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自宅の近く、正規の投票所よりも便利な場所に、期日前投票所が出来ていることに気がつき、テレワークした日の昼休みに投票してきました。どの政党も、大衆受けすることしかアピールしないというのは、国民が舐められていると言うべきか、舐められても仕方が無い世の中と言うべきか…
最近のIN
Edgar Wright監督の新作を観てきた。原作は、Stephen Kingが、Richard Bachman名義で発表した同名の小説で、1987年にArnold Schwarzenegger主演で映画化されている。当時は「バトルランナー」の邦題で公開されたが、今回は、原題どおりのカタカナでの公開。
近未来、社会の分断がさらに進んだ米国。失業し、病気の娘を抱えた主人公、Glen Powellが、巨額の賞金目当てにリアリティー番組に出演する。30日間、追っ手から逃げ切れれば勝ちという人気番組だが、過去、成功した者はおらず、皆、追っ手に殺されている。この世界では、巨大TVネットワークによる殺人、さらには民兵組織による殺人も、お咎めは無いみたいだ。米国中を敵に回したGlen Powellは、果たして逃げ切れるのか? というお話。
1980年代、TVが圧倒的な力を持っていた時代に描かれた原作だが、このTV局を、今の、政権におもねる巨大テック企業(プラットフォーマー)に読み替えれば、まさに現在進行形の世界そのものであるのが怖い。さらに、映画で描かれる、TV局の追っ手による暴力は、ICEによる一般市民射殺事件を想起させる。そして、TV局の扇動に軽々と乗ってしまう大衆の姿は、SNS上の怪しげな情報やフェイク動画に浸っている人々、そのもの。何とも、暗澹たる気持ちになる設定だ。
しかし、そこは、私が最も信頼する監督の1人、Edgar Wright。重い社会的メッセージを内包した物語を、スピード感ある映像でグイグイ進めていく。敵があまりにも強大で、終盤がワチャワチャし過ぎという感じはあるが、見応えのある作品だ。
小ネタとしては、Arnold Schwarzeneggerが意外な形で画面に現れるところにニヤリとし、Emilia Jones(”CODA”の女の子だ!)は、やはりキュートだなと思い、Tom Jonesの”Keep on Running”が流れるエンディング・クレジットが、いかにもEdgar Wright監督的にスタイリッシュなところも良き。
ASIAの来日公演を観に、ビルボードライブ横浜に行ってきた。
オリジナル・メンバーが1人だけになってしまったASIA。昨年の"Heat of the Moment JAPAN Tour"と同じく
・Geoffrey Downes(Key)
・Virgil Donati(Dr)
・Harry Whitley(Ba, Vo)
・John Mitchell(Gt)
での来日。
今回は、1983年、日本武道館で開催された「ASIA IN ASIA」のセットリストを再現予定とのことだが、この時は、オリジナル・メンバーのJohn Wettonが来日直前に解雇され(アルコール中毒が原因らしいが、結局、この後すぐに復帰)、Greg Lakeがピンポイントで参加したという曰く付きの公演。2人のヴォーカリストのキーの違いで、裏では色々大変だったらしい。そんなトラブったライヴの再現って?という気がする。今では、WettonもLakeも鬼籍に入ってしまったのも、さらに無常感を煽る…
というか、ビルボードライブでの公演は、1 Showあたり、75分間+α。全曲演奏するのは無理だろうなと思っていた。実際には、何曲かスキップしたり、あの公演では演っていない曲も加えたりしたセットリストだった(一部、間違ってるかも)。
- Time Again
- The Heat Goes On
- Here Comes The Feeling
- Eye to Eye
- Lucky Man
- Only Time Will Tell
- Open Your Eyes
- Cutting It Fine
- The Smile Has Left Your Eyes
- Wildest Dreams ~ Drum Solo
- Heat of The Moment
- Sole Survivor
---Encore---
- Don't Cry
- Video Killed The Radio Star
気合いを入れてチケットをゲットした結果、私の席はかぶりつきだ。登場したメンバー、正直、オーラを放っているのはGeoffrey Downesだけで、Harry WhitleyとJohn Mitchellの2人は、小太りのおじさんにしか見えない…。が、演奏が始まると、その印象は一転。とにかく上手い。恐らく、ASIAのオリジナル・メンバーが健在だったとしても、今、このクオリティでのパフォーマンスは無理だろう(最強の公式コピー・バンドと言ったら、失礼だろうか)。ということで、1曲目「Time Again」から、テンション・マックスである。
1983年のライヴでは演奏していないはずだが、Greg Lakeをリスペクトしての「Lucky Man」には泣けた。他は、基本、私がリアルタイムで聴いていたアルバム1枚目(Asia)と2枚目(Alpha)からなので、イントロ当てクイズでも、そこそこ好成績を収める自信がある曲ばかり。嬉しい。
アンコールは、John Mitchellに促されて、総立ちで、「Don't Cry」の大合唱。そして、ラストは、「Video Killed The Radio Star」。ASIAとは曲調が違うThe Bugglesの曲だが、Geoffrey Downesと同じ空間で、”Oh-a oh-a”を歌えるのが嬉しい。恐らく、会場の全員が同じ気持ちだろう。
