IN/OUT (2021.10.17)

外出時に使うイヤホンを新調しました。選んだのはambieのワイヤレス。特長は、耳を塞がず、外音も聞こえること。耳栓のようなカナル型の方が圧倒的に音質が良いのは承知しているものの、その装着感にはどうしても馴染めないし、外音をシャットダウンして街を歩くのは、怖い。そのため、これまでもSONYのオープンイヤータイプのヘッドセットを使っていました。ただし、このSONYモデルはスマートフォンとヘッドセットの間だけがワイヤレス。右耳用と左耳用のユニット間にはコードがあり、これが結構邪魔でした。完全ワイヤレスのambieは、やはり快適です。


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"Dune"21.10.16

SF大河小説の金字塔、”Dune”の映画化作品を観てきた。邦題は「DUNE デューン 砂の惑星」。馴染み深い小説版邦題がそのまま踏襲されているのは嬉しい。

と言いながら、私は、Frank Herbertの原作を未読だった(ようやく、Kindleにダウンロードして読み始めたところだ)。名作の誉れは高いが、その壮大さに、ずっと腰が引けていたのだ。1984年のDavid Lynchの映画化作は観ていて、結構気に入っているのだが…(一般的には失敗作と言われているが、個人的には憎めない作品だ…)。企画が頓挫したAlejandro Jodorowsky版は、是非、観てみたかった.

今回の映画化は、Denis Villeneuve監督が手掛けている。"Arrival「メッセージ」/「あなたの人生の物語」)"や、"Blade Runner 2049"で、卓越したセンスを見せてくれた監督だけに、期待が持てる。

映画は2時間35分の長尺。これで、原作 第一巻の約半分を描く。Denis Villeneuve監督らしい寒色系の画面で、悠然たるペースで進む物語。とにかく映像の力が凄く、全く弛緩することが無い。

さらに素晴らしいのが、Timothée ChalametとRebecca Fergusonの役へのハマり具合だ。これが、映像にさらに説得力を加えている。脇を固めるJason Momoa、Josh Brolin、Zendayaらも良い感じ。そして、映像と人物描写が構築する世界をさらに強化するのがHans Zimmerの音楽だ。全編に流れるエスニックなイメージと宗教的な荘厳さを併せ持った迫力ある音が、砂の惑星という別世界を見事に作り上げている。観客は、完全にこの世界に没入できる。

ということで、映画としての出来は素晴らしい。1万年後の未来世界でも、人類は血筋に拘っていたり、結局は精神世界に傾倒してしまっているというのは、冷静に考えると違和感もあるのだが、映画鑑賞中は全く気にならない。そして、Frank Herbertの原作が、後のSF映画の傑作「Star Wars」や「風の谷のナウシカ」。さらには「Tremors」のようなB級映画にまで、多大な影響を与えたことも、良く分かる。


「清水ミチコ大感謝祭〜作曲法SPECIAL〜」@東京エレクトロンホール宮城21.10.17

東京エレクトロンホール宮城 清水ミチコのライヴツアー「清水ミチコ大感謝祭〜作曲法SPECIAL〜」の初日の公演を観に、仙台へ行ってきた。

ドトールコーヒーショップ 仙台定禅寺通り店会場は、定禅寺通り沿いにある。近くのドトールではキャンペーンをやっていて、街を挙げた歓迎ぶりだ(?)。1964年に建てられた旧いホールで、やや独特の造りだと思う。1階にはあまり大きなスペースは無く、グッズ販売は2階ロビー。そして、このロビーの中に、隣の中華料理屋の入り口がある。流石に、この日は出入りは出来ないようになっていたが、 中華料理屋の前には、古びた食品サンプルが並んでいて、ちゃんとした町中華の佇まい。他のコンサートホールでは見られない謎の光景である。キャパ 1,590席だが、座席は一つ飛ばし。

新旧のネタを織り交ぜた、4年ぶりのツアー。今なら当然レパートリーに加わると予想できる旬の人達の新ネタもあれば、これまでとは違う角度から攻める鉄板の寂聴ネタ。通販パロディの「おまかせ ドッコイショッピング」が充実し、あの人とのムード歌謡風デュエットも定番化。当然、実弟イチロー氏も登場。そして、タイトル通り「作曲法」もたっぷり。大御所を取り上げた新ネタ有り。

ということで、いつもながらの、地上波テレビではお目にかかれない、清水ミチコの世界を堪能。対象への敬意(と、若干の悪意)がこもった物真似と、結構深い音楽的考察に裏付けられたパフォーマンス。つくづく才人である。

ツアー初日ということで、まだ硬いところ、熟れていないところもあったが、それらも含めてライヴの醍醐味である。仙台というところは、観客が暖かく、是非、ここでツアーを開始したいと思っていたそうだが、なるほど、会場の雰囲気もとても良かった。会場に来た人だけが分かる銅像「柏」も、良い思い出だ。このような、地方公演独自の共犯者意識のようなものもライヴ遠征のお楽しみであることを、久々に実感出来たのである。



装着感、使用感は、最初は慣れが必要なものの良好。ただし、音質は、やはりそれなり。中域強めの硬い音質で、AMラジオっぽいかも。まあ、外出時にそこまでのハイファイ環境は求めてないので、十分ではあります。Bluetooth接続が、たまに不安定になるのも、まあ仕方ないかな。

通販サイトで発注したのが7月1日。しかし、半導体不足などの影響で、予定よりかなり遅れての到着となりました。勤務先でも大問題となっている半導体不足騒動だけに、メーカーサイドの苦労は想像に難くなく、むしろ誠実な対応は好印象でした。