IN/OUT (2019.4.28)

十連休に突入しました。


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「EAST MEETS WEST 2019」@東京国際フォーラム ホールC19.4.26~28

東京国際フォーラム ホールC矢野顕子トリオのベーシストでもあるWill Leeがミュージック・ディレクターを務め、三日間・四公演が行われたイベントに通ってきた。ジャンルや国境を越えたミュージシャンが集まるという触れ込みだが、実質的には、日本と米国のジャズ系ミュージシャンが多い。いずれにせよ、矢野顕子トリオ(矢野顕子、Will Lee、Chris Parker)が揃うとなると、行かねばならない。

初日。会場となる東京国際フォーラムのホールCは、初めて入るホールだ。キャパ 1,502席。花梨の木を活かした内装で居心地の良い雰囲気である。だだっ広くて味気ないホールAより断然、好印象。

四公演全て、ハウス・バンド=EAST MEETS WEST SUPER BANDがバックを固め、そこにゲスト・アーティストを加えていくという構成。そのハウス・バンドが凄い。基本、それぞれの楽器が日米のツイン編成。ベースは、バンド・マスターのWill Leeと鳥越啓介。ドラムスは、Chris Parkerと山田玲。キーボードは、Jeff Youngと桑原あい。ただし、ギターはゲストが弾くことも多いからか Nir Felderのみ。ブラス・セクションは Aaron Heick(Sax)、村田陽一(tb)、西村浩二(tp)の三人。まさに、日米の凄腕ミュージシャン揃い。さらに、女声コーラス三人(米国×2 + 日本×1)。

まずは金曜日。J-WAVE等でお馴染み Saschaが司会を務め(ただし、時間が押しに押したせいか、後半は登場せず…)、最初のゲスト・アーティスト Mike Stern。例によって笑顔たっぷり。実に楽しそうに透明感溢れるギターを聴かせる。Will Leeもオーバー・アクションで盛り上げる。1曲、渡辺香津美が登場し、豪華な共演も披露。

続いて、ハウス・バンドで出ずっぱりの桑原あいが、ゲスト・アーティストにフィーチャーされる。彼女のライヴは、これまでトリオ編成でしか観ていなかったので、バンドとの絡みが新鮮だ。実に才能豊かなピアニストだと再認識。

続いて、渡辺香津美。いきなり「ユニコーン」から始まる。やっぱりカッコ良い曲だ。Mike Sternとは全く違う音色で会場をヒートアップさせる。

20分の休憩後、藤巻亮太。レミオロメンのボーカル兼ギターということだが、私は初めて観るミュージシャンだ。このイベントに呼ばれたからには、実力派なのだと思うが、あまり、私にはピンと来ない。どの曲も同じに聞こえるし、バンドと絡むと言うより、あくまでもバンドを伴奏にしているだけのような…。スイマセン。でも、場内には、彼目当てのファンがかなりいたようだ。

そして、この日最後のゲスト・アーティスト Sam Moore。御年 83歳(年代は大きく違うが、誕生日は私と同じ)。頼りなげな足取りで登場。「Hold On I'm Coming」を座って歌い始めたのだが、その声の張りと味わいは、やはり別格。圧倒的な存在感を放つ、まさに、ソウル・レジェンド。「Soul Man」で会場を総立ちにさせた後は、素晴らしい味わいの「Imagine」。これまでのミュージシャンの演奏が全てぶっ飛んでしまうほどの、凄くて楽しいステージだ。

アンコールは、Mike Sternが再登場。ブラス・セクションの三人にもしっかりソロを回し、全編終了。締めの挨拶には、Sam Mooreも電動椅子に乗って再登場。本来、9時に終わる予定の公演は、10時過ぎまで、たっぷり3時間半。

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翌日、土曜昼の部。ゲストは、日本ジャズ界のレジェンド。トランペッターの日野皓正からスタート。正直、彼の攻撃的なトランペットは、私の嗜好とは違うのだが、流石の貫禄の演奏だ。

続いて、シンガーソングライター 臼井ミトン。観るのも聴くのも初めてのミュージシャンだ。録音機材を担ぎアメリカ中を一人で放浪し、伝説的なミュージシャン達の自宅を訪れてはセッションを重ねた「旅する宅録アーティスト」というプロフィール紹介から、もっと癖の強い人かと思っていたが、中々どうして、良質のポップス感覚に溢れたサウンドだ。エレピ、アコースティック・ギター、ピアノを、いずれも器用に弾きこなす。センスの良い才人という印象だ。やはり、バンドとの絡みには物足りなさがあるが、相性としては、結構良い感じ。

ここで休憩が入り、休憩開けが、一番のお目当て 矢野顕子。演奏したのは「BAKABON」「ゴジラ vs モスラ」「変わるし」「ラーメンたべたい」と、ライヴの鉄板曲ばかりだが、ホーン・セクションや女声コーラスが入った大編成で、新鮮かつ刺激的なパフォーマンス。贔屓目じゃ無く、会場全体をヒートアップさせたと思う。

最後のゲストは、The Brecker Brothers時代から、WillとChrisの盟友とも言えるRandy Brecker(tp)。そして、Ada Rovatti(sax)。楽器を持っていなかったら、ただの太ったおじさんとヒョウ柄ジャケットのおばさんという風情だが、演奏が始まるや、無茶苦茶格好良い二人に変貌するところが、流石。Willが「If You Wanna Boogie (Forget It Baby)」 でヴォーカルを披露したり、最後に日野皓正も参加したりと盛り上がって本編終了。

アンコールでは、ゲスト全員が再登場。さらに、サプライズで、夜の部の出演メンバーであるMike Sternも参戦。豪華かつ楽しい演奏が始まる。こういう時のお約束、ソロ回しでは、矢野さんはノリノリのスキャットを披露。このイベントで観たかったのは、まさに、こういうミュージシャンが入り乱れての楽しい異種格闘技戦だったのだ!大興奮の内に、全編終了。初日以上に楽しかった!!