ということで、全曲、大盛り上がり。最高に楽しかった。
なお、Harry WhitleyとJohn Mitchellがパフォーマンスの間に飲むのは、ペットボトルの水ではなく、カップに入った紅茶。それを注ぎ足しに来るスタッフ(Tシャツの背中に、日本語で”紅茶スタッフ”と書いてある)も、Good Jobだったな。
文京シビックホールを拠点に活動する吹奏楽団、シエナ・ウインド・オーケストラの定期公演を観に行ってきた。目当ては、この楽団のコンポーザー・イン・レジデンスを務める挾間美帆が、指揮・作曲・編曲を担当するということ。先日のMaNGROVEから、挾間美帆づいているのだ。
パンフレットに記載されたセットリストは、
‟オール《挾間美帆》プログラム”
- The Tigress
- pray
- 波に光る月(新曲・本日世界初演)
Waves Reflecting the Moon
- サクソフォン・ソナタ第1番“秘色の王国”
Sonata No.1 for Alto Saxophone Kingdom of Copen Blue -
---休憩---
- The Age of Discovery
- "Maiden Voyage" Suite: Herbie Hancock / 挾間美帆編曲
開演前に、音楽ライター 富樫鉄火と挾間美帆によるプレトーク。先日、惜しくも受賞を逸したグラミー賞ノミネート作品 ”Live Life This Day: Celebrating Thad Jones”と、彼女が首席指揮者を務めるDanish Radio Big Bandについてなど、タイムリーで興味深い話。
第1部は、挾間美帆がシエナに委嘱されて書いた曲で構成されている。いずれも、彼女らしい、複雑かつ緻密に構築された音だ。プレトークで、ビックバンドと比べ吹奏楽の特徴は、その瞬発力だと語っていたのが腹落ちするよう演奏だと感じる。ただ、聴くには、中々手強い作品だとも思う。
4曲目、もう一人の”美帆”、住谷美帆登場(この曲は、元々、須川展也の委嘱で書かれたもの。住谷美帆は彼の弟子だそうだ)。クラシック系のサックス奏者をソリストに、吹奏楽と共に演奏。これが、カッコ良い。全3楽章で構成されているが、特に第3楽章のアップテンポな展開は、かなりジャズ寄りのサウンドだ。
20分間の休憩中、ステージ前面にピアノ、ベース、ドラムスのジャズ・トリオ用のセッティングが施され、第2部開始。「The Age of Discovery」は、大航海時代のタイトル通り、ダイナミックでスケールの大きな作品だ。
そして、佐藤浩一(ピアノ)、吉峯勇二郎(ベース)、高橋信之介(ドラムス)のトリオが加わって、本日のメイン・イベント、Herbie Hancockの1965年の名盤「Maiden Voyage」。これは、以前、挾間美帆率いるm_unitや、エリック・ミヤシロ・オールスター・ドリーム・バンドでも聴いたことがあるが、今回は、ピアノ・トリオ+吹奏楽団での演奏。これが、実にゴージャスで贅沢な響き。ピアノ・トリオと吹奏楽団が完璧に噛み合っているのは、挾間美帆のアレンジ力と、演奏者の技量の賜物だろう。
アンコールは、ピアノ・トリオ+吹奏楽団で「Welcome to the Tokyo III jazz club」。鷺巣詩郎によるエヴァンゲリオンの曲を、挟間美帆&天野正道が吹奏楽アレンジした作品。これは、分かりやすく、カッコ良い。ビッグ・バンドとは一味違う、吹奏楽団のグルーブ感を堪能。
そして、最後は、噂には聞いていた、シエナ・ウインド・オーケストラの定番アンコール、J. P. Sousaの「星条旗よ永遠なれ」。楽器を持参したお客さんが自由にステージに上がって、楽団と共演できるという趣向。私の隣の席のお姉さんも、やおら、ケースからホルンを取り出し、ステージに向かっていった。想像以上に多くの人が参加し、中には、楽器ではなく、指揮棒を持ってステージに上がる人も。もちろん、皆さん、腕に覚えがある人ばかり(吹奏楽部なのだろう。制服姿の中高生も多かった)。実に楽しいアンコールだ。ファンを大事にする楽団の姿勢も素晴らしい。
ということで、挾間美帆の才気と、素敵な吹奏楽団の音を堪能。
アイルランド製のホラー映画を観てきた。タイトルは、根っこの意味(台詞の大半は、英語では無く、アイルランド・ゲール語で話される)。
舞台は、アイルランドの田舎町。ここでは、約50年前の1973年、結婚式のパーティー会場から花嫁が失踪する事件が起きていた。この町に、高齢女性の介護のため、主人公の看護師が派遣されてくる。主人公に心を開かない不気味な高齢女性(軽度の認知症と妄想の症状があるとされている)。閉鎖的な町の雰囲気。周囲に漂う不穏な気配。主人公は、訳の分からないまま、徐々に恐怖に飲み込まれていく。
かなり怖いホラー映画だ。と言っても、ジャンプスケアもスプラッター描写も無い。雰囲気だけでジワジワと怖い。いささかあざといカメラ・アングルと音響効果も、良い感じに恐怖心を煽ってくる。ただし、事前にアイルランドの風習やマグダレン洗濯所などの近代史を予習しておいたのが、物語の理解に役立った。それが無いと、ちょっと消化不良になってしまう映画かもしれない。
見終わってスカッとするような映画でも無い。と言うか、かなり嫌ぁな気分が残ってしまうタイプだ(ホラー映画なので、誉め言葉)。が、映画の冒頭、1973年の結婚式のシーンと、最後のクレジットで流れるアイルランドのケルティック・プログレバンド、Horslipsの「Dearg Doom」が、実にカッコ良いのが救いだな。
投票日当日は雪が見込まれるからか、土曜日の文京シビックセンター 期日前投票所には、長蛇の列が出来ていました。でも、これだけ寒いのに、スギ花粉は確実に飛び始めてますね… |