国の田舎町。突如、その地域だけが外界から隔絶し、恐竜が闊歩し始める。”ワームホール”という無理矢理な理屈づけはあるが、そんなものはどうでも良く、とにかく恐竜たちが暴れ回り、主人公一家は逃げ惑うというシンプルな作品。一家の内、比較的しっかりしているのが、母と姉。Ewan McGregor演じる夫は、どちらかと言えば駄目な奴だし、弟は、米国にも”厨二病”っているのね、という感じ。あと、一家の飼い犬がちゃんと活躍するのはハリウッドのお約束。しかし、主人公一家と直接関わらないモブキャラたちは、盛大に恐竜に喰われまくる…。

と言うわけで、設定もストーリーも最後の強引なオチもB級映画のノリだが、意外に破綻している感じは無く、娯楽作として手堅くまとまっている。そして何より、Anne Hathawayの奮闘ぶりを見守るだけで眼福(田舎町に、こんなにスタイルの良い主婦がいるのか?という気はするが)。

1982年という時代設定は、携帯電話やインターネットを劇中に登場させないためだと思うが(そんな物があったら、恐竜との対峙の仕方が全然変わってくる)、その結果、劇中に、Pat Benatar、The Cars、Roxy Musicらの音楽が流れるのが、私としては大いに嬉しい。



気温だけは比較的落ち着いていたものの、変テコなコースの台風に、とんでもない集中豪雨。夏の異常気象は、毎年、こちらの予想を超えてきますねぇ…