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土曜の夜の部からは、2巡目(ゲストは皆、4公演中、2公演に出演する)。Mike Stern、日野皓正、渡辺香津美、臼井ミトン、Randy Brecker & Ada Rovattiの順に登場し、それぞれの演奏曲は、同じ(もちろん、手練れのジャズ・ミュージシャン揃いなので、全く同じ演奏にはならず、色々工夫が観られるのだが)。

そんな中、個人的に感じた見所は三つ。まず、休憩時間に、ロビーのCD売り場でMike Sternご本人が「シィーディー」と大きな声で叫びつつ、ニコニコしながら販促活動に勤しんでいたこと(因みに、矢野顕子トリオファンとしては、Chris Parkerの手描きの団扇/スケッチブックが売られていたことも注目ポイント)。次に、昼の部以上に盛り上がったアンコール。ゲスト全員が登場したソロ回しは、その順番を、Willがその場で指さして選ぶという趣向。一方で、その間にもミュージシャン達は舞台上で楽しげに言葉を交わしながら、ソロに対してセンス良く音を挟んでいく。2巡目は、ゲスト+ハウス・バンドのルーティーンよりも、こういうアドリブ合戦だけにしてくれても良いなと思うほど、楽しい。そして、最大の見所というか、驚愕ポイントは、2時間の休憩を挟んで、1日に3時間超の公演を2回、合計、7時間近く演奏しきったハウス・バンドの方々だ。特に、ツイン・ドラムと、ツイン・キーボード、そしてWillは、ほぼ出ずっぱり。驚異的な体力&集中力だ。

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ラスト、日曜日。藤巻亮太。矢野顕子の順。やはり、ホーン・セクションと女声コーラスが入った大編成で奏でられる矢野サウンドは最高だ。今日の席が、矢野顕子の手元が良く見える好位置だったことも嬉しい。

休憩を挟んで、桑原あい。そのステージの途中で、マイクを持って喋り始めた桑原あい嬢は、憧れの先輩ミュージシャン達と、リハーサルから本番、ほぼ出ずっぱりで長時間演奏し続けてきたイベントが、いよいよ終盤に近づいてきた感慨からか、涙ぐんでしまう(結果、コンタクトがずれてしまうアクシデント)。なんだか、これで、ステージ上も会場も、全体の雰囲気がグッとエモーショナルになったような気がする。その後の桑原あい嬢のパフォーマンス、素晴らしかった。

そして、この日も、全てをかっさらっていく圧倒的な存在感でSam Mooreが登場。圧巻のステージとは、まさに、この事だ。今回も凄かった。楽しかった。そして、「Imagine」には(言葉の綾じゃ無く)本当に泣けた。パフォーマンス後は、会場総立ちで彼を見送る。

総立ち状態のまま、アンコールに突入。昨日で出番を終えたはずのRandy Breckerが登場し、盛り上がる。そして、矢野顕子も昨日同様、スキャットで参加。最終日アンコールのソロ回し。最高の楽しさだ。

ということで、三日間・四公演、全て堪能。予想を遙かに超えて楽しいイベントだった。バンドの皆さん、本当にお疲れ様である。大変だとは思うが、是非、来年以降も定期開催してもらいたい。


"Avengers: Endgame"19.4.28

2008年の"Iron Man"から展開されてきた"Marvel Cinematic Universe"の22作目。ここまでの作品群の総括とも言える、"Avengers"の完結編を観てきた。

"Avengers: Infinity War"の壮絶なラストから、生き残ったAvengersメンバーは、果たして、どうような巻き返しを図るのか。公開直前まで徹底的な情報統制が敷かれ、公開後もネタバレ自粛が公式に呼びかけられている作品なので、ストーリーについてはコメントしないが、圧倒的な181分間。

とにかく、これまでのシリーズの複雑に絡み合ったストーリーと、多数のキャラクターを見事に束ね、それぞれを活かしきり、誰もが納得するような結末を付けた製作陣の手腕には驚くばかりだ。ほとんど全てのキャラクターに目配りが効いているのは、本当に凄いと思う。これは、映画の出来を云々する作品じゃ無いだろう。シリーズ中、これまでに観た作品数が多いファンほど楽しめるというか、沢山のシリーズ作を観てきたファンへのご褒美のような作品とも言える。

あと、Marvel作品を観るときの小さな楽しみ。カメオ出演しているStan Leeを見つけることが、この作品でも可能だった事が、嬉しい。



その初日、イベントから帰ってくると、郵便受けには宅配業者の再配達受付票が…。連休後にあるコンサート・チケットですが、この日から長期で家を空ける人も多いであろう、このタイミングで配送を始めることは無いのにと、いきなり愚痴ってしまう今日この頃です。