IN/OUT (2023.10.29)

新調したスマートフォン。前世代機よりも、カメラアプリの機能は強化されているものの、肝心の画質が悪くなっているような気がする今日この頃です。まあ、スマホのカメラは、ハード性能よりもソフト性能で画質を作り込んでいる部分が大きいので、アプリのアップデートを重ねる内に改善されると期待していますが…


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”THE BRECKER BROTHERS BAND REUNION featuring Randy Brecker, Ada Rovatti, George Whitty, Barry Finnerty, Rodney Holmes & Will Lee”@ブルーノート東京23.10.27

ブルーノート東京The Brecker Brothers Band Reunionのライヴを観に、ブルーノート東京に行ってきた。

RandyとMichaelのBrecker兄弟を中心に、1975年にデビューしたThe Brecker Brothersは、2007年にMichael が他界し、バンド活動は停止。しかし、2013年にRandyの妻であるサックス奏者、Ada Rovattiを迎え、The Brecker Brothers Band Reunionとして再始動しているのである。

今回の来日メンバーは、Randy Brecker(tp)、Ada Rovatti(sax)、George Whitty(key)、Barry Finnerty(g)、Rodney Holmes(ds)、Will Lee(b)。

私の一番の目当ては、矢野顕子トリオでお馴染みのWill Leeである(彼は、The Brecker Brothersのデビューアルバムに参加していた)。しかし、それだけでなく、RandyとAdaのプレイも2019年の「EAST MEETS WEST 2019」で観て、とても印象深かったのだ。

開演。最初の1音から、その音圧に圧倒される。バスドラとベースラインは、はっきりと風を感じるほど。そして、メンバー全員の馬鹿テクにも圧倒される。Randy Breckerなんて、楽器を持っていなければ、ただの太鼓腹のおじいちゃんという風情だが、トランペットを吹く佇まいと、その音色の迫力は流石の一言。新旧様々なナンバーに、Michaelの追悼の曲、さらにRandyのラップなどなど、次々と演奏が続くが、いずれも大人のファンキーの極み。みんな、実に楽しそうに演奏している。そして、私の目は、もっぱらWill Leeのプレイに釘付けである。やはり、カッコ良し!

本編最後には、Will Leeのヴォーカルをフィーチャーした"If You Wanna Boogie... Forget It(邦題「ブギ―天国」。Will自身が作詞・作曲者の一人にクレジットされている)"。Willの器用さとサービス精神が全開。そして、ステージを一旦去る事はしないが、アンコール的にもう1曲”Some Skunk Funk”に突入。ステージ前面に出てきてソロを弾きまくるWillも凄かったが、その後のRodney Holmesのドラムス・ソロが超絶素晴らしかった。工夫を凝らしたギミックとバスドラの超高速連打。聴き応え有り。

これら超強力バックを率いて、貫禄のブラス・サウンドを響かせるRandy & Ada夫妻も熱く、最初から最後まで、盛り上がりっぱなしのライヴだった。


「アニソン・ファンタジックコンサート」 @ エコルマホール23.10.29

エコルマホールアニソンのイベントを観に、狛江市のエコルマホールに行ってきた。

最近のアニソンは、あまり馴染みが無い。タイアップされた、大量生産で作られた楽曲というイメージが強いのだ。やはり、歌詞の中に、番組名か主人公名、もしくは必殺技の名前が出てくるような昔ながらのアニソンが好みだが(というか、そこで私の感覚は止まっている)、このイベントの出演者は、アニソン界の大王=ささきいさお、アニソン女王=堀江美都子、アニソン界永遠の貴公子=影山ヒロノブ、アニソン界の歌姫=森口博子という、どう考えても平成、いや、昭和世代向けのイベントということで、チケットを取得。

舞台転換に、ひらがせいごとジン・マサフスキーによるパントマイムを挟みつつ、4人がそれぞれレパートリーを披露するという趣向。まずは、森口博子。「水の星へ愛をこめて(機動戦士Zガンダム)」、「ETERNAL WIND~ほほえみは光る風の中~(機動戦士ガンダムF91)」、「サムライハート~2022~(鎧伝 サムライトルーパー)」、そして「Ubugoe(機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島)」を熱唱。さすがは元祖バラドル。曲間の喋りが非常に達者。そして、歌も上手い。意外と言っては失礼だが、ペンライトを振り、掛け声をかける熱心なファンが多いことにも驚いた。

