IN/OUT (2019.1.6)

2019年が始まりました。


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「清水ミチコ・森山良子 初夢フェスin 武道館 ~ライブでアラモード~」19.1.2

日本武道館2015年以来、毎年開催されている清水ミチコの吉例 新春武道館公演(来年は、オリンピック準備のため開催不可能とのこと)。今年は、2018年6月からWOWOWでレギュラー放送されている「おしゃべりアラモード ~森山良子と清水ミチコとプラスワン~」の出張公演という面もある。また、清水ミチコと森山良子ということで「物真似の被害者と加害者の会」ということでもある。

客入れの間から、スクリーンにはTV放送のダイジェスト版が流され、場内を暖める。そして、せり上がりで振り袖姿のお二人が登場。軽いトークの後は、一組目のゲスト、一青窈。「もらい泣き」と「ハナミズキ」の鉄板曲をがっつり熱唱。さらに、清水・森山両名が戻り、森山良子と一青窈がザ・ピーナッツの「恋のフーガ」を、清水ミチコが左卜全の「老人と子供のポルカ」を、同時に歌うネタを披露。この2曲合体は、清水ミチコの単独ライヴでもお馴染みのネタだが、この豪華メンバーで演られると迫力がある。

さらにゲストのパフォーマンスが続く。黒沢かずこ(森三中)、Jon Bon Jovi(このためだけに緊急来日?)、藤井隆、椿鬼奴。皆、芸達者だが、特に椿鬼奴は、藤井隆が主宰する音楽レーベル SLENDERIE RECORDからリリースしたオリジナル曲(架空のアニメの主題歌という設定)で、中々のパフォーマンスだ。さらに、映像クリエイターとしての藤井隆が製作したフェイク・CMの上映が続く。

ゲストの部が一段落し、ここから、清水ミチコのパフォーマンスの部。「中央フリーウェイ」の替え歌「高輪ゲートウェイ」、実弟イチロウ君のサックスをバックにRCサクセションの「スローバラード」、大人計画のあの人を取り上げた「作曲法」など、初めて観る演目も多い。どれも、レベル高し。

そして、森山良子の部。さすが、デビュー53年のベテラン。MCではしっかり笑いを取りながら、圧倒的な歌唱力を見せつける。「この広い野原いっぱい」「涙そうそう」「さとうきび畑」。さらに升酒を片手にオペラ「乾杯の歌」、オリジナルの「あなたが好きで」、最後に「When The Saints Go Marching In」。お笑い主体で観に来た観客の度肝を抜く本気の森山良子、恐るべし。

お笑いと音楽、どちらもレベルの高いパフォーマンスばかりでお腹一杯になったところで、シークレットゲストが登場。ナイツ。これだけ盛り上がった森山良子の熱唱の後に、漫才という落差も楽しい。

オーラスは、出演者全員が舞台に登場して「サバル」。武道館といえば24時間テレビでお馴染みの「サライ」。それと、谷村新司の「昴」を同時に歌ってみるという、「恋のフーガ」×「老人と子供のポルカ」方式である。観客席を東西半分に分け、それぞれ大合唱。確かに、曲の尺や盛り上がり方が共通していて、上手くハマる。これで大団円。3時間越えのステージをたっぷりと堪能した。


「フェルメール展」@上野の森美術館19.1.3

上野の森美術館17世紀のオランダの画家、ヨハネス・フェルメール(Johannes Vermeer)をメインにした展覧会を観に、上野の森美術館に行ってきた。

人気の画家だけに混雑が予想される。そのため、チケットは入場時間指定になっていて、入場待ちで並ぶ必要は無い。ただ、それでも館内は、かなりの混雑だ(入場する時間帯が指定されているだけで、あとはどれだけ会場内にいてもOK)。

展示は、まず、フェルメールと同時代のオランダの画家による肖像画、宗教画、風景画、静物画、が続く。どれも、丹念に描かれた作品だと思う。が、私としては、17世紀のオランダって、多くの人が読書をしたり手紙を書いていたんだなぁと、あまりゲージュツ的ではない感想しか、浮かばない。

そして、最後に、メインディッシュ、フェルメールの作品7点が、一つの部屋に集められている。宣伝では現存作品35点中9点が集結となっているが、「赤い帽子の女」は12月20日までの展示、「取り持ち女」は1月9日からの展示なので、私が訪れたタイミングでは7点のみ。というか、会期中、9点全てが揃うことは無いのだ。これは、誇大広告だと思う。肝心の作品だが、意外にキャンバスは小さい。描かれているのは日常的な情景。モデルも、特段、美女という訳でもない。それでも、強い印象を残すのは、画の隅々まで細密に描き込まれ、画面内の情報量が膨大だからだろう。特に、「ミルクを注ぐ女」は、流石に有名作品。強いオーラだと思う。出点数の詐称はともかく、フェルメール作品だけを一室に集めるという展示方法も効果的だ。観客の少ない状態で、この部屋を俯瞰できたら、面白そうだ。

あと、全展示品の簡単な解説が書かれた小冊子が手渡されるのは、良心的。さらに、音声ガイドが無料なのも高ポイントだ。ただし、石原さとみ嬢によるガイドは、やや凡庸な内容が残念。ということで、細かい不満は色々あるが、この機会に観る価値のある美術展なのは間違いない。


「Lingaa」再見 & 「『ムトゥ 踊るマハラジャ』絶叫爆裂マサラ上映」19.1.3&5

年明け、最初の映画は、Rajni祭である。キネカ大森の「インディアン・シネマ・ウィーク・ジャパン2018リターンズ」の最終日、1月3日に"Lingaa"を再見。そして、2019年最初の週末には「『ムトゥ 踊るマハラジャ』絶叫爆裂マサラ上映」にも参加してきた。

まず、"Lingaa"。二度目の鑑賞ということで、前回以上に楽しんでみることが出来たが、映画としては、ストーリーが弱く、客観的評価点が低いのは事実だ。それでも、Rajni作品の数々のお約束をしっかり守っているところが、やはり楽しい。特に、ヒロインが恋に落ちた瞬間に、彼女の妄想のようなダンスシーンが始まるという鉄則が、律儀に守られているのが嬉しい。そして、ラストに登場して良い味を出している警察官"Finishing Kumar"を演じているのが、監督 K.S. Ravikumarその人であることを知ってから観たので、楽しさ倍増である。

続いて、1月5日は"Muthu"。今回は、絶叫爆裂マサラ上映。つまり、コスプレや上映中の応援、掛け声、ツッコミなど大歓迎。クラッカー、紙吹雪、鳴り物、応援グッズ、サイリウム等も持ち込みOK。ただし、水・ミルク・砂・お米を撒いたり、馬車で入場したり、しゃっくりを繰り返すのは禁止と、キネカ大森のイベント頁に案内されているような上映方式である。

内容は浅く、演出も粗いこの作品。画面内に過剰に溢れる多幸感が全て、という映画なので、マサラ上映スタイルとの相性は良い。何度も繰り返し観ている観客が多いのだろう。良いタイミングでクラッカーが炸裂し、鈴が鳴り、紙吹雪が舞う。ダンスシーンでは、画面内で踊るRajniの服に合わせてサイリウムの色を変える。楽しい。ただし、昨年、バーフバリ・ブームの真っ只中に開催された「バーフバリ 2作連続絶叫爆裂マサラ上映」と比べると、20年前の作品だからか、場内の熱量はやや控え目な感じではある。まあ、その分、自分の席の周囲の紙吹雪の量は少なく、最後の掃除が楽だったのは有り難い。



年初早々、良いイベントに恵まれた年明けになりました。