IN/OUT (2023.10.22)

スマートウォッチの新機種への移行で、唯一、Quick Payの設定だけが上手く行かない。ネットで見てみると、同じ症状の人が結構いるようです。こういうとき、市場で圧倒的多数派のApple Watchだと、ユーザー間の対処法の発見→共有や、メーカー側の対応など、早いのだろうなぁと、マイナー・サイドの悲哀を感じる、今日この頃です。


in最近のIN

”Operation Fortune: Ruse de Guerre”23.10.21

Guy Ritchie監督、Jason Statham主演の新作を観てきた。

Jason Stathamが演じるのは、MI6のミッションを請け負うエージェント。依頼を受ける度に、超高級ワインやプライベート・ジェットなどを要求し、政府の経費を使いまくることで悪評は高いが、その凄腕は皆が認める男。闇市場で超高額で取引されようとしている謎の品物を回収することを依頼された彼は、MI6のコーディネーター、ハッカー、スナイパーとチームを組み、さらに、疑惑を持たれている武器商人が大ファンだというハリウッド・スターも巻き込んで、武器商人に接近を図る

Guy Ritchie監督らしい、テンポの良い映像と洒脱な台詞で一気に見せるアクション快作だ。Jason StathamがどこまでもJason Stathamなので、どんな敵と戦っても、全く負ける気がしないのは、如何なものか? という気も一瞬する(先週観た”The Equalizer 3”もそのタイプだが、あっちは、Denzel Washingtonではなく彼が演じるMcCallさんが強いのに対し、こっちは、Stathamそのものが強いのだ)。が、もはやこれは、アクション映画ではなくStatham映画というジャンルだと割り切ってしまえば無問題。

脇役陣、特に、ハリウッド・スター役のJosh Hartnettと、武器商人役のHugh Grantが、良い味を出しているのも楽しい。上映時間 114分間と、2時間以内に収まっているのも、この手の娯楽作として、高ポイントだと思う。ラスト・シーンで(自分が使う場面は考えられないが)スラングを一つ覚えられたのも、個人的収穫だな。


「聖戦士ダンバイン40周年展 ~出現 渋谷上空~」 @ 西武渋谷店モヴィーダ館23.10.21

西武渋谷店モヴィーダ館日本サンライズのTVアニメ「聖戦士ダンバイン」の放送40周年記念イベントを観に、西武渋谷店モヴィーダ館にに行ってきた。

このアニメは、個人的には、富野由悠季の最高傑作の一つだと思っている。ファンタジー要素とロボット・アニメを融合させた(40年前としては)大胆な意欲作だし、MIOが歌う主題歌「ダンバイン とぶ」は、歌詞もメロディーもアレンジも歌唱も、全てにおいてアニメ主題歌の超絶大傑作なのだ。惜しむらくは「皆殺しの富野」らしいラストが、ちょっと悲しすぎるのが残念だが…。とにかく、40年前、かなり熱心に観ていた作品だ。

西武渋谷店モヴィーダ館ただ、「ガンダム」などと比べると知名度は劣る。はたして、こんなイベントに集客力はあるのかと思っていたが、どうしてどうして、会場は(むさ苦しい男性ばかりだったが)なかなかの人出である。

多くの画像とフィギアなどの立体物、当時の商品展開、設定集などなど。展示も、結構な充実ぶりだった。訪れたのが最終日間近だったせいかもしれないが、グッズ売り場の品揃えがイマイチだったのは残念(散財せずに済んだ訳だが)。


「デイヴィッド・ホックニー展」 @ 東京都現代美術館23.10.21

東京都現代美術館1937年、英国生まれの現代美術家、David Hockneyの大規模個展を観に、東京都現代美術館に行ってきた。

東京都現代美術館60年以上に渡り、現代美術の第一線で活躍し、今も精力的な活動を継続するDavid Hockney。絵画だけでなく、版画や写真など、多彩な表現手段を駆使しているが、ポップな色調の作品が多く、非常にとっつきやすいと思う。

そんな彼の作品120点。「スプリンクラー」や「龍安寺の石庭を歩く 1983年2月、京都」などの有名作は勿論のこと、最新作も多数。彼が1960年代から取り組んでいる「ダブル・ポートレート」の発展形のようなフォト・ドローイング「2022年6月25日、(額に入った)花を見る」は、タイトル通り2022年の作品だ。

東京都現代美術館「春の到来 イースト・ヨークシャー、ウォルドゲート 2011年」のシリーズも圧巻。幅10mの油彩画も大迫力だが、

東京都現代美術館その周囲に飾られている作品は、iPadで描いたもの。彼は、2010年(と言うことは、当時 73歳)に発売されたiPadを直ちに製作に取り入れているのだ。この柔軟性と吸収力が、いまだに第一線で活躍できる所以だろう。

東京都現代美術館そして、iPadを用いて作られた作品で最も度肝を抜かれるのが「ノルマンディーの12か月」。高さ1m×幅90mの超大作絵巻である。製作する方も凄いが、これを展示した東京都現代美術館も偉い。

この作品に限らず、本展覧会は、見せ方も上手い。展示室に足を踏み入れる度に、驚きを感じる工夫が仕掛けられている。作品の質・量も素晴らしく、とても満足度の高い展覧会だった。



まぁ、以前、Windows Phoneを使っていた頃に比べると、多数派に与するようになったとは言えるのですが。