4人中、唯一の50代の後は60代、まずは影山ヒロノブ。「聖闘士神話 〜ソルジャー・ドリーム〜(聖闘士星矢)」、「HEATS(真ゲッターロボ 世界最後の日)」、「夢旅人~ブルー・ドリーム~(聖闘士星矢)」、そして「CHA-LA HEAD-CHA-LA(ドラゴンボールZ)」。さすがは元レイジー。これだけの歌唱力で、ロック・バンドのヴォーカリストでなくアニソン歌手を選んだのは勿体無いような気もするが、結果的には、息の長い活動が可能になり、正解だったのだろう。

そして、私が一番楽しみにしていた堀江美都子。「キャンディ・キャンディ」、「花の子ルンルン」、「ひみつのアッコちゃん」、「サザエさんのうた & あかるいサザエさん(まんが名作劇場 サザエさん。いわゆる「火曜日のサザエさん」)」、「キミのひかり(ドラえもん のび太と奇跡の島)」。これぞ、アニソン、と言うか、テレビ漫画主題歌!今も「ミッチ」という愛称に違和感のない可愛らしいキャラクターが変わらないのも素晴らしい。

トリは、ささきいさお。「銀河鉄道999」、「青い地球(銀河鉄道999)」、「真赤なスカーフ(宇宙戦艦ヤマト)」、「たたかえ!キャシャーン(新造人間キャシャーン)」、「ゲッターロボ!(ゲッターロボ)」、「とべ! グレンダイザー(UFOロボ グレンダイザー)」。御年81歳だが、声量と声の艶は衰え知らず。

そして、堀江美都子を呼び込んで、デュエット2曲。「明日夢みて(科学忍者隊ガッチャマンII)」、「進め! ゴレンジャー(秘密戦隊ゴレンジャー)」。お二人の変わらぬ美声の重なりに感涙。これで、本編終了。

アンコールは、4人揃って、「宇宙戦艦ヤマト」。やはり、良い曲だな。というか、このコンサート、徹頭徹尾、名曲揃いだ。

と言うことで、極めて満足度の高いライヴだった。やはり、ミッチは可愛いし、ささきいさおの声は良いなぁ。個人的には、ミッチとのおしゃべりの中で、ささきいさおの口から「バードミサイル、発射!」という言葉が聞けたことにも感激。エンディングで、「今年ももうすぐ終わりですね」というミッチの発言を受けたささきいさおが「私は、一生がもうすぐ…」と言う場面もあったが(もちろん冗談だが)、お二人のデュエットは、是非、もう一度、ライヴで観たいものである。



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”The Creator”23.10.28

Gareth Edwards監督の新作を観てきた。

これまで、"Monsters"、"Godzilla"、”Rogue One”と、私が全面的に信頼するハズレ無しの監督だ(SF系の映画監督として、「ギャレス・エドワーズ」という名前の響きも素晴らしいと思う)。しかも、予告編の音楽にAerosmithの”Dream On”(の、Baltic House Orchestraによるカヴァー)が使われている。観る前の期待は大きかった。

ロボット技術の進歩が、現実とはちょっと違う風に進んだ時間軸の世界。進化し過ぎたA.I.の絶滅を図るアメリカと、A.I.と共存し、その生産を止めないニューアジアは戦闘状態にある。John David Washington演じる主人公は、ニューアジアの新型AI兵器を始末すべく、その拠点に潜入するが、そこで見つけた新型兵器は、無邪気な少女の姿だった…。というお話。

アイディアと基本的なストーリーは悪くないと思う。VFXは極めて高度だし、Gareth Edwardsの日本趣味全開の画面も楽しい(何故か、昭和のTV特撮物の引用も)。人類とA.I.、西洋文明と東洋文明。異なる価値観の軋轢の描き方も現代的だ。しかし、アジアっぽい舞台で人造人間と言えば、”Blade Runner”の”replicants”など、既視感を覚える箇所が多いのも事実だ。そして、何よりも、全体に漂う辛気くささがキツい。ストーリーや演出だけでなく、(他の出演作でも感じたが)John David Washingtonの佇まい自体が辛気くさいという気が、個人的にはしている…。

ということで、冒頭で映画のリズムに乗り損ね、結局、最後まで乗れないままに終わってしまった。どうせ辛気くさいなら、Gareth Edwardsの出世作”Monsters”のような低予算映画の方が良かったかも、と思ってしまった。



しかし、頻繁にソフトウェアが自動的にアップデートされるというのは、一昔前のネットワーク環境では考えられなかった…。ただ、プライベートで使っているアプリならともかく、会社で使っているOfficeやTeamsで知らない内に機能が増えているというのには、馴染めないですね。